婦日の寝不足日記

僕の身の回りでは毎日のようにテレビドラマさながらの出来事が起きます。
その全てを記す事はもちろん出来ませんが、どうしても漏れ出してしまう僕の心の声を聞いて下さい。
僕には語りたいことがあまりにもたくさんあるのです。

                                                           
2013年03月06日
頂上直下でも引き返します
 火曜の手術を終えると、今日の昼までセカンドコールだ。しかも天気予報は快晴を告げている。これはもう絶対に山スキー出動だ。という訳で今日も深夜未明に目が覚めると、名残パウダー狙いで出かける事が出来た。
 近場にしか行けないにしても、この時期選択できる山スキーコースは多い。何処に行くか迷った末に、今が旬の三方崩れに狙いを定める事にした。ただ念のため登高コースは尾根筋を取り、少しでも雪崩の危険を避ける事にする。

 とはいえ三方崩れは三方が崩れているというだけに、尾根筋コースはかなり急だ。弓ヶ洞谷経由で山頂東側の尾根から詰め上がるが、取り付き付近は急でクラストしていて緊張する。大きな尾根に出てから先は周囲に素敵な粉雪が貯まっていてウキウキ気分になってきた。頂上のモルゲンロートも美しい。しかし山頂付近で尾根が細く急になってきた。滑落の危険を感じ、弓ヶ洞谷左俣源頭で貯まらずスキー板をデポする。
 更にアイゼン歩行で頂上を目指したが、今度は崩れそうな斜面と雪庇に妨げられた。この斜面を突破したら頂上はもうすぐそこだ。しかし登りをクリアしても下りで崩れるかもしれない。

 そう思うと頂上直下であったにも関わらず潔く撤退を決めた。多分行けば登れたであろうが、この多分大丈夫だろうという行動に危険が伴っている。それは山でも仕事でも車の運転でもみな同じだ。
 滑降は尾根から弓ヶ洞谷左又の右谷とした。まだ朝の時間でそれは素晴らしい雪質を当てる。単独滑降では最高レベルの粉雪滑降だ。頂上が無いのは残念だが、この滑降で気持ちはすっきり切り替わった。
 空を飛ぶような滑降で、特に急いでいる訳でもないに、頂上直下から車の所まで15分で着いてしまう。午前の早い時刻には医院に戻って、その後は午前外来を手伝っていたりする。

 登頂には失敗したが、幾つもの困難を克服して頂上に肉薄する事が出来た。短時間でこれだけの景色と冒険と豪快スキーを楽しめるなら、もうこれ以上言う事は無い気分だ。

登高は尾根。滑降は谷


モルゲンロートが美しい。今日はデジカメのSDカードを忘れたため、写真はアイフォンです。


雪庇に注意


デブリもほとんど無く、最高の斜面だった
2013年03月05日
sensitivityな時代
 次々と様々な事は有るが、分娩も良い時刻に経緯してくれて、ともあれ昨夜も夜中に起されずには済んだ。お陰で今日も寝不足感無く外来、手術と概ねスムーズに事は進んでくれている。忙しいのは商売繁盛と言う事で有難い事だ。

 さてちょっと古めのニュースだが、先日安倍総理は日本のTPP交渉参加を正式に表明した。いかにも予定調和な出来事で、安倍総理の訪米もTPP交渉に向けての儀式の様なものだったのだと思う。
 そしてJAや日本医師会を始めとしたTPP反対派を納得させる政府慣用句は、「聖域無き関税撤廃を約束したと言う訳ではない」という言葉になる。つまり米や健康保険サービスへの輸入関税を残せるかもしれないという含みを残したという訳だ。

 しかしもちろん例によって英語の日米共同声明にはそんな文言は一切無い。あえて言えば日米両国の間には貿易上のsensitivitiesが存在するという言葉がそれに当るらしい。
 それにしてもsensitivitiesとはまた素晴らしく外交的に優れた言葉が使われたと思う。果たしてこの共同声明は誰が考えたのだろうか?この言葉を見つけ出した外務官僚(多分)は天才的とすら思えてきたりする。

 さてさて普段ガン検診業務に携わる医者としては。、sensitivityと言えば敏感さと訳し、specificityと言えば特異性と訳す。まあ割と馴染みが有る言葉だ。しかしこれを敏感さと訳してしまえば、日米共同声明の意味が通らない。
 要するにennsitivitiesとはもともと日本語には無い言葉なのだ。TPP交渉の場合あえて日本語に訳せば、敏感な問題という事になるのだろう。便利な言葉だ。
 
 ともあれTPP参加は非常にsensitiveな問題だ。そのsennsitiveな問題を前に進めるにはsennsitivitiesが必要なのだろう。僕の身の回りにも沢山のsensitiveな問題が存在するが、そんな時はこれからsensitivitiiesという言葉を拝借させて貰おう。そんな風に内心チャッカリ思っていたりする。
2013年03月04日
そこそこの週末
 土曜午後から月曜朝にかけて完全フリーが許される貴重な週末だった。せっかくだから何時もの平湯や白川ばかりでなく、何処か遠くの場所で新鮮?な山スキーを楽しみたいと思う。
 とは言いながら、まず土曜夜には職場の懇親ボーリング大会が行なわれる事になっていた。ここは院長として無様な姿を見せられない。女子供?には負けられないと豪華賞品?目指し真剣にストライク目指し張り切るが、気持ちは空回りし結果は4位と言う入賞でも飛び賞でもない、微妙な成績となった。

 続いて日曜日は午前3時に起床する。未だ眠たいがせっかくのフリーデイに遠出はしたい。目指すは福井県の山とした。福井の山は前回経ヶ岳で強風により敗退している。今回はさらに遠くの越前大野にある銀杏峰を目指す事にした。その北面の志木目谷ではパウダーをまだ十分に楽しめるだろう。
 
 しかし今度は頂上平坦地でホワイトアウトに見舞われてしまった。銀杏峰は頂上直下が広い無木立の台地となる。目が悪い僕としては、ホワイトアウト下の谷筋滑降は危険が高い。
 そう判断すると潔く頂上手前で引き返す事を決めた。帰りは別の谷でパウダーを楽しんだが、滝が出てきたりしてそれなりに緊張する。それに頂上の無い滑降は、スキ-山屋の僕にはどうも納得が行かなかったりする。やはり山スキーには頂上が欲しい。午前の未だ早い時間に車を停めた場所まで降りていた。

 その後大急ぎで自宅に引き返して、午後からは家族と富山に買い物に出かける事にする。普段不義理ばかりしているので、こういう貴重な時間に少しでも点数稼ぎ?をしておかないといけない。彼方此方で食べ歩きをして、自宅に帰ったのはもう大分夜遅くだった。
 そんな感じで今週末も忙しく彼方此方ウロウロして過ごしていた。どれもこれも何処か中途半端だった気はするが、まあソコソコ楽しい週末だったという事で良しとしようと思っている。

昨日の行程。これで福井県の山は2連敗になってしまった


頂上大地で真っ白になったので下山を決める。諦めが早いのは長所か欠点か…
2013年03月02日
サラサラとテレマーク
 代務先生の活躍のお陰で昨夜も朝まできちんと寝て過ごす事が出来た。今日は恒例の土曜外来。外にはサラサラと素敵な粉雪が風に散っている。色々都合をヤリクリして明日は何とか豪快山スキーに出動できたら良いと思う。

 さて最近すっかりテレビの常連となったスポーツ選手に若干16歳高梨沙羅選手がいる。来年開かれるソチ冬季オリンピックジャンプ競技の有力金メダル候補であり、国内では敵無しだ。ライバルはやはりアメリカの16歳サラ選手で、サラサラ対決として注目を集めている。
 例外を除いてこの手の女子競技でスポーツパフォーマンスが最も高い時期は高校生の頃だろう。その後の長い人生の事など気にせず、次回は無いと考え、ぜひともソチオリンピックで活躍して貰いたいと思う。

 さてさてニュースによるとこの沙羅選手とサラ選手の勝敗を分けるポイントは着地だと言う。沙羅選手は着地時のテレマークポジションが上手く出来ないが故にサラ選手に破れる事が多いと言う。ジャンプ競技でテレマークが金メダルの鍵を握る事になったと言う事に驚く。
 僕はテレマークスキー10年選手だから、テレマークにはそこそこ自信が有る。しかしテレマークスキーなんて言っても一般人には知る人はまずほとんどいない。一気にテレマークスキーの知名度を上げた沙羅選手には感謝の気持ちで一杯だ。

 確かにテレマークスキーは普通のスキーより難しい。ガチガチ凸凹の斜面では、アルペンスキーと比べてどうしてもかなりの差がつく。テレマークで情けなく前のめりに転ぶ度にアルペンスキーに転向しようと何度思ったことであろうか。しかしここで沙羅選手がテレマークの知名度を上げ、さらにテレマークの難しさも証明してくれた。
 昨日の朝の原山朝活でも、久しぶり?にテレマークで転んだ。しかしここは沙羅選手でもなかなか出来ないテレマークに挑戦しているのだと思い、今年の春もテレスキーで頑張ろうと思う。
2013年03月01日
朝活には山スキー
 昨夜は代務先生のお陰でセカンドコールの夜になっていた。夕食は久しぶりに朝日町界隈に出かけ美食を楽しむ。さてセカンドコールは朝の外来が始まるまでだ。今日の早朝の天気は良さそうなので、早朝外来開始前の数時間を朝活に利用しようと思う。
 都会のアクティブなサラリーマンの方々は、早朝出勤前に英語レッスン受けたり、皇居周辺を走ったりするらしいが、高山のこの時期の朝活はもちろん山スキーが最適だ(僕の場合ですが…)。

 そんな感じで今日は午前3時半に起き上がり、車で5分の旧原山スキー場から谷筋経由で松倉観音のある山(原山?)を登りスキーを楽しんできた。楽しんだと言っても、単なる裏山なのでもう粉雪は消えている。
 気持ちよくターンを決めたのは頂上直下数ターンのみで、後はザクザクの斜面を何とかテレマーク姿勢で降りてきたという感じだ。頂上からは高山市街地の夜景(朝景?)を展望できて、それが一番嬉しかった。

 6時過ぎには医院に戻り、朝風呂、朝飯を楽しんでから、また今は外来と分娩他各種業務に励んでいる。山に雪が多いこの時期だけは、何故か早起きできてしまう。そんな冬季限定朝活人間の僕であったりする。

医院から車で5分というのは有難い


朝活はサラリーマンのスキルアップに重要ですか
2013年02月28日
外国で死ぬと言う事
 昨夜は平和な夜となり、夜中に起されずに済んだ。用心して早く眠りに付いた事もあり、寝すぎで軽く頭痛がする位だ。今日は分娩に外来で、手術や処置は無い。寝不足感も無く業務スムーズで有難い事だ。

 さて昨夜のニュース9のトップニュースはエジプトの観光地で起きた気球炎上事故の映像からだった。空中で燃える気球映像はかなりリアルで、中にいた19人の犠牲者の方々の恐怖や苦しみは相当のものだったと思う。
 操縦士と一人のイギリス人観光客は、気球が飛びあがる前に素早く飛び降りて一命を取り留めたらしい。一瞬の判断が生死を分けた訳だが、それにしても助かった操縦士の無責任にはどうしても呆れかえる。

 そういえばちょっと前にはグァムで邦人無差別死傷事件があった。その前にはアフガニスタンのテロ事件も記憶に新しい。ネットの進歩で地球が狭くなったからだろうが、外国での日本人死傷事件がトップニュースとなり、すぐさま映像付きで報道される時代になったのだと思う。
 僕も国外で散々危ない橋を渡ってきた組だ。過去に辛い経験も有る。国外での邦人死傷のニュースは他人事ではない気がしたりする。

 当たり前だが、外国では多くの場合言葉も通じないし、医療レベルも様々だし、法律も違う。死者に対する扱いも違う。死体を日本に運ぶという事も大変な事だ。アフガニスタンのテロ事件では遺体を政府専用ジャンボジェット機で運んだ訳だが、通常はそんな事はありえない。多くの場合は現地で火葬して運ぶ事になるかもしれないが、火葬が一般的でない国も多い。民間の遺体搬送業者の話を聞いた事が有るが、想像するだけでそれは大変な事だろう。現地や日本での法的対応も生半可ではない。

 海外で様々な経験を積むという事は、人生を豊かにする上でとても素敵な事だ。しかし世の中の仕組みが分かるにつれて、若い頃にしていた世間知らずで危険な事は、今に至ってやはり若気の至りだったとどうしても思えてきたりする。
2013年02月27日
雪さえあれば
 今回は火曜午後から水曜の朝までがセカンドコールだ。水曜午前8時45分から始まる外来業務に間に合わせる必要が有るが、貴重な紐付きフリータイム?である事には変わらない。
 そして有難い事に今年は雪が多い。雪と斜面と山スキー道具さえあれば、僕にとって何処も彼処も遊び場になる。スキー場に行く必要も無い。時刻を気にする事も無い。雨と大雪の真っ最中を除けば、多少の悪天だって気にする必要は無い。

 そう思うといてもたってもいられなくて、今朝は深夜3時に早起きしてしまった。外来が始まるまでまだ5時間ある。雪の多い今だけの事だか、これで近場の藪山でも十分に遊べるだろう。
 さくっと車を走らせて、小鳥峠周辺から滝ヶ洞山北面を探る事にした。峠から頂上まで標高差は300mしかないから、まともに登ると1時間で頂上についてしまう。とはいえ暗闇登高がかえって冒険心をくすぐってくれたりする。

 そんな感じで外来業務が始まる前に、首尾よく滝ヶ洞山北面で遊んでこれた。終始湿雪が降っていたが、雨ではないから大丈夫だ。登りでは藪にそれなりに苦しめられたが、下降は明け方のサラサラ雪谷筋を一気に下り、かなりの爽快感を味わう事が出来る。7時前には医院に戻り、朝風呂入って、朝飯食べて、今は何食わぬ顔で外来業務に励んでいる。
 雪さえあれば、何処にでも行ける。山スキーはそんな万能感を味わえる、とても素敵な遊びだと思う。

正味2時間半くらいかな〜


暗闇で遊ぶ。とっても変な人
2013年02月26日
雪はあっても時間が無い
 ここの所夜中の仕事が少なく嬉しかったが、いよいよしわ寄せ業務が入って来たようだ。昨夜は丑三つ時と明け方に分娩が入り、眠たい所を何回も起されて深夜業務に励む事になる。眠りは細切れとなり、今日はできたら避けたい寝不足外来だ。
 しかも外来の真っ最中にやや難産系分娩が、同時に2件重なり一時はおおわらわとなる。続いて飛び込み系の処置も2件続いた。手術こそないものの、久しぶりに眠たくてしんどい業務だ。空いた時間にチョコレートを食べて血糖値を維持しながら、セッセセッセと仕事続けている。

 さてニュースでは八甲田の麓にある酸ヶ湯温泉で観測史上最高の積雪量を記録したらしい。感覚的には昭和の頃の方が積雪多い気がするのに、なんで今年に史上最高積雪が出るのか不思議だったりする。
 積雪量はちょっとした吹き溜まりや風向きでかなり変わる。今年はタマタマ酸ヶ湯のアメダスの場所が吹き溜まりになっているのだろうか? 

 青森では例年よりかなり多い積雪になっているのは確かだろうが、史上最高にまで至るとは何か陰にカラクリがあるんじゃないかなんて穿った見方をしたりする。ともあれアメダス運用が始まる以前には、もっと積雪の多い年があったのは、まず間違いないだろうと僕は思う。

 さてさてそうこう言いながら、今年は未だ高山周辺でも多量の積雪が残っている。ちょっと走れば山スキー楽しめる場所てんこ盛りだ。しかし僕の場合(多くの方が同様でしょうが)ともかく一番の問題は時間だ。寝る時間すらないのに、山に行く時間なんて中々できない。降り積もった雪を医院の窓から見つめながら、何だか勿体無いなあと涎だけ垂らしていたりする。
2013年02月25日
外交は地ならしが大事
 有難い代務先生のお陰で、昨夜はほとんど呼ばれる心配の無い幸せな夜だった。夜は早めに寝て、朝までグッスリ寝て過ごす。何だか寝過ぎでかえってうすら眠い感じがしたりする。どういう訳か最近は手術も少ないし、比較的楽しているが、研修医先生の教育もある事だし、もう少し変化があった方が良いのになんて贅沢な事を考えていたりもする。

 さて話は変わり、安倍政権は外交にもかなり本腰で力を入れている様だ。総理は日米首脳会談にそれなりに力を入れて臨んだ。とはいえ日本側は準備していても、米国側がそれ程準備していなかったらしく、微妙に期待する程の成果は上がらなかったらしい。
 ともあれ核の傘の現実を考えると、日本の平和はこれから先もアメリカ次第であるという現実に変わりはない。民主党政権が下手に米国と離れた事で、国境が困った事になった事を考えると、オバマとは出来るだけ仲良くしておくに越した事は無い。

 さてさて先日、中国には公明党の山口代表が訪問し、活発に民間レベル?外交を展開してきた。ロシアには森元総理が出かけて領土問題にも触れてきた。更にこの陰には人知れず数多くの外務官僚の努力もある。これらは今後の日本の平和のためにも、極めて重要な地ならしである事は間違いない。

 外交と言うのは難しい。世間を知った各レベルのエリートが各レベルで地ならしをしておく必要が有る。そして最後の最後にトップ会談で事を決める。トップ会談自体は予定調和で全く構わない。これは様々な過去の人類の歴史を見ても明らかな賢い外交手段だろう。そうじゃないといずれ戦争になる。
 僕の身の回りでも様々な外交?が行なわれている訳だが、水面下でも水面上でもともかく各レベルでの時間をかけた地ならしが大事だ。過去に行なわれた北朝鮮外交の様な、口約束2重外交ではダメだろう。大事なのは外交を担う人が、身の回りへの利益誘導だけに拘泥せず、世の中を知ったエリートであるという事なのだが、そこまで期待するのは元々に無理が有るという事だろうか。
2013年02月24日
春遠からじですから
 今週末はセカンドコール週末だった。素敵な雪も積もってくれたし、近場限定ならそれなりに豪快パウダースキーが楽しめそうだ。とはいえ様々やる事は有る。
 まず土曜の外来業務終了後は、医院が落ち着いている事を確認すると、大急ぎで各務原イオンまでスポーツ用品買出しに出かけた。続いて夜は馴染みの音楽酒場で遅くまで楽しく過ごす。

 そして今日日曜は、粉雪滑降楽しむ気満々で、早起きにはきちんと成功した。しかし夜中から寒波が入り、山ではかなりの降雪積雪が予想されている。明るくなる頃に除雪真っ最中の平湯温泉まで出かけたが、どうも吹雪の中単独ラッセルに出発する気が出てこない。
 こういう時は仕方が無い、今日は山は大荒れで、きっと山スキー不適日だろう。そう気持ち納得させるとイソイソと医院まで引き返す事にした。

 高山でもその後ずっと粉雪が降り続いていたから、山に入っていたらきっと苦労していた事だろう(それが目的でもありますが…)。代わり?に家族とランチに出かけたり、壊れた家電を修理したりと、何となくやや中途半端な時間を過ごしている。昼に出かけたランチでは、早くもホタルイカとか筍とか各種山菜類が出回っていた。苦い若芽の山菜に春遠からじである事を感じたりする。

 何だかんだ言いながらも、今年もきちんと積雪量は増えてくれた。豪雪とは言えないまでも、ここ数年の中では比較的大雪の年になっている。街中では多くの方々が雪マタジに精を出していた。僕の様な立場の人間が、雪で遊ぶ事ばかり考えていてもいけない。とは言いながらも、雪解け前に後どれだけ粉雪を楽しめるか、勤務スケジュール見ながら山に気持ちをめぐらしてもいたりする。
2013年02月22日
ついつい愚痴が出てきます
 そう何時までも平和な夜が続く訳は無い。昨夜はさすがに丑三つ時の分娩が入り、しっかり一番眠たい時刻に起されて深夜業務という事になった。という訳で今日は久しぶりの寝不足感外来だ。とはいえ手術も無いし、諸々業務は概ねスムーズだ。多少の寝不足感も仕事の内という事で、だからどうと言う事は無い。

 さてここの所、僕の業務中にはお隣に研修医先生がついてくれている。寝不足も有る事もあり、研修医先生はちょうど良い僕の愚痴の聞き役だ。特に電カルの扱いづらさに関する愚痴は、次々とのべつまもなく出てきたりする。
 研修医先生は研修医としてはやや年が行っているが、それでも僕より一回りは年齢が若い。この一回りの年の差はパソコンスキルに大きく影響していて、マウスを速く正確に操り、僕より大分早く電カルの癖を飲み込んでいく感じだ。

 その辺はやはり小児期の刷り込みの違いなのだろう。僕の子供の頃にはキーボードとかマウスとかモニターなんてものは、身の回りに存在しなかった。マウスというものの存在を知ったのは大学生になってからだ。唯一身の回りのメカニカルなものは、テレビの回転式チャンネルだったりする。
 そんな感じで研修医先生は、産科医療を教えてもらう代償?に、僕の電カルに対する愚痴を聞かなければならないと言う事になる。多分半ば迷惑と思っているに違いないが、その辺は立場上仕方ないとして、大目に見て貰う事にしてしまおう。
2013年02月21日
医者の仕事共通で大事な事とは
 昨日も夜中に起される事無く、朝まできちんと寝て過ごす事が出来た。もちろんたまたまだろうが、ここのところ寝不足と言うより寝過ぎと言った方が正しい位の状況になっている。
 こういう感じだと後からのしわ寄せがまたかえって怖い。睡眠と言うのもお金同様に貯めて置く事ができれば良いのにと思う。

 さて今月の僕の業務は、常に研修医先生と隣りあわせで行なわれている。どうせならこういう時に難しい症例や手術でも来てくれれば、研修医先生の勉強にもなるし良いのだが、そう都合良くいかない所が残念だ。
 なお研修医先生は精神科志望である。産婦人科でも心の病の方は少なくないが、基本的に産婦人科と精神科には共通点が多くない。精神科と産婦人科は、医療の中でも有る意味特殊技能の分野に入るからだろう。

 そんな中で彼に役立つ教えれる事と言えば、マジで゚電カルパソコンスキルと、クレーム対応分野くらいだろうなんて思ったりする。これらは共に僕が苦手とする分野なのだが、精神科と産婦人科共通の部分は、その程度のものしか中々見つからないのだ。

 電カルなんで時代や場所でコロコロ変わる。クレーム対応も面倒で厄介な患者さんから上手く逃げる事に事は尽きる様な気がする。産婦人科は元々クレーム多い科だし、万一の事が何百もある。それにどうしようもない事が余りに多いのだ。
 彼にそんな分野の出来事を教えながら、医者の仕事っていったい何なんだろうと、かなり自嘲気味に哀しい気分になっていたりする。
2013年02月20日
朝一番の藪コレでした
 今週も火曜午後から水曜昼までセカンドコールに回れる。火曜午後には空いた時間に歯医者に出かけ、空いた歯の隙間を埋める処置もする事が出来た。医院も落ち着いてくれているし、水曜朝の山スキーに備えて、火曜夜はしっかり早寝とした。

 さて今は僕にとって山スキーで最も楽しい時期だ。雪さえあれば道の無い山に様々なラインを引く事が出来る。幸い今冬は比較的多雪なので、普段は見向きもしない藪山でもコレクションしておく事が出来そうだ。
 という訳で今朝は秋神温泉から濁河山というコテコテマイナー藪山を狙って見る事にした。おそらく今の時期の北面なら、飛騨南部の山でもスキーを楽しむ事が出来るだろう。

 その読みは当たり、朝の硬い雪を使い、短い時間でサクット登り、首尾良く谷筋滑降を楽しんでこれた。藪もそれなりに深く、途中岩場が出てきたり、谷が割れていたりとか色々困難もあったが、それもまた楽しみの中の出来事だ。
 そんな感じで朝一番にまた一つ自分の飛騨藪山コレクションが増えてくれた。医院もその間安泰だし、全く持って有難い事だと思う。

今朝の行程。秋神温泉氷点下の森からスタートし、藪尾根を登り、谷筋を下った。


頂上では御岳からの日の出が見えた
2013年02月19日
夢を見ていて歯が折れる
 分娩も昼間ばかりで、手術も比較的少なく、ここの所業務は楽な感じだ。様々な症例を研修医先生に診させてあげたいと言う気も有り、あまり医院が落ち着いているとかえって申し訳なく感じたりする。多分ここの所の大雪で多少の受診抑制もかかっているのだろう。

 さてさてそんな空いた時間にこそ、僕には大事なやる事が有る。昨日は隙間時間に歯医者に行く事が出来た。例によって彼方此方危ない所がありますね〜と指摘され、削ったり詰めたり、また通院をという事になる。折角の親から貰った大事な歯は大事に使わないといけない。

 ところが今夜寝ている間に夢を見た。ほぼ毎日が当直という身分なので、どうしても眠りが浅いのだろう。何かに対して怒っている夢だった。夢判断の助けを借りずとも、普段の生活で何らかの鬱憤が貯まっているんだろう。そして怒りで歯軋りをして、その力で昨日の歯の詰め物部分が夜中に折れて外れてしまった。そんな感じで今日も要修復だ。隙間時間を何とか作って歯医者に行かないといけない。

 僕は夜中に起される生活をはや20年以上続けている人間だ。夢が昼間の正気を保つのに、非常に重要な役割を果たしているという事を知っている。そんな夢を見た挙句に歯を折っているなんて、僕もいよいよ心と身体に焼きが回ったかなんて、やや呆れ気味に思っている。
2013年02月18日
仕事の合間にしてはかなり上等
 幸運な事に昨夜も起こされずに済んだ。山と仕事とその他諸々の疲れで早めに眠りについた事もあり、長時間睡眠を気持ち良く楽しむ事も出来る。
 今朝起きたら降雪が更に進んで、高山周辺でも積雪が一段と増えている。今年はどうやら本当に例年より多雪の年になってくれた様だ。多くの雪国人はそれを喜ばない訳だが、スキー山屋から山スキーヤーに変貌しつつある僕としては、山を更に魅力的にする大歓迎の大雪だったりする。

 さて昨日の山スキーは日曜朝まで仕事、日曜昼前からまた仕事というハードスケジュールの中で僅かな時間をついての粉雪滑降だった。正味5時間の隙間時間の中であれだけ楽しめるのだから、僕は良い所に住んでいると思う。医師不足で悩む過疎地域と言えばその通りなのだが、山好きの僕にとっては高山はうってつけの居住地である事は間違いない。

 そんな感じで昨日の山スキー動画をM先生がユーチューブに投稿してくれた。この調子だと今年はこれからもまだ粉雪滑降を楽しめそうだ。昨日の動画を再生しながらムフムフと陰?でほくそ笑んでいたりする。
2013年02月17日
時間が無いので頂上より粉
 普段の心がけが良いお陰か今週末も医院は落ち着いた雰囲気になってくれた。土曜夜の空いた時間には高山日赤主催の病診連携意見交換会に出かけ、それなりの懇親を深める事も出来る。

 さて今週末は悲しい仕事の週末になっている。しかし長引く冬型のお陰で素敵な粉雪が降り積もり、更に日曜日と高気圧が重なった。つまり今日はパウダースキーのビックデイだ。粉雪で遊ぶには一年で最高の日とも言えるだろう。

 そんな時に仕事とは全くついていない。ここはもう我慢できずに、強引にお願いして、またもや午前限定で少し仕事を代わっていただいた。あまりこういう事をやっていると周囲から不興を買う可能性もあるが、ここは何とか許してもらおうと勝手に自分で決める。

 しかも今日は有難い事に、久しぶりのM先生が山スキー参戦してくれると言う。これで元気も勇気も百倍だ。時間が無いのが何と言っても痛いが、こういう時の秘蔵?ラインとして、交通至便パウダー確実の野谷荘司山東面斜面を狙う事にする。
 朝早くのスタートを画策するが、それは夜中に分娩が入ったため不可となった。それでも未だ十分暗い内にトヨタ自然学校をスタートする。そして朝の僅かな時間で素晴らしいラインから素晴らしいパウダースキーを楽しむ事が出来た。

 雪質にも恵まれ今年最高の粉雪となった印象だ。時間が無いから頂上は割愛だったが、それでもこれだけパウダーを楽しめれば言う事は無い。一時様々な出来事から再起不能のダメージを受けたという噂もあったM先生も、週3日のジム通いが効を奏し、今日は完全復活の滑りを見せてくれた。
 そんな感じで、今日はパウダー滑降とM先生復活という2つの嬉しい事が重なった。周囲には色々迷惑かけている訳だが、やはり短い時間でも山スキー出動して心底良かったと思う。

時間の関係で頂上には向かわず、その代わりに尾根の左右でパウダーラインを狙う


今日は雪崩の危険も比較的少なく、最高のコンディションだった
2013年02月16日
人生は一本道ではないですから
 昨夜は就寝前の急患対応こそあれ、睡眠には影響なくきちんと朝まで眠って過ごす事が出来た。今日は土曜外来。何時もの土曜日よりは混まない感じで、割と余裕を持って業務こなしている。

 さてさて今の僕には外来診察の合間合間に、ちょっとした会話が出来る話し相手がいる。今月始めから2人目の久美愛病院研修医先生を産婦人科ローテートとして受け入れているからだ。
 今回の研修医先生は研修医としてはやや年が行っていて、所謂学士入学組である。文学部で哲学を専攻してから、フリーターの時期を経て、医学部再入学し医者となり、今は精神科志望と言う事だから、ある意味コテコテ文系苦労組だ。

 人生と言うのは一直線のエリート人生より、寄り道苦労組の方がたいてい味わいがある。僕の様などちらかというと職人系?医者は若いうちに技術習得に努め、その技術を長期間多くの人に還元した方が良い訳だが、それだけで長い人生を渡っていける訳ではない。医者の仕事には色々有るし、多くの人生経験を積んできた方が良い場合も多いのだ。

 そんな感じで彼から哲学的な楽しい話を聞き出したいと内心思っているのだが、基本指導医と研修医の立場なのであまり深くも聴けなかったりする。当然患者さんの診察の合間だから、会話が出来る時間も僅かしか無い。
 また患者さんへの産婦人科医療提供と研修医教育を両立するのはそれほど簡単ではないという事も有る。大学とは異なり、民間医院は教育施設と違う。多くの患者さんは研修医に診察されるのを嬉しく思うわけが無い。
 とはいえ人生色々、患者も色々、医者も色々だ。そんな感じで、周囲には全て寛容に理解してもらうしかないのだと思う。
2013年02月15日
ピストリウスでもピストル打つのだ
 ここの所うまく分娩が昼に固まってくれているお陰で、昨夜も起こされる事無く、朝まできちんと寝る事が出来た。眠剤の力も借りての事だが、熟睡感もきちんと得れて有難い。
 今日は外来、処置、分娩、外来。手術が無い分比較的楽なほうの一日だが、外来の最中には様々な事があった。とはいえ寝不足感が無いお陰で、業務は内容の割にスムーズだった気はする。
 前歯の詰め物が外れかけているので、隙間時間に歯医者に行こうと画策するが、それは分娩が入ってしまったため不可だった。分娩は時刻を調整できないので、これはもう仕方が無い事だ。

 さてさて隕石落ちたり、核が地下爆発したり、ミサイル飛んだり、世界には様々なニュースが駆け巡っている。そんな中でも仰天ニュースの一つに、義足の五輪ランナーピストリウスによる殺人事件というものがあった。
 ピストリウスは足が無い代わりに、自らの努力で名誉も金も体力も美人モデルも全て手に入れた英雄だ。そんな世界的ヒーローでも殺人を犯すという所に驚いてしまう。

 始皇帝でもアレキサンダーでもシーザーでもナポレオンでも、歴史上名が残る英雄と言うのは、多くの場合同時に大量殺人者でもあった。例外は沢山ありますが…)。そう思うと偉業をなすパワーというのは、殺人をも起しうるパワーに近いのかもしれない。そんな事を何となく思ったりする。
 そしてまた世界の一万人以上の親父が言ったギャグとして、ピストリウスでもピ゚ストル打つのだなんて事を日記に書き、凡人は何処かうつむき加減に自己満足していたりする。
2013年02月14日
バレンタインで歯腫れ痛いン
 幸いな事に昨夜は夜中に起こされる事は無しで済んだ。山と仕事で疲れているはずなのに、何故か眠りは浅く幾つモノ夢を見たが、夢の内容は全て忘れてしまった。
 今日は外来、難産対応、更に処置、手術、また外来とフルコース業務の一日だ。色々と大変な事は有るが、仕事する時にしっかり仕事してここは経済活動活発化に心がける。

 さて話は変わり今年もバレンタインデーが何時の間にかやってきていた。独身研修医の頃はバ゙レンタインのチョコで医局の机が山盛り一杯になったものだが、その頃を頂点とし毎年チョコの数は減る一方だ。
 さすがに齢50を迎え、今年はチョコ数ゼロになるかもなんて思っていたが、そうとはならず幾つかの義理チョコ貰って、ややホット?していたりする。
 医療関係というのは基本女性の職場だ。もし僕が男性ばかりの職場で働いていたら、とっくのとおにチョコ数ゼロになっていたと思う。かと言ってだからどうと言う事も無い(かな?)。

 さてさて近隣諸国では核実験に成功したり、通り魔事件が起きたりしてやたら物騒な感じだ。とはいえチョコ数より核よりも今の僕にとって切迫した問題は、前歯の虫歯だと思ったりする。
 前歯の詰め物が欠けて来て、また近いうちに歯医者に行かないといけない。どうやって歯医者に行く時間を捻出するかが問題だ。
 ここはチョコ食べ過ぎて、バレンタインデーが歯腫れ痛いンデーになら無い様、気をつけないといけない。ここはそんな親父ギャグでもかまして顰蹙買うにしようと思う。
2013年02月13日
ちゃっかりパウダーいただきます
 火曜午後から水曜午前にかけてセカンドコールだ。その分代務先生は大忙しなのだが、僕は外来も無いし紐付きの比較的自由行動が出来る。先週末にも雪が降ってくれたお陰で、今やパウダーシーズン真っ盛りだ。ちょうど狙い定めたかの様に、今日午前中に低気圧が通過するが、それでもこの時期やはり山に出かけない訳には行かない。

 ただ午後からはやや要注意な手術が有るので、体力的にも時間的にも余裕を持って医院に戻りたい。それにこのコンディションでは下手な所に行くと雪崩も怖い。そんな感じで迷いに迷った末、今日は五箇山小瀬集落から北面の袴腰山を目指す事にした。雪崩には注意が必要だが、慎重に行動すれば何とかクリアは出来るだろう。

 という訳で今朝はきちんと早起きに成功。除雪が入ったばかりの小瀬集落に無理やり愛車を突っ込んで、チャッカリパウダースキーを楽しませて頂いた。
 集落から山頂まで標高差は700mしかないから、豪快とは言えないかもしれないが、僕には丁度良い傾斜が続き、悪天下かなり楽しめた。上部は吹雪に襲われた分、小粒でもピリリと辛口な登山になり、それもまた充実感を高めてくれる。

 そしてその後は大急ぎで医院に戻り、これまた要注意手術を何重にも張り巡らせたセーフティーネットの上できちんとこなす。今は夜外来を青息吐息でこなしている。そんな感じで幸運に助けられ、今日も山と仕事で成功体験を積み重ねる事が出来た。人生山あり谷ありなのだが、これからも充実した時間を出来る限り楽しんで生きたい。

小さい山でも吹雪のお陰で充実感有り


頂上はホワイトアウト
2013年02月12日
旅行してました
 この連休は嬉しい完全フリー休日になっていた。粉雪には未練タラタラなのだが、普段の不義理が微妙に響き、山スキーには出かけれない。その代わりに○○記念日の○○旅行と言う事に相成った。土曜の午後に高山を出て2泊2日の小旅行だ。どうせなら少しでも遠くに行きたいと言う事で、境港から出雲の国、及び世界遺産の石見銀山まで足を伸ばす事にする。

 行き当たりばったりの旅行だったが、今まで言った事の無い場所で、浪漫チックかつ乙女チックな時間を楽しむ。出雲大社では神話の世界を堪能し、石見銀山では昔の鉱山採掘の勉強もする事が出来た。玉造温泉も良かったし、短い時間で素敵な時間を過ごす事が出来たと思う。

 中でも一番面白かったのは、境港の水木しげる記念館で、昔懐かしいゲゲゲの鬼太郎のトリビアを沢山収集してきたりする。旅はやっぱり楽しい。その間、医院も何事も無く落ち着いてくれていた。これも普段の心がけが良かったお陰だと、自分勝手に都合よく解釈しようと思う。

そう言えば以前ネズミ小僧に似ていると言われた事もあった
2013年02月08日
核の傘に隠れないと
 昨夜は就寝時には落ち着いた感じだった。朝まできちんと眠れそうだと期待して眠りにつく。しかしそう毎晩、願いが叶う訳は無い。明け方に2件分娩が入り、続け様に起された。微妙に睡眠のコアな時間は外れてくれて助かったが、それでも夢を見ている最中にいきなり起されたので、やや深層心理には影響しているだろう。ともあれ何とか寝不足感は無しで済んでいる。今日は外来、手術、外来。それなりに気を使いながら、何時もの様にきちんと仕事をこなす。

 さて今日のテレビ報道では中国哨戒艦による自衛隊艦艇への火器レーダー照射がトップニュースになっていた。何でも中国側はこれをただの日本の因縁付けとしているらしい。もちろん誤報の訳は無いのだが、それにしても今回の事も大事にならない様に静かに沈静化を図らなければならない。どんな大きな争い事も最初は些細なきっかけやイチャモンに始まる事が多いものなのだ。

 さて中国との長い歴史上ではこの手の事に、実は日本には非常に分が悪い事が有る。あの長い15年戦争の始まり柳条湖事件は関東軍による小規模な満鉄爆破自作自演を言いがかりにして始まった。その後の経緯を見るとこれは大変な大陰謀というのが正しい。

 その後の中日戦争の始まり盧溝橋事件も、ほとんど日本軍の言いがかりから始まっている。その際に日本がドンドン戦争の泥沼に嵌りこんだのは、515や226を経て日本がシビリアンコントロールを失っていたからだ。
 そして結果的に中国にも戦争で負けたのは、一連の過程で日本が国際社会から孤立していたからである。あまりに大きな出来事でも括るとこんな数行になってしまうのが怖い。
 なお70年前と今では決定的に異なる事が有る。それは中国が核を持っているという事と、有人宇宙飛行が可能な程のミサイル宇宙技術を持っているという事だ。簡単に言えば核を使えば中国はあっと言う間に日本を殲滅できる。

 歴史は繰り返すと言う。その事を考慮すると、日本は絶対に中国と対話を続け、国際社会からの理解を得続けていないといけない。その為にも安保はどうしても必要だし、TPPでもオスプレイでもアメリカの言う事を聞いて、アメリカの核の傘の下に隠れてないといけない。そう思うとレーダー当てられた位でゴチャゴチャ言うなという中国の態度にも、国際社会の中でじっと我慢しているというのが、現実的に全く正しい日本の態度なのだと僕は思う。
2013年02月07日
春と共に来るもの
 上手に分娩が昼間になってくれているお陰で昨夜も起される事は無しで済んだ。まずは朝まで眠れてホットする。今日は外来、分娩、外来。外来はジワリと混むが、手術も無いし平和で楽な方の一日だ。
 空いた時間に買い物に外に出ると、何処か暖かい風が吹いていた。道端の雪も一日の陽気で急速に溶けている。いよいよ春が近づいてきたのかという感じだ。

 天気予報ではまた明日から寒くなると言うが、その一方で今日は北陸で春一番が吹いたらしい。これから少しずつ確実に春が近づいてくる。季節の変わり目ももう少しだ。そして黄砂が吹くと厳冬の真っ白な雪は消えてしまう。黄砂が来るとスキーの滑りも悪くなるし、毎年の事とはいえ黄砂とは全く有難くないものだ。

 ところがニュースによると今年は黄砂以上の厄介者が中国からたくさん飛んできているらしい。何でもPM2.5という大気汚染物質が大量に中国から流れ込んでいると言う。
 一時環境の人であった僕としてもこれは気になる嫌なニュースだ。20年前でも中国からの環境汚染は問題視されていたが、その後の中国の経済発展を鑑みるとこれはかなり深刻な問題に違いない。

 そういえば今年の雪は飲むと非常に不味い。僕は毎年山スキーの最中にテルモスのお湯を雪でぬるめて飲むのだが、雪の味は黄砂が飛ぶ前と後で全然異なるのを知っている。
 通常は厳冬の時期の雪は無味で美味しいはずなのだが、今年の雪は厳冬の時期でも不味いのだ。これはもしかしたら中国からの大気汚染物質のせいかもしれない。なんだか嫌な感じだ。
 これで黄砂が飛び出すと、きっともっと雪の味は不味くなるだろう。健康にも影響を及ぼしかねないものなのかもしれない。レーダー浴びせられたり、大気汚染振りまかれたり、何だかこれは勘弁してよという感じが、さすがにしてくる今日この頃だったりする。
 
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