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  淫魔の実 作者:樹氷霧氷
第32回 姉弟、愛の営み

     32

 媚薬開発研究所の火災は大々的に報じられた。
 間接的な被害を含めて施設の1/4に影響が及び、研究開発に支障をきたしそうだという田辺所長のコメントが新聞に載っていた。
 また、放火の疑いで松本研究員を重要参考人として追っているという警察発表がなされていた。
 新聞やテレビなどでは、オシラポスの実のことや山浦家の人々のことには一切ふれられていなかった。

 事件から5日――。
 日吉村に戻った駿平と真由那は、ようやく落ち着きを取り戻していた。
 強制生理薬を飲まされた真由那の体も産卵できる体に戻り、儀式が再開されることになったのである。

 裸になった駿平は布団に寝ている真由那に覆いかぶさった。真由那はすでに全裸であった。オシラポスを子宮に戻している真由那の体は火照っているように感じられた。
「お姉ちゃん……」
 甘えるように、真由那の唇を吸った。プルプルと柔らかい。
「んんっ、駿平……」
 熱い息を吐きながら、真由那も吸い返してきた。真由那の温かい手が駿平の背中を撫でている。
 駿平は舌を入れた。真由那の舌と触れあった。真由那が舌を伸ばしてきた。円を描くように動かしながら舌先を絡めあった。ざらついた表面が甘い摩擦を生じさせている。
 淡い電流が2人の間を行き交った。
「んんっ、うんんっ……」
 真由那の甘い息が駿平の鼻腔をくすぐる。
 触れあう舌の上で2人の唾液が混じりあい、滑るように舌が動く。ヌルヌルとしたその感触に舌が蕩けているような気がした。

 駿平は乳房を揉みながら真由那の首筋に唇を這わせた。真由那は肩をすくめるような反応をした。
「あっあぁ……」
 色っぽい声を出しながら、真由那の手が駿平の髪を掻き乱した。
「お姉ちゃん。チュッチュ――」
 キスマークを首筋につけながら、胸の谷間へと降りていく。そこは、甘い女の匂いが立ちこめている。久しぶりに嗅ぐ姉の匂いに胸の鼓動が早くなった。
 薄桃色の蕾が乳房の頂にあった。
 指でトントンと叩いた。柔らかな膨らみの上で蕾が心地良く弾む。
「あぁん」
 真由那の体がピクンと反応する。
 指の腹で蕾の頭を優しく撫でた。
「ああんッ。気持ちよくてゾクゾクしてくる」
 半分ほど埋まっていた蕾が芽吹きはじめた。ふわっと膨らみ、硬さも増している。
 ピンと立った蕾を摘まんで、ねじを回すように左右にねじったり、引っ張りあげたりした。
「はぁんッ」
 胸を張りながら、真由那は喘いだ。
 蕾を摘まんで弄くるたびに乳房がプルンプルンといやらしく揺れた。
 堪らなくなって、蕾に吸いついた。
「お姉ちゃん……ちゅう、ちゅう……」
 音をたてながら、コリコリしたそれを吸った。産卵前なので、乳汁は出なかった。
 だが、蕾は甘い味がした。
「ああぁ、吸って。もっと強くッ」
 真由那がねだった。
 駿平は手で両の乳房を真ん中に寄せて、突き出た蕾を交互に吸った。軽く歯を立ててやると、真由那は電気が走ったように乳房を震わせたのである。

     ☆

 駿平は仰向けに寝ている真由那の下半身を開いた。
 濡れそぼった淫花が艶かしいピンク色の輝きを放っている。微かに開いた花びらの間から女の蜜が1滴、垂れ落ちた。
 淫らなその光景に勃起した男樹がさらに硬くなって、上下に揺れた。
 淫花が膨らんだり縮んだりしている。膨らむたびに花びらの奥から蜜の珠が顔を出して、そのまま真下に垂れていく。
 物欲しそうに涎を垂らしているようにも見える。
 皺を刻んだ尻穴が蜜に濡れて光っている。
(いやらしい。お姉ちゃん、凄くいやらしいよ!)
 心の中で叫びながら、むしゃぶりついた。
 真由那の淫花はメスの匂いを放っている。鼻で吸いこむと、男の欲望を掻きたてられた。女の体をむさぼりたいと思った。
「ぴちゃ、ぴちゃ、ぴちゃ――」
 淫花を舐めた。夢中になって舐めた。淫らな悦びを含ませた蜜が舌に絡みついてきた。濃厚な甘さと粘りを持っていた。
 指で淫花をひろげた。パックリと広がった花壷へ舌を伸ばして、蜜を掻き出すように動かした。花壷の奥からトロトロと蜜汁が染み出してきた。
「ああぁん、はあっ、あああ~~」
 真由那はシーツを掴みながら、体を仰け反らせた。淫花の真上に繁る縮れ毛が駿平の鼻をくすぐった。
 駿平は真由那の手を握った。真由那が指を絡ませてきた。
「ちゅる、ちゅる~~。お姉ちゃん、今日もいっぱいエッチなオツユが出るよ。ちゅる、ちゅる~~」
「いやあぁん……恥ずかしい……オシラポスのせいよ。子宮に戻してから、ずっと疼きっぱなしなの。オシラポスの吸盤で吸いついかれているのよ。ああッ」
 真由那は身をよじる。下腹部が上下している。
「そうなんだ。気持ちいいの?」
「うん。すごく気持ちいい……ときどき、お腹の中が痙攣するの」
「だから、お姉ちゃんのオツユは美味しいんだね……ジュル、ジュル~~」
 媚薬開発研究所でソープ嬢の体に無理やり入れられたオシラポスは、脱皮しながら這い出てきた。脱皮したせいで、催淫効果が増しているのかもしれない。蜜汁がよく出ている。
「もうぉ~~、そんな恥ずかしい音をさせて啜らないでよぉ~」
 絡ませている真由那の指に力がこもった。
「だって、美味しいんだから仕方ないじゃないか。ジュル、ジュル~~吸っても吸っても溢れてくる」
 駿平は姉の蜜汁を存分に飲めて、体が震えるほど嬉しかった。姉の淫らな悦びを吸収して、自分自身がさらに奮い勃っていることを実感していた。
 大好きな姉が垂れ流す性的な悦びを味わい、飲み尽くしたい。そう思った。
「はああぁん……いつも、わたしばかり気持ちよくなって悪いわ。わたしも駿平を気持ちよくさせてあげる」
「いいよ、お姉ちゃん。これは、大切な儀式なんだ。おれが気持ちよくなる必要はないんだ」
 と、自分の気持ちを押し殺した、
「気持ちよくなったら、それだけ濃い種汁がたくさん出るでしょう?」
「そうかもしれないけれど……」
「わたし、ずっと考えていたんだけど――」
 真由那が起きあがった。
「何を?」
「どうしてお母さんは、わたしよりもたくさんの卵を産むことができたのかって」
「同じことをしているのに、不思議だよね」
「きっと、夫婦の営みの一部としてやっていたからじゃないかとおもうの。お互いを愛しながら、そして性愛の悦びを与えあいながらやっていたから、たくさん産卵できたんだとおもう」
「なるほどね」
 もともと、この儀式は夫婦間で行われていた。だから、真由那が主張するように、単なる性交ではなく、睦みあう夫婦としての愛も存在したはずである。
「子宮の状態も精液の質も、愛があるか無いかで変わってくるんじゃないかしら。だから、わたしたちも本当の夫婦みたいに愛し合うべきだとおもうの。どう?」
「それは、構わないけど……」
 夫婦のように愛し合う。それは、お互いの体を愛撫しあうということである。これまでは、駿平が前戯という形で一方的に真由那を愛撫していたにすぎない。だから、大好きな姉と夫婦のように愛し合えるなんて、夢のようなシチュエーションである。
「それじゃ、わたしも気持ちよくさせてあげる」
「あっ」
 駿平は押し倒された。
 真由那が駿平の上になった。股間が駿平の顔の上にあった。
「お互いのを舐めあいましょう」
 真由那が男樹を握った。
「儀式なのに、いいのかな?」
「儀式じゃないわ。わたしたちの愛の営みよ」
 真由那が男樹を擦りはじめた。淫らな快感が体を貫いた。
 駿平の目の前には、卑猥に濡れそぼった女の割れ目がある。思春期真っ盛りの駿平に姉の提案、いや誘惑に負けない強い精神力は持ち合わせていなかった。
「……わかった、お姉ちゃん。舐めっこしよう」
 駿平は目の前にある女裂を広げて、口をつけた。襞の筒の中に舌を入れて、小刻みに動かした。差し入れた舌を締めつけるように肉襞が縮んだ。
 そのとき、男樹が咥えられた。
「ああぁん……駿平のおちNちN、太くて硬いわ。逞しくてステキよ。んぐっ、んぐっ」
 真由那の口が上下に動いている。口腔粘膜で男樹を擦りあげられた。
 姉と何度も交わってきたけれど、咥えてもらうのは初めての経験だった。
 ――いや、媚薬開発研究所でマゾヒズム症候群を発症したとき咥えてもらったみたいだけれど、残念ながら記憶になかった。
 ともかく、儀式の目的は子宮に寄生するオシラポスに精液を与えることである。これまで、フェラをしてもらうこともなく、ただ交わって精を注いできたのだ。
 愛しい姉の口で愛されている。そう思うと気持ちいいと感じるとともに、幸せな気分になった。
 これが、真由那が言う精液の質を高めることになるのだろう。
 真由那が舐めていた。ざらついた舌の表面が亀頭の表側を這うように動いている。ときおり、とがらせた舌先がエラをほじくる。
 ビクン、ビクンと、弾かれたように駿平の体は震えた。
「気持ちいいよ、お姉ちゃん……」
 真由那の尻を抱えた。口に女裂を押しつけて、女の蜜をむさぼるように吸った。
「はああぁん。中をほじくってッ。ジンジンして仕方がないのよ」
「こんな風に?」
 駿平は穴に人差し指と中指を挿入した。淫蜜が指に絡みついてきた。ぐっしょりと濡れた襞の筒の中を掻きまわした。
「ああああ、そうよ。そんな感じッ」
 キュッと駿平の指に柔襞が吸いついてきた。
 挿入した指を激しく上下左右に動かした。
 柔らかな襞がプニュプニュと揺れだした。
「いいわ! あああぁ、気持ちいい! 奥まで振動するぅ~~」
 真由那が男樹を握りしめながら悦びの声をあげた。
 駿平は掻き回した。柔襞が蜜を飛び散らせながら、グチュグチュと音を奏でる。
「うおぉ、すごい。クリもでっかくなっているよ、お姉ちゃん。こんなにでっかいクリを見たのは初めてだ」
 ビラビラの合わせ目から淫芽がピンク色の顔を覗かせていた。
 駿平は舌を這わせた。硬かった。舌の先で丹念に掃いた。
 真由那の体が震えるのが舌先から伝わってきた。
「あああぁん。す、すごいッ。気持ちいい!」
 腰を振らせながら、真由那は叫んだ。
「まだ大きくなる」
 舌で転がした。小指の先ほどに成長した淫芽を攻めたてた。
「あああぁ。だめ、だめよ。そんなにしちゃ、だめ。あああぁ~ん。頭がおかしくなりそうよ。ああッ、駿平、だめッ。何か、漏れそう」
 真由那が腰を浮かせようとする。
 駿平はがっちりと上から尻を押さえて、それを許さなかった。
「イキそうなんでしょう、お姉ちゃん?」
「うん……あっあぁ!」
「イッていいよ」
 敏感になっているクリを舌先で攻めて、真由那を至福の世界へと追いたてた。
「あああぁ~~。だめッ。やめてッ。漏れちゃう!」
 真由那の体が硬直した。
 ビューっと駿平の顔に液体が吹きつけられた。潮であった。
「もっと噴いて、お姉ちゃん!」
 駿平は指でクリを押し揉みした。
「あああぁ」
 真由那は下腹部に力をこめるように呻いた。
 ビュー、ビューっと、射精するように割れ目から透明な汁が飛び出した。
 駿平は顔を巧みに動かして、口で受け止めた。熱い姉汁であった。微かに塩味がする。
「ああ、美味しい。お姉ちゃんの潮――もっとちょうだい」
 クリを弄りつづけた。
「ああぁ、何これッ。すごく気持ちいいわ! んんッ」
 呻きと共にビシャーっと、撒き散らすように汁が迸りでた。顔全体に降りかかるほどの勢いであった。
「おおお、すごいよ、お姉ちゃん」
 潮を顔面に浴びせられて満足感に浸った駿平であった。
 だが、真由那の潮吹きは、まだ序章に過ぎなかったのである。

   つづく
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