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第一章
第13話 ショッピング
 ジルグス王国は大陸でも丁度真ん中に位置する国土の広い国だ。
 魔族領と国境が面しているが肥沃な穀倉地帯を持ち、温暖な気候の国で現国王レモナス王の安定した治世の下でゆるやかだが確実な発展をとげている。
 国の優劣に明確な順序付けもないが国力は大陸全体でもかなり上位のほうと言えるだろう。
 その首都マラッドは二重の城壁に囲まれた大都市で人口二十万に近いと言われている。
 中心には白亜の大宮殿があり都市のどこからでも見えるようになっており、そこから放射状に大路が伸びて栄えていた。

「ほ~~、人が多いのう。この時代の人間もなかなか栄えているようじゃのう」
 その一つで主に屋台が多く出ている大路をカイル達は歩いていて、実体化したままのシルドニアが感嘆の声をあげる。
 カイル達は先ほどこのマラッドについたばかりでシルドニアの言葉通り通りは人であふれている。

「えっと、確か伝承じゃザーレスには百万人都市もあったって聞いたことあるけど」
 こんな光景珍しくないなんじゃ?とリーゼが言う。
「うむ、その通りじゃ。だがそれはあくまで本体の知識として知っているだけで妾の経験ではない。妾自身がこうして実際に人の通る通りを歩くのは初めてなのじゃ」
「ああだからか……」
 シルドニアがこのマラッドに来るまでの旅路でも興味深げに色々な物を見ては質問していたのを思い出す。
 豊富な知識はあるが経験はないというアンバランスな存在でもあった。

「おお、何やら良い匂いじゃな」
 ふらふらと匂いにさそわれ屋台方面に向かうシルドニアに苦笑しながらリーゼがついていく。
「完全に田舎からでてきたお子様だなあ」
 セランがやれやれと言わんばかりだが、それはセランやリーゼも似たようなもので二人ともリマーゼの街を出たことはほとんど無くこのマラッドもはじめてだ。
 今も珍しげにあたりを見回している様子は完全なおのぼりさん御一行だ。

「ふむ、リーゼの料理ほどではないが中々美味いぞ。さて向こうの屋台は……」
 シルドニアが肉の串焼きをもぐもぐ食べながら戻ってくる。彼女は魔力補給の名目のもと本当によく食べた。
「買い食いは後にしてくれ、まず予定通り買い物にいきたい」
「買い物……確か武器、防具を買うじゃったか?」
「ああ、今の装備のままじゃダメだ。このままではまともな戦いもできない、出来る限り上等な装備が必要だ」
 今の装備はカイルの持つ剣、シルドニア以外は皆一般人の旅人に毛が生えたようなものばかりだ。
「無論そういった装備なんかの強化は限界があるが、今の俺たちなら飛躍的に強くなれるのは間違いない」
 そして何より死ににくくなる、と付け加える。
 この一年で死は、親しい者の死は飽きるほど見てきた――だからこそもう見たくはなかった。
「金で命が買えるならそれこそ安いものだ。惜しむつもりは無い」



 武器や防具を扱う店は小さな街なら一つの店で事足りるが、これほどの大都市なら複数存在する。
 そして当然ながら店の格というものも存在し、初心者相手を専門としている店や中級者やベテラン向けの店もある。
 今カイル達が向かっているのはその中でも最高の店、一回の仕事で何万ガドルと稼ぐ凄腕の冒険者や貴族といったいわば成功者のための店だ。

 その店は石造りの頑丈そうな大きな建物で看板は無い、必要ないからだ。
 ここは道すがら立ち寄るような店ではなく明確な用事がある人間しか来ないし来れない。
 入り口の脇には詰め所があり、警備と思しき武装した男達が数人おり、その中で一人だけこの店の制服と思しき服を着た青年が店の前に来たカイル達に話しかけてきた。

「当店に御用でしょうか?」
「ああ、装備を買いたい」
「失礼ですがどなたかからのご紹介はおありでしょうか?」
「いや」
「それではこの店の入店規約はご存知でしょうか?」
「たしか……紹介が無い完全に新規の客は入店前に一時金を預けるだったかな?」
 以前に、前の人生で来た時の事をカイルは思い出す。
「そうです、誠に申し訳ありませんが初めてのお客様には一万ガドル分お預けいただくことになります。もちろん退店時に返却させていただきますが」
 深々と頭を下げ申し訳なさそうに、だがはっきりと店員は言った。

 店内では非常に高額な商品を取り扱っている。
 貴族の様にすでに身分が保証されているものならともかく、ほとんどの客は武装した冒険者や傭兵なので万が一急に強盗にでもなられたら……という不安がともなう。
 そのため紹介がない客は受け入れないのだが、かといって完全に一見さんお断りでは新たな商売チャンスを逃してしまうと言うことでこの事前に金を預かるというシステムにしているのだ。
 冷やかし防止にもなるし、初めにそれすら払えないようではこの店に入る資格はないということでもあった。

「ザーレス金貨で五枚、これでいいかな?」
 カイルは一般にはザーレス金貨と呼ばれている古代魔法王国期の金貨を渡す。
 ザーレス金貨は細かな意匠がこらしてあり簡単な保護の魔法もかけられている為、千年以上たった現在でもかなりの数が大陸中に残っており高額商品を扱う店では貨幣として今でも通用する。
 質が良いためザーレス金貨の価値は現在作られている最高額貨幣の千ガドル金貨の二倍として扱われていた。
 更に高額の貨幣としてはジェム貨幣という宝石を利用した一万ガドル相当のものがあるが、現在では作られておらず投資の対象や儀礼的な事にしか使われないので一般に出回ることはほとんどなかった。

 金貨を手に取り確認すると、店員は改めて深々と頭をさげた。
「確かにお預かりしました。それではご案内いたします」
 重く頑丈な扉が開けられると通路になっており、少し進んだところにまた同じような扉がある。防犯のための二重の扉になっているのだろう。

 二つ目の扉を開け中に入るとそこは広いフロアになっていた。
 窓は無いが【ライト】の込められた魔道具を設置して明るくなっており温度、湿度も丁度いいように調整されているようで過ごしやすくなっている。
 そして多くの陳列棚に鎧や武器が見栄えの良い様に飾られていた。
 時間のせいか他に客はいない、元々多くの客が来る店ではないだろうが。

「ようこそいらっしゃいました。私は当店の店主フェスパと申します。以後お見知りおきを」
 五十くらいの恰幅の良い男がカイル達を迎える。

 この店では新規の客には店主か、フロアの責任者が直接つく事になっている。
 どういった客かを、金になるかどうかを見極める為で、それにより今後の対応を決めており現に今もフェスバはいかにも人のよさそうな笑みを浮かべているが目は鋭く、カイル達を観察していた。

「本日はどういったご用件でしょうか?」
「魔法の武器や防具を見せてもらいたい」
「かしこまりました。数多く取り揃えておりますので、ご案内いたしましょう」

 魔法の武具と一口に言っても色々と種類がる。
 単純に切れ味をあげたものや重さを軽くしたもの、炎や氷、神聖や闇の属性を武器に乗せたもの、反対にそれらの耐性をつけた防具……
 他にも様々な種類があるが基本的に現在ではそう多くは作られてはいない。
 武器や防具に魔法をこめるのは通常の魔道具よりも手間や時間、費用がかるため割に合わないので、今出回っている物の多くは古代魔法王国期に作られたものだ。

「ほう、結構ザーレスの物もあるのじゃな……おお、メラニスの作ではないか」
 その内の一つ、古代魔法王国期に作られ飾られた鎧の前でシルドニアが言う。
「よくご存知で。こちらは古代魔法王国期に稀代の魔道具作りの名人と言われた大魔道士メラニスの作でして……」
「いや、そこまでたいした奴でもないぞ? 確かにそれなりの作品を作っておったが調子に乗っておってのう。本体が隅をつつくかのように問題点を指摘し続けてやったら涙目になっておった。まあそれからは反省したようじゃが……」
「は?」
「ああ気にしないで……この子はその、ちょっと可哀相な子で……」
小声で本人に聞かれたらただではすまないような誤魔化し方をするカイル。
「え?……ああ、大変失礼いたしました」
 フェスパは心得たものとばかりに店員に目配せすると女性店員が優しい笑顔でシルドニアを隅にある商談用のテーブル席に案内する。
「うん? なんじゃ……おお、中々美味しそうな菓子ではないか」
 高級店だけあって来客用の菓子も上等なもので、たちまち上機嫌になったシルドニアが食べ始める
 カイルが軽く頭を下げフェスバは大変ですねえ、という笑顔で答える。

「お、これは……」
 カイルが目をひいたのは店内の中心に飾られているガラスのケースに入った薄い青色の鎧で、おそらくこの店でも最も高価なものでもあり看板商品なのだろう一番目立つ位置に置かれていた。
 それはレザーアーマーと言われる動物の革を利用した鎧でスピード重視の軽戦士が好んで装備する鎧だ。
 通常使われるのは家畜の革等だがこれは根本から違っていた。
「これはドラゴンレザーの鎧か……魔法もかけられているのかな?」
「はい、ドラゴンの革に元々備わっている耐魔や防御力に加え軽量化や硬質化は勿論のこと、魔法抵抗力上昇や耐熱耐冷もほどこされております。更に内部の下布にはフェニックスの羽を編みこんであります」
 おそらく初めての客からの質問には慣れているのだろう、よどみなく説明していく。
「フェニックスというと不死鳥の?」
「ええ、ドラゴンに並ぶという幻の幻獣です。生命の象徴とも言われていますので、その為毒や病気への耐性もありますし僅かではありますが自動回復の効果もあります」
 まさに至れり尽くせり、これほどの鎧はそうないという自慢の言葉が店主の言葉の端々からうかがえる、逸品の中の逸品といっていい鎧だった。

 ケースの下を見ると値札が貼られており三百万ガドルとなっている。
 王都から少し離れた都市でも城が土地付き使用人付きで買える値段でとても鎧一つの値段ではない。

「それでは鎧関係はこちらになりまして……」
「よし、これを買おう」
「は?」
 目を丸くするフェスパにはかまわずカイルはセランに話しかける。
「セラン、サイズ的にお前でも何とか装備できると思うがどうする?」
 女性の店員に親しげに話しかけていたセランに尋ねるがあまり気が乗らなさそうだった。
「う~ん……色が青ってのがなあ。俺のイメージは情熱の赤だからな、パスだ」
「そうか、じゃあ俺が装備するな。俺の防具はこれでいいとして武器もいいし……あとはリーゼとウルザの分だな。女性用の防具を見せてもらいたいのですが」
いまだに目を丸くしたままのフェスパにカイルはマイペースに言った。

 ウルザにはミスリル銀のブレストプレートと短剣を買った
 精霊は鉄や鋼といった金属を嫌う為に精霊魔法を使う者は大抵防具をつけられないが、ミスリル銀といった魔法金属で作られたものは例外となる。
 また精霊石というこの世界には存在しない、精霊達の住む精霊界にしか存在しないと言う貴重な石を使ったアミュレットも購入した。
 これを身に着けると精霊との距離が縮まるという、事実これを身に着けた瞬間精霊との親和があがったのが感じられた。
「となりの族長が持っているとは聞いた事があるがこれほどとは……これなら上位精霊との【契約】もできるかもしれないな」
 ウルザが多少興奮気味に顔を上気させて言う。

 リーゼにはガントレットという拳の部分と腕の部分を防護する部分鎧だ。
 こちらもミスリル製で頑丈ながらも軽量化の魔法もかかっているのでリーゼ自身の腕とあわされば、ちょっとした剣士の攻撃でも簡単に捌けるだろう。
 体のほうは動きやすさを優先させるためクロースアーマーといわれる丈夫な布を利用した鎧だ。
 だがこの鎧自体にも【プロテクション】といわれる防御力をたかめる魔法がかけられている為、並みの金属鎧より頑丈だ。
「うん、いい感じだよ!」
 軽くジャブや身体を動かしながらリーゼが感触を確かめ問題ないと確認する。

「他にドラゴンの革で作られているレザーアーマーはないのかな?」
 できれば格闘主体のリーゼにも動きやすく、丈夫なドラゴンレザーの鎧が欲しかった。
「生憎他に在庫は……滅多に出回らない貴重な品ですので当店でもあれを含め今まで数度扱った事しかありませんので」
「そうか……」

 いまだにお菓子を食べていたシルドニアに小声で話しかける。
「確かドラゴンの素材も結構あったよな」
「うむ、加工に使える竜の素材ならたっぷりあるぞ、それもその鎧に使われた若い竜ではない年経た竜じゃ。鎧なら楽に十や二十作れるじゃろ」
 えっへんと言わんばかりに胸をはる。
 口の周りをチョコで汚してなければもう少し格好がついたのだろうが。
「なら直接作ってもらったほうが早いな……とはいえドラゴンの素材を加工できる職人なんて滅多にいないからなあ」
 探すだけでも一苦労だな、と軽くため息をつく。

 残るはセランの装備なのだが
「装備しているだけで女の子が『ステキ!抱いて!』と言ってくれるような見栄えの良い剣や鎧はありませんか? 特にあなたのような方に」
 真顔で美人の女性店員に詰め寄っているのを見てカイルは首を振る。
「こいつにはロングソードあたりの片手剣と防具のほうはレザーアーマーでいいのを見繕ってください。無ければ棒切れでも雑巾のつぎはぎでもいいので」
「はあ……わかりました」
 プロ意識のみで対応していた女性店員が引きつった笑顔で返事をする。

「あと魔石や魔法薬もあるかな?」
「ええ勿論ございます」
 魔石とは魔法が込められた石の総称で、ある鉱石を加工したものに魔法を込めたものだ。
 ただ一度使うと魔石ごと消滅するため使い捨ての消耗品となり、それなりの高価さのため多用されるものではなかった。
 とはいえ魔法を使えない者でも強力な攻撃魔法が使えるということで切り札として一つ二つ持っている冒険者も多い。

「攻撃用の魔石ではこちらがよく使われる魔石で【エクスプロージョン】が入っております」
 陳列棚から取り出したのは手のひらに収まるくらいの黒っぽい石で、魔法文字の刻み込まれた魔石だった。
 【エクスプロージョン】とは爆発を起こす中級の攻撃魔法で、数の多い敵をなぎ払うのに最適な魔法だ。
「魔法文字の部分を触りながら込められた魔法名を唱えます。すると文字が光りだしその五秒後に魔法が発動しますのでその間に目標に投げるというのが一般的な使い方です」
 フェスバが使い方を説明する。

「魔法薬の方は主に飲用で回復の効果があるものです。」
 液体の入った小瓶をいくつか見せるが、回復用の魔法薬にもいくつか種類があった。
 怪我を治すものや体力を回復させる物、毒消しや病気を治す物、最上級のものになると失われた手足をほぼ一瞬で再生できるものまであった。

 魔石も魔法薬も消耗品ではあるが、ここにあるのは高級品でどれも最低千ガドル以上はするものばかりだ。

「やはり便利なのが多いな……よし、回復用魔法薬を全部あるだけ買おう」
「へ?」
 フェスバは思わず百以上はある陳列棚の魔法薬を見る。
「回復魔法の使い手が今いないからな……あ、攻撃用魔石も便利そうだ。そっちも全部買おう」
「…………」



「お、お支払いはいかがいたしましょう……」
 買い物を終えたカイル達に、フェスバがカウンターで多少引きつった営業スマイルをむける。
 何せ総額で一千万ガドル近い買い物だ、店内のあちらこちらから他の店員からの視線も感じる。
 それには何かよからぬ事をしないかという警戒も含まれているだろうが。

「金貨だと量が多いな……宝石も含めていいかな?」
「高額ですので当店といたしましても、そうしていただけますとありがたいかと……」
 もし一ガドル銅貨で全部払うと言われたらそれだけで店が埋もれかねない。

 じゃあ、とカイルが取り出したのはアポートバッグと言い、通称は取り寄せバッグというものだ。
 最上級魔法に【アポート】という特定の場所にある物を手元に取り寄せる事ができる魔法があるが、取り寄せバッグはその機能がある魔道具だ。
 そしてこの取り寄せバッグはあの宝物庫に繋がっており、あそこにあるものなら全て取り出せるようになっていた。
 なにせ千年以上見つからなかった迷宮だ、あの発掘の穴もしっかりと埋めてきたので財宝を下手に持ち出すより安全だろうとそのままにしてきたのだ。

 ちなみに財宝の管理はカイルがする事になっている。
 事前に細かい取り分などまったく決めていなかったと聞いてシルドニアは呆れたものだったが、簡単な話し合いの結果地図を見つけて指示したカイルに一任と言うことになったのだ。

 このアポートバッグ自体もかなり高価なものでフェスバが軽く驚きの顔をするが、ザーレス金貨をじゃらじゃらとカウンターの上に出していき、大粒のルビーやダイヤモンド、エメラルドも並べていくの見て何とも言えない顔になっていく。
 すぐさま宝石専門の係りが鑑定するがどれも一目で本物だと、それも最低十万ガドルはする物ばかりだとわかった。
「あの……細かな評価もありますので少しお時間をいただいてもよろしいでしょうか?」

「ああ、構わない、じゃあ今のうちに鎧のほうを装備してもいいかな?」
 他の装備は試着と言うことで着せてもらえたがドラゴンレザーアーマーのほうはさすがに着せてもらえなかったのだ。
「は、はい……どうぞ」

 しばらくした後疲れた声で、それでも営業スマイルを崩さないフェスバが話しかけてきた。
「確かにお代金分頂戴いたしました……不都合な点はありませんでしょうか?」
「ああ、動きやすいし効果も説明どおりで問題ない」
 青い鎧をまとい、背中に剣を背負いマントを羽織ったカイルのその姿は中々に様になっていた。
「皆も問題ないよな?」
 リーゼもウルザも頷くがセランだけは不満そうな顔をしている。
「どうした? 何か問題でもあったか」
「いや、装備自体は問題ない。ただ心残りはあの店員さんの名前すら聞けなかったことが……」
「それは心底どうでもいい」
「妾も問題ないぞ」
 お土産にお菓子を大量にもらったシルドニアも笑顔でこたえる。
「……まあそっちは本人が満足してるならいいな。じゃあまた機会があったらくるのでその時はよろしくお願いします」
 カイルは軽く手を上げ退店していき、フェスバ達は店の外まで見送りに出た。



 この店の一日の売り上げ記録をぶっちぎりで更新していった一行を見送ったあと、店主と店員は大きく息を吐いた。
「何者達だったのでしょうね」
 カイル達が完全に見えなくなった後、店員がフェスパに話しかける。
「さてな……だが我々がまったく知らなかったという事は少なくとも有名な冒険者ではないな」
 有望な冒険者や傭兵などは常にチェックしている。
「では払いはザーレス金貨と宝石でしたし、一山当てた新人冒険者……というところでしょうか?」
「それが一番可能性が高いな。しかしあれほどの金となると、どんな財宝を見つけたのやら」
「もしかしたら伝説の『魔法王』の迷宮でもみつけたのかもしれませんね」
「そうかもしれんな」
 フェスバと店員は軽く笑いあった。
「大儲けではあったが心臓に悪い客だった……おっと在庫を切らしたままではいかん、すぐに工房に連絡して新しい魔石と魔法薬の調達だ」
「はい」
夏カゼひいてしまいました。
エアコンの浴びすぎには注意しなければいけませんね……

それにしてもやはり展開遅いですね、今回なんて買い物だけです。
物語が動くのは次々回くらいかな……?

それでは次回もよろしくお願いいたします。


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