環境省の専門家会合は2月27日、都道府県が注意を喚起する際の判断の目安を設定。午前5~7時に、大気1立方メートル当たりのPM2・5濃度が複数の地点で平均して85マイクログラムを超えた時とした。
これに対し県は、県内18カ所の測定局のうち、午前5~7時に1カ所でも85マイクログラムを超えれば、午前8時までに情報提供する。HPには屋外での激しい運動や外出を控えるよう促すメッセージを掲載。市町村や報道機関にメールやファクスで知らせるほか、事前登録した約1万2千人にもメール配信する。
県によると、2010年3月の測定開始後に、朝の濃度が今回の注意喚起のレベルまで高まったのは4例。最高は11年2月6日の102マイクログラムだった。
PM2・5は、車や工場から直接排出されたり、ガス状大気汚染物質が粒子化してできたりする。濃度の高い場所で何年も生活すると、健康な人でもぜんそくや肺がんのリスクが上がるとの研究もある。県環境保全課TEL096(333)2269。(潮崎知博)
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