2013.3.4 22:33

桜宮高・元顧問、テレビで謝罪「死に追いやった」

 大阪市立桜宮高2年でバスケットボール部主将の男子生徒が顧問の体罰を受け自殺した問題で、顧問だった小村基元教諭(47)=懲戒免職=が4日夜のNHK番組で「私が彼を死に追いやった。自分自身が分かっていない愚かさに気づいた」と述べ、初めて公の場で謝罪した。

 小村元教諭はインタビュー形式の取材に応じ「彼(自殺した生徒)のレベルアップが、チーム全体のレベルアップにつながると考えた」と体罰をした理由を説明。

 状況について「彼を呼んで『なぜ意識をしないのか』『なぜ相手を見ないのか』と一言一言、彼に尋ねながらたたいた」と証言。「自分自身では選手も保護者も理解していると思っていたので、その時は体罰という認識はなかった」と述べた。

 体罰を始めた時期については「(桜宮高に)赴任当時の19年前から手を上げていた。赴任当時素行の悪い生徒が部に数名いたので、最初は説明してやっていた。手を上げて指導して落ち着いたこともあった」と語った。

 インタビュー中、両手で顔を覆うようなしぐさも見せた。

 大阪市教育委員会は2月13日、市の外部監察チームが作成した「暴力が生徒を自殺に追い詰めた大きな要因」との調査報告書を受け、小村元教諭を懲戒免職にした。(共同)