【ＷＢＣ】長野「本番任せろ」打撃不振！？ピーピー騒ぐな！

厳しい表情で打撃練習に臨む長野

　◆ＷＢＣ強化試合　巨人─日本（２８日・ヤフオクドーム）　侍ジャパンの長野久義外野手（２８）が２７日、打撃不振と騒ぐ周囲の雑音をシャットアウト。「打てなくてピーピー言われていますけど、本番に入ったら任せてください。本番でも打てなかったら、何を言われてもしょうがないですけどね」と自信満々に切り出し、本大会での活躍を誓った。

　代表での実戦は５試合で１９打数１安打。打線のキーマンと期待されてきたものの、２４日の豪州戦（京セラＤ）からは打順も１番から５番に変更となったが、この発言にはちゃんと理由がある。外角に広いとされる国際審判のストライクゾーンに対応するために、２３日・豪州戦から打席での立ち位置を、ボール１つ分だけベース寄りに変更。初めはボールとの距離感を全くつかめなかったが、３試合を消化する中で徐々にコツが見えてきた。

　「初めてのことだから簡単ではありませんが、そのために練習しているし、試合している」と断言。立浪打撃コーチも「彼については心配していません」と、適応能力の高さを認めている。

　例年、長野はオープン戦で手の内を隠すことに徹してきた。得意なコースや球種、実際に打ちに行くカウントなど、ライバルチームにデータを悟られないようにするためだ。「監督やコーチ、ファンのみなさんに心配をかけているのは僕のせいですが、本番では何が何でも打たないといけない。見ていてください。打てなかったらいくらでも叩かれますから」。打席でのここまでの沈黙は本番の活躍に向けての布石。ライバル国も、不振とあおる周囲の雑音も、バットで黙らせるつもりだ。