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「2ch 【フジ】とくダネ批判&不買スレ【花王】の軌跡(2)」(最終更新:2004/12/20 00:32:19)
2ch 【フジ】「とくダネ」批判&不買スレ【花王】の軌跡
5.もう一つの原点…北朝鮮による拉致およびその関連問題について
日韓ワールドカップがあった2002年という年は、北朝鮮による拉致被害者のうち5人が帰国した年でもありました。ワールドカップに加えて、もう一つの原点を挙げるとすれば、拉致問題についてのフジテレビ・「とくダネ!」の一連の報道でした。2002年という年は日本のマスメディアの醜悪な部分をイヤというほど見せつけられた年になりました。
・フジテレビが垂れ流したキムヘギョンさんの報道特別番組
2002年10月25日に放映された横田めぐみさんの娘・キムヘギョンさんのインタビュー番組。放送メディアはフジ独占で行われました。「報道の自由」は権力や暴力などによる不当な介入に対して保障されているもので、何でも報道していい自由ではありません。この会見は、北朝鮮の監視・演出のもと、キムヘギョンさんの意思ではなく、政治的な思惑をもって行われたもので、それをろくに検証もせず、垂れ流した責任は非常に重いものです。そして、それを仕掛けたのがフジテレビの元北朝鮮国籍の女性社員であったと報道されたことからも、北朝鮮の政治的プロパガンダに与したとの指摘は妥当と考えられます。
さらに、この報道特別番組は、報道というにはあまりに煽情的な内容でした。一瞬テレビが映し出した「会見 泣き」というタイトルがすべてを物語っています。横田めぐみさんについての新しい事実を知ることよりも、キムヘギョンさんを泣かせることが番組の大きな仕掛けとなっていて、横田早紀恵さんは出演を拒否するほど、ショックを受けたのです。国民の批判を受け、フジテレビは2度に渡って、公式コメントを発表。キムヘギョンさんの肉声・表情を伝えることが国民の知る権利を代弁する報道機関としての重要な使命と考えたと説明しました。これは、国民への責任転嫁・愚弄であり、「知る権利」を曲解した非常に幼稚かつ悪質なものです。
・拉致問題よりも在日朝鮮人の問題のほうが深刻
もちろん、「とくダネ!」においても北朝鮮による拉致問題は連日のように報道されました。その中には、配慮に欠けるものであったり、特定の方向に世論を誘導しようとする傾向が見られました。北朝鮮の発表した横田めぐみさんらの死亡年月日を「とくダネ!」はテロップで「命日」としました。これは、配慮にかける表現といえるでしょう。横田夫妻がそろって出演された時には、オヅラは「お辛いでしょ」といいながら、「物音がするたびに娘さんが帰ってきたと思ったんでしょうね」などと、人でなしのような質問をして横田滋さんの心を揺さぶり泣かせました。さらに、そういう状態の横田夫妻に対して、「朝鮮学校への嫌がらせが起きていること」をなぜか振り、「止めて」と言質をとったのです。こういうやり方が「とくダネ!」流。拉致問題をやりながらも、在日朝鮮人問題をまぶせるのです。
フジテレビがキムヘギョンさんインタビューを行った直後には、ヘギョンさんと同年の在日朝鮮人の少女が今後の人生への不安を綴った作文を時間をかけて取り上げました。当時、レギュラーコメンテーターだった浅井信雄が「拉致問題よりも在日朝鮮人問題が深刻」と発言。また、埼京線で起きたとされる「チマチョゴリ切り裂き事件」をオヅラが重大な人権問題だと禿げしく糾弾。しかし、同日の放送では、タイ人女優が言ったとされる発言から起こった「カンボジア暴動」で死傷者が出ているにもかかわらず、笑いながら「こんな美人なら何言ってもいい」とコメント。この人の「人権意識」は非常に差別的です。
・在日朝鮮人の大半は来たくて来たわけではない
「拉致問題」に対して「在日朝鮮人」「強制連行」を持ち出して相殺する傾向が、「とくダネ!」には顕著に現れてきます。たとえば、オヅラは脱北元在日朝鮮人をいわゆる「日本人妻」同様保護の対象とすべきだという報道?の中で、「在日朝鮮人の大半は日本に来たくて来たわけではない」と話しています。また別日には「200万人の朝鮮人を強制連行」という発言もありましたが、どちらも根拠を示していません。200万人という数字は総連系の朝鮮人強制連行真相調査団の数字に比較的近くおそらくそれを読みかじったものでしょう。日本の史料で現認できるものとしては、民間募集・官斡旋・徴用を含めて約70万人というのが一般的に知られるもので、民団系の韓国青年会の会報誌アンニョンでも66万7684人が1939年から1945年に徴用されたとしています。そもそも「強制連行」という後づけされた、意味があいまいな言葉を使い、それが一方的事実であるかのように報道するのは偏向報道のきわみです。また、在日朝鮮人には敗戦後、優先的に帰国の機会が与えられ、多くの人が帰国しています。現在、日本に住む在日朝鮮人は、自分の意思で日本に残った方および戦中戦後の混乱期に自らの意思で渡航してきた方、およびその子孫です。民団系の調査によると徴用・徴兵で渡日した在日朝鮮人1世は13.3%に過ぎないのです。
・曽我ひとみさん一家は中国の朝鮮族の住む地域で暮らせばいい
2004年5月の小泉首相再訪朝、その後の曽我ひとみさん家族の再会をめぐっても、「とくダネ!」は専門家・辺真一を毎日のようにスタジオに招いて、猫の目発言・報道を続けました。再訪朝には総連の影も指摘され、「経済制裁すれば、北のミサイル発射もありうる」「北に援助をすることこそが安否不明者の安全につながる」と断言していた辺が、「日朝平壌宣言を破ったら経済制裁をすると間接的に言ったのだから、小泉さんはしたたか」「5人が帰ってこないと経済制裁も発動できない」などと、宗旨替えしたかのように最大級に評価しました。この小泉再訪朝前後の辺の豹変ぶりは異様でした。この間、家族会バッシング、再訪朝の合意事項「日本側は在日朝鮮人が差別されないように友好的に対応」に基づき、小泉総裁が総連大会に異例の友好的メッセージを寄せるなどの動きがありました。
曽我さん家族の再会をめぐって、コメンテーターの諸星が「中国の朝鮮族の住む地域なら、北朝鮮と環境が似ているので、そこで再会・永住すればいい」と提案。また、オヅラは中山参与が「曽我さんは北京は北朝鮮の影響力が強くて非常に怖いところで言葉もまったくわからないと言っている」と発言したことに対して、「北京は怖い、というのは、せっかく間に立とうとしてくれてる中国に対して失礼な発言」と非難し、辺が「外交的に拙い」と同調。中山参与は当時拉致被害者支援担当だったのです。小泉訪朝が積み残した曽我さん家族の再会について、曽我さんの意向をできるだけ尊重していくのが彼女の責務なのであって、「中国に失礼」というのは筋が違います。
さらに、辺は「米朝関係が改善しない限り、ジェンキンスさんは北朝鮮を出国しない」と明言。また、曽我さんの意思が伝わったあとも、辺は「再会の場所は結局は北京または北京以外の中国の都市となる」と発言していました。次に、インドネシアのジャカルタでの再会が決まっても、辺が「ジェンキンスさんは特権階級なので北に残りたいという意思が強いようだ」「ジェンキンスさんは情報機関で働いていたので、日本への入国は日朝国交正常化と米朝関係の進展が条件になる」などとミスリード。辺の情報力の不確かさ、単なる願望・偏見・思い込みに、オヅラが加担したこの時期の「とくダネ!」の一連の報道には、怒りを通り越して呆れるほどです。
6.その他の偏向報道について
・ソウル日本人学校襲撃事件-「こんなことで日韓関係に影響が出なければいい」
さて、韓流です。冬ソナです。ヨンさまです。非常に怪しい。ワールドカップに続く、メディアの仕掛けです。NHKもかんでいます。来年は日韓国交正常化40年ですから、こういう狂奔報道は続くんでしょうね。今では、テレビで「ヨンさま」に否定的なコメントはできない雰囲気です。これはもうW杯偏向報道のときと同じです。もちろん、オヅラも「比較的早くはまった一人」と自分紹介したりして、火付け役の一人になっています。こういうことをすると、ダイエットと同じで必ずリバウンドが出て、逆に両国の相互理解の妨げになるのではないでしょうか?
2004年1月29日、ソウル日本人学校に斧をもった男が乱入して幼児を襲撃した事件がありました。オヅラは「こんなことでだんだんよくなっている日韓関係に影響が出なければいい」とさらーっと発言。「こんなこと」…です。2004年11月のOPトークでは「征韓論」が取り上げられました。日韓首脳会談が指宿で行われることに韓国国内で反対の声が上がっている。「鹿児島は征韓論を唱えた西郷隆盛の出身地だから」だそうです。オヅラは怪しげに「征韓論」の説明をし、「勘弁してください」と韓国にお願いしていました。また、オヅラにふられた女性コメンテーターは「他の選択肢を見つけてくるのもいい。私たちが忘れてはいけないことを忘れがちなのかも」と、発言。最近よく見る光景です。結局、指宿で12月17日からの2日間、日韓首脳会談が開催されました。
・廃家電横流し事件-「北朝鮮の困った人に使ってもらえるなら私はいい」
これも2004年に発覚した、ヨドバシカメラ博多店などの廃家電横流し。北朝鮮への不正輸出疑惑も取り沙汰されましたが、オヅラの言ったことといえば、「横流しされていた家電がリサイクルされてもメーカー側は処理できるのか?」「私は北朝鮮の困った人に使ってもらえるならそれでいい」。完全に法令違反を奨励しています。リサイクル料金は消費者が負担しているんですよ。リサイクルされてないのであれば、それは不正に消費者からリサイクル料金を徴収していたことになります。結局、ヨドバシカメラは博多店だけでなく、全店で不正行為を行っていました。 (国立)大学への入学資格をインターナショナルスクールなどについて、認めようという方針を文部科学省が打ち出したときに、朝鮮学校をこれに含めないのは民族差別・政治的差別だと、噛み付いたこともありました。もともと、この方針は「規制緩和推進3ヵ年計画(2002年3月改定)」に入れられ、日経団連の「インターナショナルスクール問題についての提言」を受けて決定されたものです。こういう経緯も知らず、また朝鮮学校卒業を日本の高校卒業と同等と認める客観的根拠もなく、「差別だぁ」とごねる。これは総連の主張を代弁するもので、公明党のサポートもあり、結局、朝鮮学校卒業者については各大学の自由裁量となりました。
・西安西北大学寸劇事件-日本人留学生を罵倒するピーコ
「とくダネ!」では、中国についての度の過ぎた配慮が目立ちます。先に紹介したアジア杯報道でも、日本の外務省が邦人保護を要望したことを「日本が政治問題化させた」と批判しているくらいですから、そのレベルは尋常ではありません。日本に対する、最近の中国の「尊大な態度」を、アシストしているのは日本国内のこういう、「馬鹿げた」自虐報道です。
最近の例としては、中国原子力潜水艦による領海侵犯問題。オヅラはこの問題で中国の批判をせずに、「日本政府の対応の遅れ」を批判しました。ニュースの「核心」からわざとズレたコメントをするのは、この人のよくやることです。また、2003年10月30日に西安の西北大学で起きた日本人留学生による寸劇事件については、日本人による買春問題なども絡めた上で、ピーコにいたっては「大学の文藝祭でやるものではない。卑わい、下品、無知、中国の感情を考えてない」などと口汚く罵りました。中国のような、政治的自由がない国において「世論」が健全に形成されることなどありません。「中国の感情」なんて簡単にいいいますが、そう簡単なものではないはずです。不確かな情報・不確かな理解からの一方的発言が「とくダネ!」では多すぎます。
・アメリカBSE問題-日本政府のアメリカ牛肉緊急輸入停止措置を批判
以前日本でのBSE騒動時に「フグでもあたる」と言ったオヅラ。モンブランをモランボン(さくらグループ;在日系企業)と言い間違えるなど焼き肉屋臭がプンプンしますが、彼は焼き肉屋なのです。フジテレビのオフィシャルサイトでも堂々と宣伝している、東京・中野にある「焼き肉とラーメンのなかむら」の経営者。米BSE問題でも、政府が緊急輸入停止措置をとったことを批判。理由は「前回は取らなかった」とか「アメリカ産の牛肉を使ってきた店は、すぐにオーストラリア産に乗り換えるなんてできない」から。消費者の安全という視点は全く無く自らの利益だけ。「仙台の牛タンがなくなる」「吉野屋の牛丼が食べられなくなる」(だから何?)なども非常に精力的に伝えました。
2003年の冷夏特集。野菜(ネギ)の価格が高騰したと伝えた報道の締めの言葉は「家庭では高値になったネギを食べずに済みますが、うちのラーメンはネギ山盛りですから辛いですよ」…。さらに、2004年12月1日から義務付けられた、牛肉トレーサビリティ法に基づく国産牛肉の履歴表示。偽装表示やBSEで失われた消費者の牛肉への信頼回復を目指す取り組みですが、オヅラは不満げだった様子。また、国産牛の全頭検査について、3年間補助金がつき実質継続されることへも、なんたらかたらと文句をつけていました。焼き肉屋やるなとは言わんがそれを「とくダネ!」にそのまま持ってきて愚痴る、というのは「公私混同」。まあ、この人の基本スタイルですけどね。
・プロ野球問題-西武身売り説浮上で「1リーグになってればよかった」
また、オヅラは西武ファン、としても「とくダネ!」を通じて有名になりました。一連のプロ野球問題では、なんだかんだいいつつ、西武次第。「ファンはもっと球場に行け」とか、そんなことを言うだけ。楽天とライブドアの参入問題については「僕は異端児ですから、審査の結果両方ダメというケースもある」とさかんに吹聴したがそうはならず。ダイエー-西武のプレーオフでは、福岡ドームに取材に行った大村レポーターが「とくダネは西武に勝ってほしいんでしょ、と言われて取材がやりにくかった」と発言。さらに、西武身売り説が浮上ずると、「あのとき1リーグ制になっていれば西武の身売り話はなかった」と愚痴。これがプロ野球のレベルで語られていればまだいいのですが、西武鉄道の総会屋利益供与事件については、「正当な土地取引かもしれないなのに、どこが悪いの」風。さらにコクドを本丸とする、西武鉄道有価証券報告書虚偽記載事件では、オヅラはまったく西武鉄道・コクド・堤義明氏への批判はせず、堤氏には「おやりになる」とか、「ため口」オヅラには不似合いの敬語を使い、「堤さんは大変スポーツがお好きで長野五輪とか、アイスホッケーだとかスポーツ振興を支援してきた。こういう面で与える影響が大きい。ねえ忠さん」「私は日本シリーズ、西武ドームに応援に行っているが、堤さんは大変野球が好きな方だけど、応援にいらっしゃってるのか?」とか、まったく本論とは違うコメントに終始。
・ネットの掲示板は「便所の落書き」など、事実誤認を含む恒例のネット・2ch批判
2002年6月27日、冒頭トーク(このネタはオヅラが自由に決めてよい)で、2ch管理人への賠償判決(動物病院に関するもの)を取り上げたオヅラ。かつて、自分が2chで痴漢呼ばわりされたことを指摘し、「ネットの掲示板は便所の落書き」と発言し、以下のような「ゴリッパ」発言。「私たちもいろんなことを言います。ただ、その情報が間違っていて、多大な迷惑をかけた場合には、局側が責任をもつというケースもあるわけだけど、この表現の自由ってねぇ、嘘八百並べてしゃべてもいいっていうもんじゃないと思うんですよ。個人がそれぞれの責任を持たなければ、表現の自由にならないと思うんですよね」 この後も「次長の自嘲」(TOPページ4.参照)を取り上げた時に、「インターネットや2ちゃんねるの危険性はこれまでも指摘してきた」「インターネットは出来るだけ見ないようにしている」と発言。長崎駿ちゃん殺害事件では「僕はパソコン歴は古い。ネットの危険性はこれまでも指摘してきた。僕の名前で検索すると数千もあって、そのほとんどが中傷なので僕はもう見ないようにしている」。ネットに関連した集団自殺(1組め)の自殺者に対して「生きる努力が足りない」(どれだけ他人の悩みがわかるの?)などと罵倒した後、なぜか話を2chに持っていき、「掲示板に書き込んだ人のメアドが漏れた」(実際は電波2chのプレゼント応募者)と発言し、ネット規制を主張。
・ゲストコメンテーター小川和久氏に「誤報になりますよ」と指摘されるなどお粗末な内容
イラクへの自衛隊派遣に関する報道では、日本の自衛隊の装備の話になり、レポーター大村が韓国軍のイラク派遣の様子を写した写真一枚で「ほら、日本に比べてこんなに軽装備」と説明しようしたが、スタジオゲスト小川和久氏が失笑。呆れ顔で「移動のときは重装備は別に送るものです。写真一枚でそんなこといってはいけない。誤報になりますよ」と言った。明らかに調査不足。大村はイラク報道でAPをフランスの通信社と紹介し、イギリスに訂正(本当はアメリカ)。
このほか、オヅラは千代田区生活環境条例について、喫煙者の権利を主張。「こんな条例やるなら秋葉原でモノ買わない」「同時に自販機を撤去しろ」と大荒れ(のち禁煙)。末續選手の走法を「ナンブ走り」、国松長官狙撃事件については処分保留のまま釈放されたことを「起訴猶予」(起訴猶予は起訴に足る証拠があるものの「軽微」であることや「本人が反省していること」などから起訴しない場合)と誤認(のち「嫌疑不十分で不起訴」)。笠井はSARSについて細菌兵器の失敗の可能性に言及、長谷川は「インフルエンザより死亡率低い」と誤報。サッカー関連ではオリンピックアジア予選なのに、レバノンを「アフリカの国」、アジア杯決勝の中田浩二のゴールについて、「神の手」という表現が出たときに、「ああペレね」(オヅラ)と言ったり…。誤字(発砲酒他)・誤読(新居浜をあらいはま他)の多さも問題ありです。