＜part4 マンホール＞
クラスでいじめられている女の子のタナミがいました。その子は、ある日はクラスの皆から暴力を振るわれ、ある日は学校に置いてあった物を盗られたりしていました。
ある日、タナミと同じクラスのリカは、通学路でタナミがマンホールの上で「１２…１２…１２…」と言って飛び跳ねているのを見ました。いつもはタナミをいじめているリカは、周りの人と同じようにタナミから遠ざかって通ろうとしました。
　すると、タナミは飛び跳ねるのをやめ、リカの方に振り向きました。
「リカちゃん！」
　声をかけられゾッとしたリカは、仕方なくゆっくりタナミのほうへ歩いていきました。
「何？」
　そう言うとタナミはマンホールの上にしゃがみました。そして、マンホールのくぼみに手をかけて、ふたを開けました。すると、
「リカちゃん、中見てみ」
　と言いました。リカは不思議に思い、地面にしゃがんでマンホールの中を見ました。すると、リカは「あっ」と驚きの声を上げました。
　その瞬間、タナミはリカを蹴飛ばしてマンホールの中に落としました。
　何事もなかったかのようにマンホールのふたを閉めるタナミ、そして再びマンホールの上で飛び跳ね始めました。
「１３…１３…１３…」

どこからどう読んでも奇妙な文章、一体タナミは、何をしていたのでしょう？

＜キーポイント＞
・タナミが飛び跳ねる時に言う数字、これは一体何？
・なぜ他にも人がいるのにリカに声をかけたのか？

＜アンサー＞
タナミはクラスの生徒を片っ端からマンホールに落としていた。
飛び跳ねる時に言う数字は突き落とした人数のカウント。
リカだけに声をかけたのは、同じクラスの生徒だったから。リカはタナミのカウントからして１３人目の犠牲者。次の犠牲者は一体…？