きょう再度X線検査ー市長説明「元気だが、横臥状態」
2013/03/05
豊橋市の佐原光一市長は4日の定例会見で、今年1月に両前脚の骨折が分かった豊橋総合動植物公園のアジアゾウの子ゾウ「マーラ」について、細心の注意を払いつつ治療に取り組んでいる現状を説明した。
マーラの骨折判明後、同園で治療やリハビリに向けた方策を探ってきた。脚を骨折した子ゾウは延命がせいぜいで、豊橋のように治療を目指すのは国内初の試みだという。
2月8日からはリハビリに向けて、ハーネス(固定ベルト)でマーラの体をつり上げようとしたが、腹部が圧迫されて痛がったり食欲が落ちたりしたため、作業を延期した。
現在のマーラは横になってる状態。今年1月1日時点で543㌔あった体重は、運動不足で筋肉が減るなどして「相当落ちているとみられる」(鈴川正視総合動植物公園部長)という。ただ一時期よりは元気で、寝たまま脚を動かすなどしている。
同園は内臓に負担をかけずに体をつり上げ、リハビリを始められる方法を模索。2月25日にはリハビリで使う温水プールの部材が搬入され、現在組み立てている。きょう5日には再度、エックス線検査をして骨折の状態を調べる。
佐原市長は「いろいろな動物園の園長さんから応援の声が届いている」と説明した上で「次に何をしたらいいかというサジェスト(提案)をもらっている」と述べた。