巨人のドラフト1位右腕・菅野智之投手(23)=東海大=が4日、原点回帰での汚名返上を誓った。3日のソフトバンク戦(東京ドーム)は4イニング8安打4失点。調整の大切さを痛感した菅野は次回登板予定の阪神戦(10日・甲子園)に向け、遠投など基本的な方法で体調を万全に整えていく。
「調整法を大きく変えることはないですが、一つ一つの練習を大切にしていきたい。原点に返って、遠投とかランニングをやっていけたらと思います」。この日はNPB主催の新人研修会に出席したが、その時にも「昨日の試合で甘さが出ました」とポツリ。試合から一夜明けても、悔しさは変わっていなかった。
危機感は覚えている。周囲は開幕ローテ入りは確実と言うが、東京ドームでの登板後に「こんなことをしていれば次はない」と語ったように過ちを繰り返せば、競争に取り残されると感じている。修正の間隔は中6日。入念な遠投で投球フォームをチェックするタイプの菅野は原点の練習と走り込みで、生命線とみている直球をもう一度、見つめ直す気持ちでいる。
新人研修会での金本知憲氏の講演から反骨心の大切さを感じた菅野。甲子園での登板に向けてこう意気込んだ。「次の試合は見てろよという強い気持ちを持って頑張りたい」。やられたらやり返すため、納得いくまで自らの心身を追い込んでいく。
この記事を印刷する