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経済
電力各社、シェール頼みの燃料費削減に不安も
2013.3.6 21:45
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そこで経産省が目を付けたのが、安価な米国産シェールガスの調達だ。輸出認可が早ければ今月中にも一部解禁されるとの見方が出ている。日本政策投資銀行は日本のLNG平均調達価格が32年時点で最大15%程度低下すると試算する。
ただ、シェールガスを液化する設備の整備などに時間がかかり、日本勢が進める対日輸出は早くても29年以降になる。韓国や台湾など周辺国との争奪戦でシェールガスの調達価格が上昇する恐れもある。
先行して進める原油価格に連動した割高な契約の見直しも、産ガス国の抵抗があれば思惑通り進む保証はない。電力各社は「燃料費の圧縮に失敗すれば、発電所の修繕費削減も余儀なくされ、安定供給に支障が出かねない」(幹部)と懸念を強めている。
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