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【コラム 撃戦記】

IBF、WBO加盟はJBCの統率力試される

2013年3月5日

 日本ボクシングコミッション(JBC)は長くWBA(1922年設立)とWBC(63年設立)の2団体を承認し加盟してきたが、4月から新興のIBF(83年設立)とWBO(88年設立)を新たに承認して加盟することを決めた。懸念される王座の乱立は、挑戦者の資格を厳しくすることで自主規制するという。

 韓国は早くからIBFとWBOに加盟していたが、王者の質が落ちてファンから疑問の声も続出した。日本は韓国の二の舞いを恐れて慎重だった。それがここに来ての加盟。キッズボクシングの普及に力を注いできた日本プロボクシング協会の大橋秀行会長は「なぜテレビや新聞でIBFとWBOの世界戦が報道されないのかと子どもたちから聞かれる」と話し、加盟を歓迎する。

 とはいえ、穏やかでない部分もある。日本は現在、男子で8人の世界王者を抱えて隆盛だが、やはり質より量の王者の乱発になれば不安もある。大橋会長は「4団体になって統一戦の交渉がやりやすくなる」というが、興行優先になりはしないか。今回の承認・加盟に批判的な関係者もいる。JBCの統率力が試されている。 (格闘技評論家)

 

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