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国際
北朝鮮、周辺海域の船舶・航空機の航行禁止
2013.3.6 06:50
[北朝鮮]
【ソウル=加藤達也】韓国の聯合ニュースは6日、北朝鮮が日本海と黄海の自国周辺海域に、船舶と航空機の航行禁止区域を設定したことが確認されたと報じた。複数の韓国政府筋の情報としている。北朝鮮はこれまでにも、射程が短いミサイルの発射や海上での実弾射撃訓練の際に同様の措置を取ってきた。韓国は、11日からの米韓合同軍事演習に反発を強める北朝鮮が、対抗措置として大規模演習やミサイル発射で挑発する可能性も視野に警戒しており、朝鮮半島の緊張が急速に高まっている。
禁止区域の設定期間は黄海が今月末まで、日本海は来月末までだという。北朝鮮はすでに自国の東西の両海域で潜水艦部隊による機動訓練を開始、緊張を高めて米韓に妥協を迫る「心理戦」の一環とみられる。
一方、北朝鮮による先月の核実験を受けて米国は5日、より強力な措置を含む新たな制裁決議案を国連安全保障理事会に提出、7日にも採択される見通しだ。
北朝鮮の朝鮮労働党機関紙の労働新聞は6日、朝鮮人民軍最高司令部が5日、米韓や国連安保理を念頭に表明したとみられる「朝鮮戦争の休戦協定を白紙化する」との報道官声明を1面トップで報道。記事では、「精密な核攻撃でソウルだけでなくワシントンも火の海にする」と威嚇する軍幹部の声を伝えた。
これに対し、韓国軍合同参謀本部は6日、緊急記者会見で北朝鮮に対し、「挑発には、拠点だけでなく支援勢力、指揮勢力まで強力に断固として反撃する」と表明、対決姿勢を明確にしていた。韓国軍は6日、対北警戒態勢を1段階引き上げ、「万全の態勢を整えた」という。
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