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国際
【チャベス氏死去】盟主を失い揺らぐ「反米同盟」
2013.3.7 07:35
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【ニューヨーク=黒沢潤】反米左翼のチャベス大統領が死去したことで、中南米地域の“反米同盟”に大きな影響が及ぶのは必至だ。次期大統領選に出馬することが濃厚な後継者のマドゥロ副大統領には、チャベス氏ほどのカリスマ性はない。対抗馬になると予想される若手の野党候補は米国との関係改善を図るとみられるだけに、選挙の結果次第では反米同盟が瓦(が)解(かい)する可能性もある。
「(米国の)帝国主義と闘ってきた兄弟の死はとても残念だ。中南米諸国は非常に困難な時を迎えた」。ボリビアのモラレス大統領は5日、CNNスペイン語放送に対し、こう語った。
2006年の国連総会で、「悪魔が昨日、この演壇にやってきた」とブッシュ米大統領(当時)を批判したチャベス氏は、ボリビアやキューバ、ニカラグア、エクアドルといった中南米地域の反米諸国の中心人物だった。豊富な石油などを提供する見返りに維持されてきた“反米同盟”は、盟主を失うことで結束が弱まることは確実だ。
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