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「維新の会」内輪モメ激化 橋下市長が切られる日

【政治・経済】

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2013年3月2日 掲載
<旧太陽系に乗っ取られた>

 日銀総裁人事をめぐってスッタモンダした日本維新の会。国会議員団から「口を出すな」と言われて激怒した共同代表の橋下大阪市長は、「これから口は出さないが、以後、維新の会にはかかわらない。どうぞお好きにやってください」とブチ切れメールを議員団に送りつけた。

 この件について、橋下は28日、「解決した」と話し、表向きは収束したことになっている。だが、実際は溝が深まる一方だという。

「維新の国会議員団は、衆参で57人。その内訳は、橋下代表代行に近い“大阪系”が40人、旧『太陽の党』の石原慎太郎代表ら“太陽系”が17人。意見が対立しても、多数決で大阪系の声が大きくなるとみられていました。ところが、いざ国会が始まってみると、老獪(ろうかい)なベテラン議員が多い太陽系が完全に主導権を握ってコトを進めている。新人議員もずいぶん取り込まれ、いま多数決を取れば半々か、ヘタしたら太陽系の方が多くなりそうなのです」(維新の会関係者)

 党の役員を見ても、石原慎太郎代表、平沼赳夫国会議員団代表、片山虎之助政調会長、藤井孝男選対委員長兼総務会長と、主要な役職を旧太陽系が押さえている。いくら大阪の橋下が共同代表といっても、国会の現場にいないのだから、旧太陽のペースになるのは当然だ。おかげで、橋下の影響力は日に日に低下。大阪以外ではテレビで取り上げられる機会も激減している。

 旧太陽系のある議員は、橋下についてこう言った。
「橋下さんには国民世論を味方につける発信力がある。参院選で勝つには、橋下さんの人気が絶対に必要です。しかし、国政のことは、やはり国会議員にしか分からない。裏で握ったり、阿吽(あうん)の呼吸で落としどころを探ったり、長年の間に培われてきた政治手法がある。政治というのは、一方的なメールで済ませられるようなものじゃないんだよ」

 つまり、参院選でそこそこ議席を取れたら、もう橋下は用済みということ。選挙には利用するが、橋下に政治の何が分かるのかと、完全に見下している。旧太陽が維新を完全に乗っ取り、参院選後には橋下を追い出す日が来そうだ。
~2013年3月2日以前の記事~

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