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【グラニュース】


ピクシーが特別レッスン 若手出てこい

2013年3月5日 紙面から

最初の特別レッスンで、若手に厳しい視線を送るグランパスのストイコビッチ監督(左)=愛知県豊田市のトヨタスポーツセンターで(木村尚公撮影)

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 就任6年目に突入した名古屋グランパスのドラガン・ストイコビッチ監督(48)が若手の特別レッスンに乗り出した。出場機会に恵まれない選手を対象に、週に1、2度全体練習の後に「補習」を行う。コンディション管理のために練習量を制限してきたピクシー政権下では初の試みで、選手側からは「成長できるチャンスをもらった」と歓迎する声が出ている。

 2月27日、全体練習が終わった後の夕暮れのグラウンドに、ストイコビッチ監督が再度姿を現した。集められた選手はFW高原、チアゴ、MF田中輝、水野、DFニッキ、佐藤の若手6選手と、控えGKの高木と西村。6年目を迎えたピクシーの「改革」の一手が、この特別レッスンだ。

 メニューは基礎的なパスに始まり、シュートやセンタリングなど個人技を磨く練習が中心。ストイコビッチ監督は腕を組んで若手の動きに鋭い視線を送った。佐藤は「充実した練習ができました」と語った。

 背景には選手側からの強いリクエストがあった。グランパスでは主力も控えも調整重視の同じ練習メニューで、以前から公式戦に出られない選手からは不安の声が上がっていた。昨オフの契約更改の場では、若手から「もっと練習させてほしい」という要望が噴出したという。

 ピクシーは練習量を増やせばスキルが上がるという考え方には否定的だが、若手の熱意に打たれて動いた。「これまでも必要なことはすべてやってきた。『練習したい』というのは日本のスタイルかもしれない。特別なメニューを考えている。ベリー・ハードだ」

 3月には若手だけが2部練習を課される日が5日間設けられている。ピクシーはこのペースで年間通して若手を鍛える方針だ。2年目の水野は「昨年はやり切っていないという感じもあった。練習が増えるのはありがたい。意図を持って取り組んでいきたい」と語る。

 指揮官の新たな試みが、新星を生み出すか。

 (木村尚公)

 

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