先月27日に入院した日本維新の会の石原慎太郎共同代表(80)が「面会謝絶」であることが分かった。維新の平沼赳夫国会議員団代表が5日、国会内の国会議員団役員会で明らかにした。ただ、平沼氏は「大変お元気だった」とも語っており、国会復帰の時期が注目されそうだ。
石原氏は風邪をこじらせて、約2週間の予定で都内の病院に入院した。維新関係者は「石原氏は体調管理に非常に気を使う。古くから仕えてきた側近男性が同時期に入院したこともあり、この機会に、いろいろ検査をしているようだ」と語るが、詳しい病状は伝わってこない。
こうしたなか、平沼氏は役員会で、先週見舞いに行ったことを紹介し、「面会謝絶のようだったが、大変お元気だった。『皆さんにくれぐれもよろしく』ということだった」と語ったのだ。
高齢の石原氏が「面会謝絶」と聞くと、ただ事ではないが、「石原氏クラスのVIPが入院すると、見舞客が後を絶たず、治療や検査、休養をとる時間がなくなる。病状とは関係なく面会謝絶にするケースはある」(病院関係者)という。
維新の橋下徹共同代表(大阪市長)も4日、電話で入院中の石原氏に「国会議員団にまたはっぱをかけてください」と伝えると、石原氏が「わかった、わかった」と、元気そうに答えたことを明らかにしている。
やや心配なのは、かつて田中角栄元首相や小渕恵三元首相が倒れた際も、永田町では当初、「元気だ」「大丈夫」という情報が流れたこと。政治家にとって病気はトップシークレットなのである。
石原氏は先月12日の衆院予算委員会で、約1時間40分、憲法改正や、天皇陛下の靖国神社参拝などについて持論を展開して注目されたが、「もう一度、予算委員会に立ちたい」と維新の国対関係者に伝えているという。
再度、国会を沸かせるために、体調を整えているのか、それとも…。