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  姉へ 作者:おーじ
十回目(二月二十二日午前零時)
 これを書いているのは二月二十一日の午後十時程である。


 前回、つまり九回目は、少々意地悪を書き過ぎたかもしれない――そんなことを先週までは思っていた。
 体を洗うという本旨はきちんとこなしていたわけではあるが、勿論、僕はあなたの体がそれなりの性的感度を保有しているのを知っていたのだし、その上でこうすれば気持ち良くなってしまうだろうという触れ方をかなり露骨にやったのにもかかわらず、建て前上の弟的立場からそれをせせら笑ったのだ。それも、自らの粗相は以前に開き直ったままだったという始末。
 いくら報復的な意味合いも含んでいたとはいえ、あなたには甚だ理不尽で不愉快な思いをさせてしまったかもしれないと、少なからず罪悪感を抱いていたのである。
 ただ、あなたは間違いなく、僕と比べて遥かに順応性が高く、逞しい性質の持ち主だ。そのことを、忘れていたわけではないが、よもや二、三日で性感に身を捩ることに躊躇いというものがなくなるとは、少し想定外ではあった。
 初日こそ気まずさからか、快感を押し殺すかのようにしていたあなただが、次第に肌の敏感なのを押し隠す様子も薄らぎ、息を荒げる中にも子犬の鳴くような呻きを我慢せずに風呂場に響かせるのである。そういう時のあなたの声は、普段外で猫をかぶっているそれとは、別な生物のように聞こえる。自覚的か無自覚的かはわからないが、突き出たお尻のせわしない様は、甚だ浅ましく挑戦的な弧を描くようになって、それもまた、より獣じみて見えてくるのであった。
 それでも、あなたは特にバツの悪いようでもなく、むしろ堂々としていた。あたかも、『そうされれば、こうなるのよ。当たり前でしょう。文句あるの? 』といった様相を呈していたのである。
 つまり、僕が以前そうしたように、開き直っているのだ。
 まあ、ここまでは別に大した問題ではなかったんだ。別に、僕も姉さんが憎いわけじゃあない。いつまでも虐めているのも後味が悪いと思っていたくらいだし。
 しかし、ある意味、姉弟としての禁忌的な建前上の壁は、僕らの開き直りが醸し出すこの寛容で緩慢な空気によって、かなり薄くなってしまったような気がしないでもない。
 この、姉弟としての無形の雰囲気、あるべき壁、というのは、今までの十数年間の暮らしの中で築いてきたものであり、それは本当に薄めてしまってよいものなのか。また、それらは、薄められるのは一瞬であるが、再構築にはまた長い年月がかかるということもある。だからこそ、今までこんなネットの小説投稿サイトにてまわりくどいことをやり、なんとか表向きな姉弟関係を傷つけることなく、ひっそりと性的接触を計ろうとしてきたのだ。
 しかし、そうは言っても、この緩慢な空気は、我々を刺激的でふわふわとした魅惑的な接触へ向かわせる傾向があるように思われた。
 二月二十日のあなたは、とうとうその秘部すらも、僕に洗うように要求してきたよね。
 その理屈は確か次のようなものだった。
「今日はとても手が痛むの。それに左手だと上手く洗えないから、そんなのって不潔でしょう? 」
 正直、僕は躊躇した。
 それは以前、一月二十六日に、僕がむき出しにされたあなたの性器を前に、それを触れるのを止めたのとほぼ同じ理由からである。だが、振り返ってみると、そこには生まれて初めて目にした女性器へのある種の恐れもあったのではないかと、そんなことも思われるのであった。
 しかし、僕にはあなたの要求を無碍にする権利はないようにも思われた。
 僕は女の子になったことはないから正確なことはわからないが、男がそのペニスへの性感を強く求めるのと同じく、女の子だってその女性器に強く性感を求めるものではなかろうかと、推測されるからである。
 僕の方は、『綺麗に体を洗ってあげるためには接触せざるをえない』という、かなり無理のある言い訳の上で、自らのペニスをあなたのぷりっとしたお尻だとか、パンパンな太ももだとかに擦りつけて、あまつさえ射精すらしているわけだが、あなたの方は、最後に自分の左手にてそこを洗うふりをしながら、密かに自慰まがいなことをするくらいしかないのだ。
 よくよく考えると、甚だ不公平感のあることは否めないだろう。
 そういうわけで、僕はあなたの前面へ回って、屈み、「少し足開いて」と促したわけである。
 やはり、その角度が違うだけで、女性器の放つ印象はまるで違っていた。
 おそるおそる手を伸ばす僕は、まず、その薄い陰毛の生える部分に泡をやる。恥丘は、思いの他柔らかく、その下の恥骨を守っている人体的構造が妙な生々しさを放っていた。
 しばらく恥丘を撫でると、次は外側から、つまり大陰唇へと向かう。
 足を『休め』の姿勢ほどに開いているあなたは、その大陰唇も、ほどほどに開かれていた。僕には、どこからが足と性器の隙間の部分で、どこからが外性器であるのか、判断がつかなかったが、その外襞は、一般的なそれより盛っているように思える。まあ、比較対象は西洋の女性らがご出演なさるネット上の動画であるわけだから、あまりフェアな比較ではないかもしれないけど。
 とにもかくにも、その盛った大陰唇を石鹸で滑った指にて優しく行き来させていると、あなたの息はその興奮状態を示すように早く、不規則になっていった。それは、三十台の男性がストーカー行為でいたずら電話をする際の荒げた息を彷彿とさせるリズムであったが、息の響き自体は可憐な少女のもの以外のなにものでもないから、ある意味、なにか異常なもののように聞こえる。
 また、そのガラス細工のように繊細で美しい両瞼の奥にある可愛らしい瞳には、悶々と焦れて禍々しい未知の快感へ期待する心象が映り、僕にはそれがとても悲壮感溢れて見えた。
 男性自体には無関心なあなたが、その性感への好奇心だけは独立して人並み以上に生じてしまっていたのだから、それは甚だ持て余す結果になっていたに違いない。
 この時ばかりは、今まで女性器に触れてやらなかったことを申し訳なく思い、大陰唇をなぞっていた人差し指と中指を、内側の襞へやり清め始めた。
 内襞――小陰唇は、触った感じとても複雑にその奥を守っているように感じられる。経験に希薄な、いや、初めて女性の股を弄る僕にとっては、複雑に感じられるあなたの外性器を傷つけてしまわないか、とても不安に思っていたから、とても慎重に、触れるか触れぬかという具合に撫でた。
 それが、功を奏した、と言ったら変な言い方だけれど、意外にも良い具合だったらしく、その荒げた息の中に、桃色の声音が混じり始めた。
 風呂場であるから、もともとシャワーの湯に濡れているのではあるが、その性器の皺々の奥から、異質な体液が漏れ出していることは明白である。それは微かではあるがとろみを含んだもので、外性器を撫でる潤滑油の役割を果たしてくれた。すると、傷つけてしまうのを恐れるほどに複雑で堅さを感じさせられていた外性器の内皺は、次第に柔らかく、少し単純になったように開かれ、そして熱を帯び、最初の印象を完全に払拭してしまうほど様変わりをしたから、僕は軽く驚愕したのである。
 女の子が気持ちよく感じると、性器はこのように変化していくのかという発見に感激したということでもあった。
 さて、指を膣の中へ入れるのは、手に石鹸がついている時は止めたほうが良いという話を聞いたことのあった僕は、そのクリトリスと呼ばれる突起へと指を跳ね上げた。つまり、下方のおそらく膣口のあろう辺りから、上方の外性器が始まるあたりへと撫で上げるのである。
 指が突起を軽く弾くように届くと、あなたは「ひゃんっ」と情けない声を上げて腰を引いてしまったね。
 やはり、クリトリスというものは、噂どおり、とても気持ちが良い所らしい。
「どうしたの? あまり動かれると洗いにくいんだけど」
 僕の方もそんなあなたの可愛らしい反応を見て、つい生来の意地悪な性質が発揮されてしまい、そんなことをのたまう。
 さらには、少し楽しくなってきてしまって、僕はそのクリトリスを重点的に磨き上げることにしたのである。
 クリトリス、嗚呼、その語の響きの何たる卑猥なことか。
 特に、あなたのクリトリスは異常というほどでもないが、比較的大きいように見えた。この比較対象も西洋の女性らがご出演なさる(以下略)
 ハッキリとその姿形が、すぐさま分かる大きさであるにも関わらず、皮が被って擡げている様子は、まさに小さなちんちんと言えよう。その有り様は見ているこっちが恥ずかしくなるほどに卑猥に思える。ふと、あなたの顔へ目をやると、そこにはやはりお人形さんのような少女の顔が頬を紅潮させており、そんな可憐な少女から、こんな禍々しいものが生えていることが不思議でたまらなかった。
 どうやって触ったものか分からなかったのだが、男性の感覚で、とりあえずその皮を捲ったり、戻したりしたらどうかと指で摘む僕。しかし、思いの他難しく滑ってしまう。
 それでもあなたの様子は尋常ではなく、足をぶるぶると生まれたての小鹿のように震わせながら、苦しいのではないかと思わせるような喘ぎを上げるのである。
 しばらく任意に弄くっていると、皮の先端ではなく、上方側を軽く持ち上げるようにすると、皮が上手に捲れあがることが分かってきた。
 僕は、クリトリスの皮を捲り、その本体、まさに陰核を、下から込み上げている体液の滑り気をもって擦り上げた。
「あ、ああっ、きゃ……あ、あああ」
 という、一際甲高い声が上がったかと思うと、それは断続的に続いく。
 僕は左手で皮を捲り固定させ、右手にてクリトリスを擦っていたのだけれど、あなたは腰が勝手に動いてしまうようで、大きなお尻を突き出したり、引っ込めたり、プルプルと震えたり、ピクンと身を跳ねさせたりと、モーションが甚だ大きいものだから、上手く擦るのに骨が折れる。しばらくすると、太ももの間に、タラーンと透明な液体が垂れていくのも見えた。
 しばらく、一定のリズムでクリトリスの身を上下に弾いていると、あなたは上がっていた叫び声を急に止め、「んっ……くう、かはあ……」と、苦しげに詰まらせながら、痙攣したようにビクンビクンと腰を何度も跳ねさせる。
「だ、大丈夫? 」
 と、尋ねても耳に入らぬ様子で、すぐさまその場へ崩れ落ちそうになるあなたを、僕は慌てて抱きかかえた。
 ぜえ、ぜえ、という憔悴しきったあなたの息と、細身の熱が直接肌から伝わってくるのを感じながら、今後、その先へ進むのを止めることは難しいかもしれないと、そんなことを思うのだった。


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