33

「ねぇ、駿平が欲しいの。もう、我慢できないわ」
　覆いかぶさっていた真由那が駿平の体から降りた。
「わかった」
　駿平は濡れそぼった顔を手のひらで拭ってから、ゆっくりと起きあがった。
　真由那は布団の上で仰向けになっていた。両足を広げて、駿平の挿入を待っている。真っ黒な恥毛が潮に濡れて肌に貼りついているのが目に入った。
　駿平は自分の股間に手を添えた。男樹は勢いを失うこともなく、上を向いている。
「入れるよ、お姉ちゃん」
　先っぽを割れ目にあてがった。そこは淫汁でヌルヌルしている。
　ゆっくりと腰を押しこんだ。滑るように先っぽが入っていく。
　割れ目の中は、柔らかくて熱い。
　膣襞のジャングルを押し分けていった。豊富な潤滑油のおかげで、スムーズに入っていける。
　柔らかな愉悦が肉棒を包みこむ。
「んんッ、はあああ……駿平のもので中を引っ掻きまわして」
　甘い息を吐きながら、真由那は言った。
　駿平は腰を前後に動かした。
　膣襞が締めつけてくる。
　気が遠くなるような快感に襲われた。
　いく重にも連なった膣襞が行き来させたカリ首を擦るのだ。
　悦楽をむさぼろうと、腰の動きも自然と早くなる。
「ああっ、ああっ、ああっ」
　突きのリズムに合わせて、真由那が喘いだ。気持ちの高ぶりで赤みを帯びた乳房が波に漂っているように揺れていた。
「ああぁ、お姉ちゃん。締めつけられて、すごく気持ちいいよ」
「わたしもよ。あああッ……気持ちいい。もっと、奥まで入れて引っ掻いてッ。疼いて仕方がないのッ」
「わかった」
　駿平は挿入角度を少し上向きにして大きく腰を前後させた。先っぽとカリで膣襞をよく擦れるようになった。
「あぁん、そうよ。ああぁん、ああぁん～～」
　真由那は髪を振り乱しながら、悦びの声をあげた。
　駿平は股間に目を落とした。大きな口を開けた淫裂に男樹が出入りしている。男樹は真由那の淫蜜に塗れて、白く濡れていた。

　真由那はプックリとクリを肥大させている。
「お姉ちゃん！」
　と、駿平は腰を激しく前後させながら、真由那の体を突いた。
「はあっ、はあっ、はあっ。イキそう！　あああぁっ、イッちゃう、イッちゃう！」
　真由那は叫びながら、駿平の腰に手を当てた。これ以上、突くなというのだろう。
「出るぅ～～、駿平、どいて！　出ちゃう、出ちゃうのぉ～～、ああんッ」
　ブルッと、真由那が体を震わせた。
　駿平は真由那から己を抜いた。
　ブシュー。
　淫裂のビラビラを震わせながら、透明な汁が飛び散った。
「はぁん、いいぃ～～。あああぁ、いくぅ、んんッ」
　真由那は腰を浮かせた。
　濡れ光る淫裂が少し開いている。
　ビシャー、ビシャー、ビシャー。
　卑猥な音を鳴らしながら、真由那が派手に悦楽の汁をぶちまけた。羨ましいぐらいに男の射精よりも１発の量が多くて長かった。
　駿平は何度も射出される悦楽の汁を男樹で受けとめた。叩きつけるように汁が降り注ぐ。
　あっという間に男樹はずぶ濡れになった。淫汁は玉袋まで濡らして、そこからポタポタと滴り落ちている。
　相当な悦楽を感じているのか、姉の淫汁は熱かった。
　姉の悦楽ぶりが伝播したように男樹が反り返った。破れそうなほどに青筋を浮き立たせている。
「おおお～～すごいよ、お姉ちゃん」
　汁まみれになった己を扱いた。
　姉汁のローションがネチャネチャと摩擦音を奏でる。淫靡なその響きに快感と気持ちが高まっていく。
　姉の放った悦楽の汁を男樹に染みこませるように、駿平は扱いた。
　海綿体が姉汁を吸ったかのように、握っているモノの硬度が増した。
（気持ちいい。汁まみれにしてもらえるなんて最高に幸せだよ、お姉ちゃん）
　心の中でそう思ったのである。

　布団のシーツが寝小便をしたかのようにぐっしょりと濡れていた。
「あああ……」
　勢いを失いながらも真由那は悦楽の汁を噴いていた。
「射精しているみたいだったよ、お姉ちゃん」
「はあああ――。噴くのってエッチな解放感があって、すごく気持ちいいわ。男の人の射精ってこんな感じなのかしら」
　恍惚の表情が真由那の顔に浮かんでいる。
「うん……」
　駿平は真由那の乱れた髪を手櫛で直してあげた。
「駿平の前で恥ずかしい姿をさらしちゃったわ」
「ううん、とってもきれいだよ、お姉ちゃん」
　顔を覗きこむようにしながら、真由那の瞳を見つめた。
「ありがとう、駿平」
　そう言った真由那に腕を引っ張られた。胸と胸が合わさった。真由那の腕が駿平の背中に回ってきつく抱きしめている。
「駿平……」
　潤んだ瞳でキスをせがんでいる。
　唇を重ねて、吸いあった。
　真由那の舌が伸びてきた。駿平は己の舌を差し出した。
「んんっ――」
　熱い息を吐きながら、互いを求めた。甘酸っぱい味と、粘膜が擦れあう甘い痺れが口中に広がった。
　深く結びつこうと舌を絡めあうが、指のようにぎゅっとできないもどかしさがある。
「入れて……ひとつになろう……」
　真由那もそう思ったのか、囁くように言った。
　キスをしながら、駿平は淫裂にあてがった。
「うっ、あああ～～」
　真由那が胸をそらせながら、吠えるような大きい声をあげた。絶頂直後だったために、淫裂が敏感になっているらしい。
　駿平はゆっくりと挿し入れた。ちょっと進むごとに真由那の体がガクンガクンと震えた。
　ようやく、根元まで挿入した。
　男樹がヌルヌルした襞に優しく包まれている。男樹が真由那の体の中で浮かんでいるような感覚がした。
「んんっ――」
　舌を入れて絡めあった。
　体を密着させようとするかのように、真由那にぎゅっと抱きしめられた。
　ひとつになりたいという２人の思いが舌と性器を通して行き来している。
　快感と幸福感に体が包みこまれていた。
　甘い電気が脳の中を流れて、目眩のようなものを感じた。
　いつの間にか、上下の口で交わっている感覚がなくなっていた。
　互いの鼓動が同じリズムを刻んでいる。
（体が蕩けて、お姉ちゃんと一つになっている）
　ずっと、このままでいたい。そう願った。

「腰を動かして……」
　真由那が言った。
　駿平はキスしたまま抽送をはじめた。
「あぁん、あぁん」
　真由那が駿平の体にしがみつきながら悦びの声をあげる。爪が駿平の背中に食いこんできた。
「お姉ちゃん……」
　股間を押しつけるように腰を動かしながら、挿入したもので膣壷の奥を小突く。
　真由那の膣襞が前後する男樹を締めつける。
　奥を突くと、子宮に寄生している筒型のオシラポスが待っている。カリの凹凸に合わせて優しく亀頭を包みこむのだ。膣壷の中を前後させるたびに、ピタリと貼りついた粘膜が亀頭を擦過する。
　この二重構造が、腰が抜けそうなほど気持ちいいのである。
「おおおぉ～～」
　思わず、嬉しいため息が漏れる。
　気持ちよすぎて、もっと激しく腰を振りたくなってきた。
　駿平は上半身を起こして、本格的に真由那を突きはじめた。
　ぶらぶらした玉袋が真由那の淫肉を打ちつけて、パコパコと太鼓を叩いているような音を発していた。
「ああぁ、気持ちいい……ああぁ、ああぁ――」
　泣くように真由那が喘ぐ。真由那の手が、布団に手をついた駿平の腕を上下に撫でていた。
　潤滑油が溢れた膣壷の中を男樹がスムーズに行き来する。そうした最中でも、真由那の淫裂はビュッ、ビュッと潮を噴き出して、出入りする男樹を濡らすのであった。
　それが、さらなるヌメリを与えて、粘膜同士の触れあいに至福の悦びを味あわせてくれるのだった。
「あぁ駿平、いいわ……あああぁ、そこよ……」
「お姉ちゃんのおまＮこ、気持ちいいよ」
「あぁん、駿平のちＮちＮが……ああっ……気持ちいい……んぐぅ……あああぁ」
　顔を歪ませながら、真由那はいやらしく喘ぐ。
　ズボォ、ズボォ、ズボォと、男樹を迎え入れている口もよがっていた。
　そんな真由那の恥態が駿平の官能中枢をますます刺激するのであった。
「おおぉ――」
　長い息を吐きながら、女の穴を突いた。
「あぁん、駿平……いい……そこよ……はあぁん……そこそこ……あああぁん」
　淫声をあげながら、真由那はビュッ、ビュッと潮を噴いた。
「お姉ちゃん――」
　駿平は突きながら呻いた。
　膣壷が収縮している。
　真由那とオシラポスの２つの膣に逆に攻め立てられていた。
　もう少し姉のヌルヌルした体を味わいたいと思うのだが、あっという間に快感が高まってしまうのだった。
「あああ、もうすぐイキそうだよ」
　駿平は泣きべそをかいた。
「ねぇ、駿平。口に出してぇ」
「えっ？」
　駿平は思わずピストン運動を中断した。
「一度ぐらい駿平の種汁を飲んでみたいの」
「中に出さなくてオシラポスが怒らないかな」
「もちろん、２回目はちゃんと中に出してもらうわよ」
「に、２回目――」
「ひと晩でオシラポスとわたしの両方を満足させられなければ、山浦家の男じゃないわよ」
　と、悪戯っぽく笑った。
「わかったよ、お姉ちゃん」
「口に出した後、唾液もちょうだいね」
「うん」
　駿平は真由那の腰を掴んで、ラストスパートした。
　連なる膣襞のデコボコで男樹全体を擦りあげられた。その奥でオシラポスが亀頭にむしゃぶりついている。
　膣襞とオシラポスに煽られて、あっという間に快感が頂点に達した。
「もうダメだ」
　男樹を膣壷から抜くと、真由那の口元に移動させた。男樹がねっとりと蜜で濡れている。
　真由那は口を開けて、その瞬間に備えていた。
　男樹は噴射目前である。
　駿平は最後のひとコキを加えた。
　股間の奥がキュンと収縮した。
「あああっ、出るよ、お姉ちゃん！」
　そう叫んだ瞬間、熱いものが迸りでた。
　噴射口から放たれた白濁液が真由那の口の中に落ちていく。
「あんッ、うんッ――」
　真由那は口を大きく開けたまま、勢いよく注がれる種汁を受け止める。ピンク色の舌がねっとりとした白いもので染まっていった。
「おおうっ」
　悦楽に身を震わせながら、駿平は己を扱いた。姉の口に種汁を放つ変態的な行為にゾクゾクしていたのだった。

　射精が終わった。
　粘り気のある種汁が糸のように噴射口から垂れ下がっている。真由那が白く染まった舌で舐めとった。
「あああぁ～～」
　敏感になった先っぽに強烈な電気が走った。腰が思わず引けた。
　駿平は真由那の体から降りた。
　真由那は嬉しそうな笑みを浮かべながら上半身を起こした。
　口を開けたまま、欲望の粘液を味わっている。白く濁った液体の中で真由那の舌が蠢いている。
　駿平は唾液を垂らした。
　真由那の口の中にポタリと落ちた。
「グチュ、グチュ、グチュ……」
　真由那は舌でよくかき混ぜた。
　口の中が白く泡立っていく。
　姉の変態的な姿にもう勃起していた。
　真由那は口を閉じた。
　――よく見てて。
　そう言っているかのように、真由那がじっとこちらを見ていた。
　ゴクリ……。
　喉が鳴った。
　真由那が口を開いて見せた。
　中は空っぽだった。
「あああ……とてもネバネバしていて、濃厚で美味しかったわ」
　満足そうに笑った。
「ほんとう？」
「ええ。駿平のいやらしい悦楽がいっぱい溶けこんでいたわ。気持ちよかったのね。ときどき飲ませてほしいの。駿平の種汁も愛したいから」
「いいよ」
　自分の種汁を美味しいと言ってもらえて、嬉しくなった。

「う～ん。オシラポスが精液をおねだりしているわ」
　真由那の手が駿平の股間を握った。
「ううっ」
　ふいを突かれて、駿平は思わず腰を引っこめた。
「すごいじゃない、駿平。イッたばかりなのに、もう大きくなっているわ」
　種汁臭い息を吐きながら、真由那は言った。
「それは……お姉ちゃんがものすごくエッチだったから……」
「そんな言い訳は、もうしなくていいのよ。わたしのことをいやらしく愛して」
「うん」
　真由那の手が男樹を擦っている。射精したのが嘘のように硬くなっているのが自分でもわかった。
「いいわ、駿平。これでこそ、山浦家の男よ。頼もしいわ――そうだ。今日は後ろからやって」
　真由那は四つん這いになって、お尻をこっちに向けた。隆起している尻肉が駿平を卑猥に誘っている。
「正常位じゃなくていいの？」
「別に正常位だけっていう決まりはないわ。前にも１度だけ、対面座位でやったことがあるじゃない。それにオシラポスだって、貰えるものがきちんと貰えるのなら、体位にまでとやかく言わないでしょう。さあ、いやらしく愛し合いましょう」
　真由那が淫らに笑った。

　　　つづく