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【大リーグ】

高橋尚成、メジャー昇格チャンス 好調左腕に6日先発テスト

2013年3月5日 紙面から

ブルワ−ズ戦の6回に登板、1イニングを無失点に抑えたカブスの高橋=メサで(撮影者・社英夫)

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◇ブルワーズ4−3カブス

 【メサ(米アリゾナ州)穐村賢】カブスの高橋尚成投手(37)がメジャー昇格へ前進した。3日、ブルワーズとのオープン戦で6回に登板し、1イニングを無安打無失点、1奪三振と好投。好調な左腕に首脳陣は次戦6日のレンジャーズ戦での先発を決定。巡ってきた好機を生かし、マイナー契約からはい上がる。同じくカブスの藤川球児投手(32)も同地区のライバル球団を相手に手の内を隠しながらも1イニングを無安打無失点。ブルワーズの青木宣親外野手(31)は3打数無安打だった。

 おさえようにも笑みがこぼれた。1イニングを無安打無失点と好投したからではない。次戦の6日のレンジャーズ戦。高橋に先発のビッグチャンスが巡ってきたのだ。「言っていいのかな? いいよね。えー、サプライズで先発する予定です。もう(首脳陣から)言われています」。巨人時代から先発として活躍してきた左腕。“本職”としてメジャーに昇格できる可能性が見えてきた。

 首脳陣をうならせる投球だった。前回登板では捕手との呼吸が合わずに直球を被弾したが、この日はシンカー、チェンジアップと変化球を織り交ぜ打者を翻弄(ほんろう)。先頭打者を空振り三振にとると、後続も簡単に一ゴロ、右飛に打ち取った。「納得できたし、この前の反省を生かせたのは良かった」。自慢の制球についても「まだ上がってくる」と手応えを感じつつある。

 持ち味を生かして調子を上げる左腕に、カ軍のボシオ投手コーチは「経験が豊富な投手だし、違った役割も見てみたい」と中継ぎだけでなく先発の役割も期待。開幕投手候補だったガーザが左脇腹痛で開幕に間に合わない見込みだけに、経験豊富な高橋は貴重な存在。次戦で結果を残せば、左腕が手薄な台所事情を考えれば先発としてのメジャー昇格もあり得る。

 巨人時代には先発を中心に79勝。メジャーへと移籍した1年目もメッツで12試合に先発し、10勝を挙げた。「(先発として日本で)10年間やってきたし、アピールしていきたい。そういう気持ちでマウンドに立ちたい」。今オフ、マイナー契約が決まった際、「絶対にはい上がってみせる」と決意を吐露したベテラン。自らの左腕で目の前の道を切り開く。

 ◆カブス開幕ローテ候補 圧倒的に右腕が多い。開幕絶望的となったガーザのほか、昨季先発に転向して9勝のサマージャ、昨季10勝で5年連続2桁勝利のジャクソン(前ナショナルズ)、昨季6勝のフェルドマン(前レンジャーズ)、昨季の右肘手術から2年ぶりの復帰を目指すベーカー(前ツインズ)が右腕。左腕は、昨季先発26試合で6勝13敗に終わったウッドだけで、高橋にも付け入るスキはあるかもしれない。

 

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