経済シャープ、「下請け」で再建目指す サムスンに部品供給+(2/2ページ)(2013.3.6 21:41

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シャープ、「下請け」で再建目指す サムスンに部品供給

2013.3.6 21:41 (2/2ページ)
シャープ本社=大阪市阿倍野区(前川純一郎撮影)

シャープ本社=大阪市阿倍野区(前川純一郎撮影)

 米調査会社によれば、2012年でサムスンの世界テレビシェアは約28%と首位。昨年10~12月期のスマホのシェアもシャープが1%にも満たないとみられるのに対し、サムスンは約29%でトップ。資本提携は販売力に優れるサムスンへの部品供給拡大につながる。

 BNPパリバ証券の中空麻奈チーフクレジットアナリストは、ライバルとの提携について「『昨日の敵は今日の友』にならざるを得ない環境だ。シャープにはプラス」と、評価する。

 ただ、アップルとサムスンはスマホなどの特許をめぐり激しく対立している。互いに製品情報の流出を警戒すれば、シャープがもくろむサムスン、アップル両社への部品供給拡大に障害となりかねない。

 シャープは技術優位性のある中小型液晶を再建の切り札と位置付ける。サムスンとの提携が拡大すれば技術流出の懸念もくすぶる。

 また、財務の健全性を示す自己資本比率は昨年12月末で9.6%と、同3月末比で14・3ポイントも低下。サムスンと資本提携したものの、9月には約2千億円の新株予約権付き社債の償還を控えており、なお1千億円規模の資本増強に迫られる。

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