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【プロ野球】

日本、キューバに負けて2位 2R初戦は台湾

2013年3月7日 紙面から

◇WBC キューバ戦 日本3−6キューバ

 決戦の相手が決まった。2次ラウンド初戦、相手は台湾。古くからアジアの覇権を争ってきた相手とぶつかることになり、山本監督はこう話した。

 「次の戦いが始まるという気持ちで臨みたいと思いますし…、ええ、どんな質問でしたっけ? 台湾と? ああ、当然勝ち上がってきたチームですから気を引き締めて戦いたいと思います」

 台湾についての知識は豊富に持っているハズ。なのに、漠然とした答え。試合前からこんな調子だった。B組を突破した台湾とオランダの印象をこう話した。

 「テレビで見ていたし、いずれにしても強豪チームが来ているな、という印象を受けました。2次ラウンドに上がってくるチームは、打線にしても投手にしても、いいチーム。台湾もオランダもそうだが、日本でやっているいい選手もいる。強豪であることに変わりはないと思う」

 いよいよ決戦モードに入ってきたことの現れだ。とりあえず相手を「強い」と持ち上げ、それ以上の中身はナシ。余計なことはしゃべらない。ふところにある情報は、微笑で隠す。タヌキに徹しはじめたのだ。

 実際は台湾もオランダも、詳しく分析を始めている。前日5日はコーチ陣とともに台湾で行われたB組の2試合を「ダブルヘッダー」で観戦した。宿舎内の1室にテレビのケーブルを引き込み、特設の観戦ルームをつくった。午後1時からのオランダ−オーストラリア戦、さらに午後8時半からの韓国−台湾戦をチェックしたのだ。

 最初から目の前のキューバとの勝敗は2の次だった。再戦の可能性のある相手に力負けしても、山本監督は「これはもうみんな分かってます。きょうの敗戦は敗戦として、また新しいラウンドに入るんです!」と、きっぱりと言った。

 試合前には「2次ラウンドから(万全で)戦えるような状態にしたいし、きょうはいろいろあるのでメンバーは少し変えます」と、話していた。腰に違和感を訴えた内川を休ませ、不調の長野を1番に置いて気分転換さえた。あくまで東京での戦いを見据えた手加減。タヌキは手の内を簡単には明かさない。 (生駒泰大)

 

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