クルーグマン教授:歳出削減は有害、財政引き締めは失業増やす
3月4日(ブルームバーグ): ノーベル経済学賞受賞者で米プリストン大学教授のポール・クルーグマン氏は、財政政策の引き締めについて、「失業を大幅に増やす」リスクがあると述べ、米景気拡大を持続させるために歳出増を訴えた。
クルーグマン氏は、MSNBCテレビのジョー・スカーバラ氏が行った共同インタビューで、「歳出削減を続けて景気回復を阻害するのか、米経済が必要とする資金をせめて使うことを目指すのか、それが現時点で極めて重大な問題だ」と語った。インタビューはPBSが4日、ブルームバーグテレビジョンでは5日に放映される。
クルーグマン氏はまた、財政の引き締めがなければ、「かなり確かな」景気回復の下地が整っていただろうと発言。「米経済は需要不足に苦しんでいる。つまり、いかなる種類の歳出削減も現時点では有害な影響を及ぼすだろう」と警告した。
原題:Krugman Says Stimulus Needed as Budget Cuts Harmful forGrowth(抜粋)
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更新日時: 2013/03/05 13:58 JSTニュース一覧
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