第17話 −姉弟.2−
「森羅、麗華はぼちぼち限界だろう」
「木馬から降ろして、介抱してやりなさい」
そう言うと、マスターは部屋を後にした
森羅は急いで、コントローラーのスイッチをOFFにした
「ああぁぁ・・・・・・・」
「だ、だめ・・・・もう・・・・・許して・・・」
木馬に近づく弟も見分けが付かず、ただ許しを乞う麗華
「姉さん・・・・・」
「もう大丈夫だよ、スイッチは切ったから」
「いまから降ろしてあげるね」
朦朧とした意識下で、麗華はその言葉を遠くに聞いた気がした
木馬の脇腹に固定してある足枷を外し、チェーンブロックの鎖を引いた
ガラガラガラ・・・・・・・
上体が吊り上げられていく、少し持ち上げたところで胴枷と木馬の鞍を繋ぐチェーンを外す
ガラガラガラガラ・・・・
さらにチェーンブロックを引き上げていく
「あっ!あっ!あっ!あっ!」
体内にしっかりと食い込んでいた2本のディルドゥが引き抜かれていく
「ああぁぁぁぁぁぁぁぁ・・・・・・・・・・・・・」
「い、いやああぁぁぁぁぁーーーーーー!!」
太く長い2本のディルドゥはバギナとアナルを限界まで押し開きながら抜け出ていく
「うわああぁぁぁぁぁぁーーーー!!」
その強烈な快感と痛みに、叫び声を上げるとグッタリと体を吊られている鎖に預けて
失神してしまった・・・・・・
「姉さん・・・・・」
森羅は失神した姉を木馬から降ろすと、そっとレザー張りのベッドに寝かせた
そして、汗まみれになっている体を濡れたタオルで拭いてやる
優しく、優しく・・・・・・・
まるで愛撫するかのように、体を撫でていく・・・・
「う、うーん・・・」
ゆっくりと麗華の目が開いていく
ぼんやりとした視界に森羅の姿が映し出される
「し・・・ん・・・・ら・・・・」
「姉さん・・・」
麗華はそっと撫でる森羅の手を両手で握った
「ありがとう・・・介抱してくれてたんだ・・・・」
握りしめたその手を、麗華は自らの乳房にもっていった
「森羅・・・・抱いて・・・・・」
潤んだ瞳で見つめる森羅・・・・・
「姉さん!!」
「森羅!!」
二人は強く抱き合った
唇を重ね合い、深い深いキスを繰り返す
森羅は姉の乳房を揉み、乳首を口に含み・・・・・全身を愛撫し、強く抱きしめる
麗華も弟の体をくまなく口を使って愛撫していく
「森羅・・・可愛い弟・・・・・」
「なにもかも・・・全てが・・・・ほしい・・・・」
麗華は森羅の股間に手をもっていき、悔しさに震えた
「姉さん・・・」
「僕も姉さんが大好きだ・・・・・」
「でも・・・でも・・・」
「今の僕には・・・」
切なそうな言葉、ポロリと涙が一粒こぼれ落ちた
「ごめん・・・」
「辛いのは森羅の方だよね」
「姉さんが浅はかだったわ・・・・・許して」
麗華は森羅の股間に食い込んで、冷たく光る金属の貞操帯を撫でていた
「ごめんね、興奮すると痛いでしょ」
「大きくなれないし、中に侵入してくるんでしょ?・・・」
「大丈夫、心配しないで姉さん」
「もう1年になるし・・・慣れたよ・・・・・」
「マスターは一度も外してくれないの?」
森羅の表情が曇る
「うん・・・・・・」
「たぶん、この先も・・・・」
「そ、そう・・・辛いね」
「姉さんこそ大変だよね、死ぬほど責められて・・・」
「ううん、死ぬほど・・・森羅の分まで逝かされてるかな?」
「あはは・・・・・」
「均等に分けてくれればいいのにね」
「うふふ、ほんとに」
禁断の姉弟愛も無慈悲な貞操帯に拒絶されて、行為に及ぶことはなかった
「森羅、舐めて・・・・・」
麗華は足を開くと森羅の顔を股間にもっていった
「うん、姉さん・・・気持ちよくなって!」
舌が充血したクリトリスを転がす
「あっあぁぁぁ・・・・」
「気持ちいい!!」
「もっと!もっと!」
麗華は無我夢中で森羅の頭を自分の股間に押さえつける
舌で転がし、吸い付き、舐めあげ・・・・
マスターによって訓練された森羅のテクニックに姉であることを忘れて麗華は溺れていく
当然のように、奉仕を続ける森羅・・・・・
自らの快感は1年前に奪い取られ、奉仕し相手が気持ちよくなることに喜びを見いだしていた
「ああぁぁぁ・・・・」
「気持ちいい!!」
「もっと!もっと!」
「ああぁーー!!」
「い、・・・・・逝く、逝く逝く・・・・・・」
「い、いっちゃう!!」
「逝くううぅぅぅぅーーーー!!!!!」
森羅の舌技に、麗華は登り詰め激しく体を震わせてオルガスムスに達した
余韻を楽しむ麗華を森羅はそっと抱きしめて添い寝した
「し・ん・ら・・・・」
「気持ちよかった・・・ありがとう」
「そして・・・ごめんね・・・」
姉を抱き寄せながら、優しい笑顔で見つめる森羅
「姉さんが幸せそうだと僕もうれしいよ」
「うふっ、やっぱり愛情かな?」
「何千回機械で逝かされても、森羅の愛情のこもったクンニには遠く及ばないわ」
「幸せ・・・・・」
「私も、森羅を気持ちよくさせることが出来たらいいのに・・・・・」
「いいよ、姉さん・・・」
「心配してくれなくても、姉さんが気持ちよくなってくれたら僕は満足さ」
「森羅!」
麗華は弟の胸に顔を埋めて抱きついた・・・・
一方、つかの間の休息を与えられた優香は、安らぎから一変していた
部屋の椅子に腰掛け、両手は肘掛けに縛り付けられ
足もそれぞれ、椅子の脚に縛られていた
さらに、その首にもロープが巻き付き、天井に吊されている
「うぐぐぐぐ・・・・」
ギリギリまで引き上げられたロープのせいで、首つりに近い姿にされている
「私は、大げさな拷問など好きではない」
「先ほどは、麗華が遊び相手に選んでしまって申し訳ない」
「さて、時間をかけるのは好きではないので、早く終わらせよう」
「欲しい物は優香さんの部屋には見あたらなかった・・・・」
「どこに隠したのか教えてください」
じっとマスク越しに見つめる
首を吊り上げられた苦しい姿勢で優香は答える
「何のことかわかりません、私は日記と通帳以外見ていないのです!」
「そうですか、先ほどから何度も聞きましたよね」
「では、答え安くなるようにしてあげましょう」
紳士で穏やかな表情のマスターと呼ばれる男、実はかなり冷徹な人物のようだ
テーブルの上の注射器をとりだすと、なんのためらいもなくブスリと腕にさした
「うっ!」
顔を背ける優香に
「暫くしたら、とても気持ちよくなってきます」
「そしたら、質問に素直に答えられると思いますよ」
優香に注射されたのは”自白剤”だった
旧ドイツ軍が開発したと言われる強力なもので、大量に注射されると廃人と化してしまう
恐ろしい薬物なのだ
短い時間で、椅子に縛り付けられた優香の意識が朦朧としてきたのだ
「さあ、はじめようか」
端正な口元がニヤリと歪んだ・・・・・・
続く