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飛行ルート「四国に変更」

飛行ルート「四国に変更」

アメリカ軍は、6日から山口県の岩国基地を拠点に新型輸送機オスプレイの低空飛行訓練を開始するとしています。
その飛行ルートについて、アメリカ軍は5日九州の「イエロールート」から、四国などの「オレンジルート」に変更すると、防衛省に伝えました。
沖縄県の普天間基地に配備したオスプレイについて、アメリカ軍は、6日から8日までの間、岩国基地を拠点に低空飛行訓練を始めることにしています。
この訓練について、アメリカ軍は、当初、九州山地周辺を飛行するイエロールートで実施するとしていました。
しかし、5日になって四国山地周辺や和歌山県を飛行するオレンジルートに変更すると、防衛省に伝えてきたということです。
また、期間中、午後10時までの夜間の飛行訓練も行うということですが、日本の航空法に準じて、昼間は高度150メートル、夜間は300メートル以上で飛行するということです。
理由について、アメリカ軍は、陸上自衛隊が九州で訓練を実施するためルートを変更したと説明しているということです。
オスプレイの訓練は、これまで、配備先の沖縄や、グアム島など海外で行われていて、本土で実施されるのは、配備後、今回が初めてです。
オスプレイの訓練飛行を巡っては中国山地周辺を飛行ルートとするいわゆる「ブラウンルート」の存在が明らかになっていて、広島県内の自治体の間でも緊張が高まっています。
アメリカ軍が計画している飛行ルートは四国を含めて6つあり、さらに広島県を含む中国山地周辺の「ブラウンルート」と呼ばれる7つめのルートの存在も明らかになっています。
このため、広島県内の自治体の一部は監視態勢を強めています。
このうちアメリカ軍機とみられる低空飛行の騒音に悩まされている江田島市では、去年9月に騒音測定器を、苦情が多く寄せられる地域にある市役所の支所の屋上に独自に設置しています。
周辺の騒音を数値化したデータを24時間、常に収集していて、特に大きな騒音をひろった場合には音声自体も記録します。
また広島県はオスプレイが沖縄に配備された去年10月、県内の自治体の担当者を集め、オスプレイの飛行訓練が目撃された場合、県に速やかに報告するよう要請しています。
広島県国際課では「県民の安全と安心を守る観点から、飛行訓練に関する情報収集に全力で取り組んでいく」としています。
訓練飛行の開始を前に広島市の平和公園では訓練に反対する広島県原水協などでつくる市民グループが抗議の座り込みを行いました。原爆慰霊碑の前ではメンバーおよそ40人が集まり、30分間にわたって座り込みを行いました。
そして参加者の1人が、オスプレイの訓練の実施を拒否することなどを日本政府に求める決議文を読み上げました。

03月05日 19時24分

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