福島第1原発:新映像公開 非常用復水器破損を否定…東電
毎日新聞 2013年02月15日 20時42分(最終更新 02月15日 23時43分)
東京電力は15日、福島第1原発1号機原子炉建屋4階での新たな映像を公開した。撮影日は昨年11月30日。4階には東日本大震災の揺れで損傷したかどうかが問題となった、原子炉を冷却する「非常用復水器(IC)」がある。東電は映像をもとに地震による損傷説を改めて否定した。
1号機では、国会の事故調査委員会の調査に、震災直後の現場にいた作業員が「水が噴出しているのを見た」と証言。ICの地震損傷説が指摘された。
公開映像は約28分。防護服を着た社員4人が4階へ上がり、水が噴出したとされる天井付近などを見て回っている。東電は「4階天井部の排気管をふさぐ金属板が内側から外れていた」とし、噴出原因を「排気管に流れ込んだ使用済み核燃料プールの水が漏れたとみられる」と説明した。
この問題では、昨年2月に現地調査を申し入れた同事故調に、東電側が「建屋内は真っ暗」と虚偽の説明をして拒否。事故調の調査断念に至った。
元事故調委員らの指摘を受け、この映像が見つかったという。尾野昌之原子力・立地本部長代理は「撮影部署は公開済みと考えていた。社内で連係ミスがあった」と釈明した。
映像は東電サイト(http://www.tepco.co.jp)の「写真・映像ライブラリー」で公開している。【阿部周一】