［経済］【新商品】ニッスイ　蓋を簡単に剥がせる缶詰（2013.3.7 03:03）

　ニッスイは、同社の缶詰の看板商品であるサバ缶に、従来品の３分の１程度の力で開けることのできる「スルッとふた」を取り入れた「八戸港さば水煮」「八戸港さば味噌煮」「八戸港さば味付」の３種類を、４月１日に発売する。価格はいずれも６号缶（１９０グラム）で２１０円。

　従来の缶詰に対する「プルトップが開けにくい」といった顧客の不満の声を受け、シールを剥がす感覚で簡単に開けられる蓋を採用した。力の弱い子供や女性、高齢者でも簡単に開けることができ、蓋や切り口で手を傷つける心配もない。使用後の容器は分別しやすく、環境にもやさしい。

　シール状の蓋は、国内では一部のツナ缶やペースト商品に使われているが、サバのように大きな切り身をパックする缶詰に使うのは初めて。蓋の開けやすさはもちろん、品質保持、耐久性などの性能を高めるために試験を重ね、商品化にこぎつけた。

　今後は、ほかの水産物の缶詰にも同様の蓋を採用し、顧客の囲い込みを図る。これまで缶詰を敬遠していた若い世代にも商品の魅力を訴求し、市場の活性化につなげる考え。