事故2年、なお高線量=プール沈む核燃料―作業「慣れ」懸念・福島第1【震災2年】
時事通信 3月1日(金)19時46分配信
東京電力は1日、福島第1原発事故から11日で2年になるのを前に、同原発を報道陣に公開した。構内の一部は依然放射線量が高く、津波や水素爆発で生じたがれきが残る。4号機近くにある使用済み燃料の共用プールが事故後初めて公開され、緑色の水の中に多数の核燃料が沈んでいるのが見えた。
水素爆発で大破した4号機原子炉建屋では、プールから使用済み燃料を取り出すためのカバー設置工事が行われていた。クレーンや重機が「ウー」とうなりを上げ、タンクローリーなどが頻繁に出入りする。4基のうち廃炉に向けた作業が最も進んでいる4号機だが、4階部分には鉄骨などのがれきが残る。
近くの共用プールには6840体の核燃料を保管でき、現在6377体が収容されている。一方、4号機のプールには1533体あり、より安全な保管場所の確保が課題。東電は発熱量が低下した共用プールの燃料を、水を使わず空気で冷やす乾式設備に保管し、空いた場所に4号機の燃料を移す方針だ。
事故から2年たっても、敷地内には依然として高線量の場所がある。3号機タービン建屋東側では、通過した報道用バスの車内で毎時1080マイクロシーベルトを記録した。手前の2号機タービン建屋東側は同106マイクロシーベルトで、10倍以上跳ね上がったことになる。
作業拠点の「Jヴィレッジ」で、東電の協力企業が取材に応じた。3号機のがれき撤去を進める鹿島建設福島土木工事事務所の小林弘茂工事課長(45)は、苦労している点として「作業員にいかに被ばくをさせないか」を挙げた。高線量下の作業が続くと、「恐怖感がなくなって慣れてきてしまう」と懸念する。
最終更新:3月1日(金)19時48分
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