[w98/Me] パフォーマンス |
以下のような方法で、Windows98/Me の体感速度を向上させることができます。
・アニメーションの禁止
- デスクトップを右クリックし、[プロパティ]をクリックします。
- 「画面のプロパティ」が表示されるので、[効果] タブをクリックします。
- [ウィンドウ、メニュー、および一覧をアニメーション化する] のチェックを外します。
Windows Me では「メニューとヒントをアニメーション化する」のチェックを外します。
- 「OK」 をクリックします。
・メニュー表示の遅延時間短縮
- [スタート]−[ファイル名を指定して実行] から regedit を起動します。
- HKEY_CURRENT_USER \control panel \desktop を開きます。
- 右側の領域にある MenuShowDelay をダブルクリックします。
(MenuShowDelay がなければ、[編集]−[新規]−[文字列型] から値を作成します。)
- メニュー表示の遅延時間がミリ秒で指定されているので、1 などに変更します。
( 0 ミリ秒にすると不具合が発生することがあるので、やめたほうがいいでしょう)
- レジストリエディタを終了します。
・NameCache、PathCache サイズの最適化
- デスクトップ上の「マイコンピュータ」を右クリックし、[プロパティ] をクリックします。
- 「システムのプロパティ」の [パフォーマンス] タブをクリックします。
- 「ファイルシステム」ボタンをクリックし、コンピュータの主な使用目的を「ネットワークサーバー」に設定します。
PathCache と NameCahe サイズが大きくなり、ディスクアクセス速度が向上します。
[注意] コンピュータのメモリーが少ないと逆に遅くなります。64MB 程度は必要です。
・デフラグの実行
- [スタート]−[プログラム]−[アクセサリ]−[システムツール] から「デフラグ」を起動します。
- 「設定」ボタンをクリックし、「プログラムファイルを整理して、プログラムの実行速度を速くする」にチェックがあることを確認して「OK」をクリックします。
- Windows やプログラムがあるドライブを選択して、「OK」をクリックします。
- ドライブのサイズによりますが、数十分から数時間でデフラグが完了します。
以下の方法で Widnows の起動時間を短縮できます。
・レジストリの最適化
- [スタート]−[Windows の終了] で、MS-DOS モードで再起動します。
Windows Me の場合、起動ディスクで起動します。
- scanreg /fix もしくは scanreg /opt を実行し、レジストリを最適化します。
・フロッピードライブの検索を省略
- デスクトップ上の「マイコンピュータ」を右クリックし、[プロパティ] をクリックします。
- 「システムのプロパティ」 の [パフォーマンス] タブをクリックします。
- 「ファイルシステム」 ボタンをクリックします。
- [フロッピーディスク] タブの「□コンピュータを起動するたびに新しいフロッピーディスクドライブを検索する」のチェックをはずします。
※ ノート PC など、フロッピーディスクを取り外しできるコンピュータでこの設定をすると問題が起こることがあります。
・不要なスタートアップ項目の削除
- [スタート]−[ファイル名を指定して実行] で msconfig を起動します。
- [スタートアップ] タブをクリックし、不要なタスク/プログラムのチェックを解除します。
Plus に付属のデラックスCDは、起動すると再度スタートアップ項目を作成します。
デラックスCDの「オプション」で、「□タスクバーにコントロールを表示する」をオフにしてから、スタートアップの項目を削除して下さい。
※ MSConfig の[スタートアップ] では「スタートアップ」フォルダや、win.ini、レジストリの Run エントリーを一括して操作できます。
代表的な項目についての説明は「システムリソース」ページを参照してください。
・不要なファイルシステムをロードしない
DVD を搭載していない PC では UDF ファイルシステムは不要です。(DVD を搭載している PC では、この作業を行ってはいけません。)
- [スタート]−[ファイル名を指定して実行] で msconfig を起動します。
- [全般] タブの「詳細設定」ボタンをクリックします。
- 「UDF ファイル システムを使用不可にする」にチェックを入れて「OK」をクリックします。
・デスクトップのアイコンを消す
Windows98 の場合
- デスクトップを右クリックし、[プロパティ]をクリックします。
- 「画面のプロパティ」の[効果] タブをクリックします。
- デスクトップアイコンの「□デスクトップがWebページとして表示される場合は表示しない」にチェックします。
- [Web] タブの「□Active DesktopをWebページとして表示」にチェックします。
アクティブデスクトップの内容 (チャンネルバーなど)
のチェックはすべて解除します。
- 「OK」をクリックします。
Windows Me の場合
- デスクトップを右クリックし、[アクティブデスクトップ]−[Web コンテンツの表示] にチェックします。
- デスクトップを右クリックし、[アクティブデスクトップ]−[デスクトップアイコンの表示] のチェックを解除します。
次の設定で Windows9x の標準よりもタイムスライスを短くすることで、操作感を改善できることがあります。
- [スタート]−[ファイル名を指定して実行] から System.ini を起動します。
- [386Enh] と書かれた行を探し、この行の下に次の行を挿入します。
MinTimeslice=3
- 変更を保管してメモ帳を閉じます。
- Windows を再起動します。
Windows9x/Me は次の設定をすることで、PathCache と FileCache サイズを調整してパーフォマンスを最適化できますが、最近の大容量メモリー搭載機では設定可能な最大サイズが小さすぎて、十分なパフォーマンスを発揮できないことがあります。
- 「マイコンピュータ」を右クリックして [プロパティ] をクリックします。
- [パフォーマンス] タブをクリックし、「ファイルシステム」ボタンをクリックします。
- コンピュータの主な使用目的を設定します。
ここで [ネットワークサーバー] を選択すると、64 ディレクトリ/2729 ファイルのディレクトリエントリがキャッシュされますが、これを増やしたい場合は次のレジストリをインポートしてください。
REGEDIT4
[HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\FS Templates\Custom]
@="カスタム(大容量キャッシュ)"
"NameCache"=hex:00,18,00,00
"PathCache"=hex:80,00,00,00
(メモ帳を開いてこの内容をコピーして任意のファイル名と拡張子 reg を設定して保存し、この reg ファイルをダブルクリックしてください。)
レジストリインポート後、ファイルシステムの設定でより大きなキャッシュを設定できます。
この設定を使用する場合は、システムにメインメモリーが 64MB 以上搭載されている場合にご使用ください。
次の方法で、Windows9x を高速再起動させることができます。
Windows Me はリアルモードが削除されたため、この手法は使えません。Windows NT/2000 はそもそも DOS と関係ないので、この手法は使えません。
- [スタート]−[Windowsの終了]をクリックします。
- 「再起動する」にチェックをします。
- Shift キーを押しながら、「OK」ボタンをクリックします。
もしくは
- デスクトップを右クリックし、[新規作成]−[ショートカット] をクリックします。
- コマンドラインに RUNDLL USER.EXE,ExitWindowsExec を記入し、「次へ」をクリックします。
(青い文字をそのままコピー (選択してCtrl+C) してペースト (Ctrl+V) すると簡単です。)
- ショートカットの名前に「再起動」などを設定し、「完了」をクリックします。
- 以後、このアイコンをダブルクリックすると高速再起動が実行されます。

Windows9x/Me ではシステムが自動的に、メインメモリーからファイルシステムのキャッシュを割り当てます。(キャッシュのサイズは自動調整されます。)
なにも指定しない場合、搭載メモリーの半分以上がキャッシュに割り当てられ、プログラムの動作速度に悪影響が出る場合があります。このとき System.ini に以下のような行を記述して再起動するとキャッシュサイズを制限することができます。
[vcache]
MinFileCache=0
MaxFileCache=4096
上の例では最小 0MB、最大 4MB のメモリーがキャッシュに割り当てられます。
512MB 以上のメモリーを搭載すると、メモリー不足エラーが発生しますを回避する場合、数十 MB から数百 MB のキャッシュ (例:65536 = 64MB) を割り当ててもよいでしょう。
Windows はメインメモリーを大量につんでいても、スワップが発生することがあります。
次の設定を行うことで、Windows にぎりぎりまでスワップさせないことで、システムのパフォーマンスを向上させることができます。
- [スタート]−[ファイル名を指定して実行] から System.ini を起動します。
- [386Enh] と書かれた行を探し、この行の下に次の行を挿入します。
ConservativeSwapfileUsage=1
- 変更を保管してメモ帳を閉じます。
- Windows を再起動します。
注:この設定は、少なくとも 64MB 以上のメモリーを搭載している PC でのみ行って下さい。
プロバイダーのアクセスポイントにダイヤル後、「ネットワークにログオン中」で1分程度止まってしまうことがあります。
この場合、以下の作業で「ネットワークへログオン」を解除してください。
このオプションは、Windows NT を導入している企業の NT ネットワークにログオンする場合に必要なもので、個人がインターネットへ接続する場合に設定してあると、Windows9x/Me が NT ネットワークにログオンをあきらめるまでの1分間を無駄にしてしまいます。
- マイコンピュータをダブルクリックします。
- ダイヤルアップネットワークをダブルクリックします。
- ダイヤルアップ接続に使うアイコンを右クリックし、[プロパティ] をクリックします。
- [サーバーの種類] タブをクリックします。
- 「ネットワークへのログオン」のチェックを解除します。
- 「OK」をクリックします。
また、ダイヤルアップネットワークで NetBEUI や IPX/SPX をバインドしているとパフォーマンスに悪影響があるので、これらのプロトコルを使用しない場合は、上記の画面がでているところでこれらを解除してください。(インターネットに接続する場合は両プロトコルとも必要ありません。)
Windows98/Me はダイヤルアップアダプタのプロパティで IP パケットのサイズ (MTU) を設定することができます。
- [スタート]−[設定]−[コントロールパネル] から「ネットワーク」を起動します。
- [ネットワークの設定] タブのダイヤルアップアダプタをダブルクリックします。
- [詳細設定] タブの IP パケットサイズをクリックします。
- 値から「自動」「小」「中」「大」のいずれかを選択します。
デフォルトは「自動」です。
- 「OK」をクリックし、設定を保存します。
設定される MTU
サイズは以下の通りです。
自動:通信速度が 128Kbps 未満の場合は、576 バイト、128Kbps 以上の場合は 1500 バイト
小 :576 バイト
中 :1000 バイト
大 :1500 バイト
通常のダイヤルアップ環境では、MTU サイズは 576 程度が望ましい数値です。これより大きいと送受信データの分割と再構成(フラグメント/デフラグメント)が発生し、パフォーマンスが悪化します。
Windows95 にはパケットサイズを変更するオプションがなく、省略時の MTU サイズ 1500 バイトが使用されるので、以下の作業で MTU サイズを変えるとダイヤルアップ接続のパフォーマンスアップが期待できます。
- [スタート]−[ファイル名を指定して実行]から REGEDIT を起動します。
- HKEY_LOCAL_MACHINE\System\CurrentControlSet\Services\Class\NetTrans を開きます。
- 0000、0001 などをクリックし、右側の DriverDesc に TCP/IP と書いてあるものを選択します。
- [編集]−[新規作成]−[文字列] をクリックします。
- 作成された「New Value #1」を「MaxMTU」に書き替えます。
- この MaxMTU をダブルクリックし、値のデータとして 576 を設定して「OK」をクリックします。
- Windows95 を再起動します。
最適な MTU サイズは、コマンドプロンプトを開き、次のコマンドで判断できます。
C:\>ping -f -l パケットサイズ ホスト名
パケットサイズ |
:MTU サイズを探るための任意の数値。 |
ホスト名 |
:自分のプロバイダーの DNS のアドレスなど。 |
Windows98 以降、DHCP クライアントが拡張され、DHCP サーバーが見つからない場合でも、自動的に IP アドレスを設定する機能 (IP Auto Configuration) がつきました。
DHCP サーバーが見つからない場合、169.254 で始まるネットワーク上で一意の IP アドレスが割り当てられます。
(以前 DHCP サーバーからアドレスを割り当てられたことがある場合は、そのアドレスを使用します。)
この機能が有効な場合、コンピューターを起動するときに行われる IP 自動構成に非常に長い時間 (約1分) かかるため、起動がとてもおそくなります。
IP 自動構成を禁止するには以下の作業を行ってください。
- Windows98 CD-ROM を CD-ROM ドライブにセットします。
- CD-ROM の Tools\MTSUtil フォルダーを開きます。
- ipac_off.inf ファイルを右クリックし、[インストール] をクリックします。
(レジストリが変更され、IP 自動構成は OFF になります)
手動で IP アドレスを設定している場合や、正常に DHCP サーバーが稼動している場合は、IP 自動構成が行われないので上の操作を行う必要はありません。
ダイヤルアップルーターは通常 DHCP サーバー機能を備えていますが、DHCP サーバーがない環境で TCP/IP を使用する場合は、以下の作業で IP アドレスを手動構成することをお勧めします。
- 「ネットワークコンピュータ」アイコンを右クリックし、[プロパティ] をクリックします。
- LAN アダプタにバインドされた TCP/IP をダブルクリックします。
- 「○ IP アドレスを指定」にチェックを入れ、IP アドレスに 192.168.0.1、サブネットマスクに 255.255.255.0 などを指定します。
- 「OK」 をクリックします。
IP アドレスは例にあげたようなプライベートアドレスを使用して下さい。また、IP アドレスはそれぞれのパソコンで重複しないものを設定する必要があります。(この例では、最後の数字だけを 1 から 254 の範囲で変えてください。他の部分を変更すると接続できません。)
Windows9x/Me は物理メモリーを次の 2 つの用途に使います。
- ディスクキャッシュ (Vcache)
- プログラム実行用メモリー (VMM)
Vcache を多く確保すると、VMM が使える物理メモリーが不足し、ハードディスクへのスワップが発生するためにアプリケーションの実行速度が低下します。
Vcache をあまり確保しないと、アプリケーション実行ファイルや、データの読みこみに時間がかかるため、アプリケーションの起動速度が低下します。
この問題を緩和するため、Windows98/Me では、Vcache に保管されているコードを、プログラム実行領域にマップする (つまり、ディスクキャッシュのデータを直接実行する) ようにパフォーマンス拡張がおこなわれており、これをマップキャッシュ (MapCache) と呼んでいます。
MapCache は標準で有効になっており、次の手順で無効にすることも可能です。
- [スタート]−[ファイル名を指定して実行] から regedit を起動します。
- HKEY_LOCAL_MACHINE \System \CurrentControlSet \Services \VXD \VMM を展開します。
- [編集]−[新規]−[バイナリ] をクリックし MapCache を作成します。
- MapCache をダブルクリックし、00 を設定します。
MapCache 値が存在しない場合、MapCache は有効です。(Windows98/Me の初期状態では存在しません。)
何らかの理由で MapCache 値がある場合、レジストリエディタで削除するか、以下の手順で削除することができます。
- Windows98 CD-ROM の Tools\MTSUtil フォルダを開きます。
- mapc_on.inf を右クリックし [インストール] をクリックします。
(この inf は MapCache 値を削除する命令が含まれています。)
Windows では、1サーバーに対する HTTP1.1 の同時接続が 2 接続までに制限されます。
次の手順で制限を解除することは可能ですが、RFC2068 に準拠しなくなるためマイクロソフトは推奨していません。(Q183110)
- [スタート]−[ファイル名を指定して実行] から regedit を起動します。
- HKEY_CURRENT_USER \Software \Microsoft \Windows \CurrentVersion \Internet Settings を開きます。
- [編集]−[新規]−[DWORD 値] をクリックし、MaxConnectionsPerServer を作成します。
- MaxConnectionsPerServer をダブルクリックし、値のデータに 4 などを設定し、「OK」をクリックします。
- Windows を再起動します。
参考:HTTP1.0 サーバーへの同時接続数は MaxConnectionsPer1_0Server で設定します。
ADSL 接続で PPPoE アダプターを導入している場合に、LAN アダプターにバインドされた TCP/IP プロトコルに IP アドレスが設定されていないと、インターネット接続中に無応答になることがあります。
この場合、LAN アダプターにバインドされた TCP/IP プロトコルに、IP:192.168.0.1、サブネット:255.255.255.0 などのアドレスを設定すると、問題が解消されることがあります。
また、PPPoE ソフトウェアを導入している場合、LAN デバイスドライバをアップデートしないと正しく通信できないケースがあります。
参考リンク