経済シャープ、「下請け」で再建目指す サムスンに部品供給+(1/2ページ)(2013.3.6 21:41

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シャープ、「下請け」で再建目指す サムスンに部品供給

2013.3.6 21:41 (1/2ページ)
シャープ本社=大阪市阿倍野区(前川純一郎撮影)

シャープ本社=大阪市阿倍野区(前川純一郎撮影)

 シャープが6日、韓国サムスン電子の出資受け入れを決めたのは、テレビやスマートフォン(高機能携帯電話)で世界トップのサムスンに液晶パネルを供給し、工場の稼働率を高めるためだ。財務体質が悪化したシャープはライバルとの資本提携に追い込まれ、サムスンなどに部品を供給する“下請け”として生き残りを目指す。

 「液晶パネルを供給できればいい」。シャープの幹部は6日、記者団に提携の狙いをこう説明した。

 液晶パネルは、韓国や台湾勢との競争が激化し、価格下落に拍車がかかった。しかし、シャープは環境の変化に対応できず、液晶パネルに集中的に投資。結果的に過剰投資となり、経営不振に陥った。

 シャープは液晶パネル工場の稼働率を高めるため、堺工場(堺市)は台湾・鴻海精密工業との共同出資に切り替えた。亀山第1工場(三重県亀山市)も米アップルの資金提供を受け、事実上、アップル向け専用工場として生まれ変わった。

 だが、アップルのスマホ販売は伸び悩み、亀山工場の稼働率は低迷。昨春以降のシャープの株価下落で、鴻海との資本提携交渉は暗礁に乗り上げ、サムスンに救いの手を求めた。

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