中国全人代:7.5%成長据え置き…格差解消が課題に
毎日新聞 2013年03月05日 21時03分(最終更新 03月06日 00時24分)
中国は昨年、生産年齢人口(15〜59歳)が減少した。一人っ子政策の影響で、今後も減少が続く見通しで、人口増が経済規模を底上げする「人口ボーナス」といわれる経済効果は期待できそうにない。これまで、成長率の実績は目標を大幅に上回る状態が続いてきたが、将来的にそれも危うくなる可能性もある。
市場では、「13年の成長率は7.7%」(野村証券)と12年実績(7.8%)を下回るとの予想も出ている。全人代で本格始動する習近平指導部にとって、成長が鈍化する前に構造改革を進め、成長のひずみを解消することが急務になりそうだ。