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シャープ サムスンと資本提携へ3月5日 23時41分
経営の立て直しを急ぐ大手電機メーカーの「シャープ」は、台湾の大手電子機器メーカー「ホンハイ精密工業」から出資を受ける交渉が進展しないことから、新たに、最大のライバルとして競合してきた韓国の「サムスン電子」と資本提携することで、最終調整に入ったことが明らかになりました。
シャープは去年3月、台湾のホンハイ精密工業からおよそ660億円の出資を受けることでいったん合意しました。
しかし、出資の条件など提携の具体的な内容で折り合うことができず、交渉はこう着状態が続いています。
こうした状況のなか、関係者によりますと、シャープは新たに韓国の「サムスン電子」から100億円規模の出資を受けることで最終調整に入ったことが明らかになりました。
また、液晶パネルをサムスンに長期的に供給する業務提携も行う方向で協議を進めています。
この提携でシャープは、大幅な赤字で悪化した財務基盤を改善するとともに、液晶パネル工場の稼働率を上げることを目指し、サムスンは液晶パネルの安定した調達ルートを確保するのがねらいとみられます。
シャープは、これまでに複数の海外メーカーとの間で出資の受け入れや提携の交渉を進めてきましたが、主力の事業で真っ向から競合してきた最大のライバルと新たに提携することで、経営の立て直しを目指すことになりました。
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