第38話 二人だけの密事 |
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2階のリビングから階下への階段に顔だけ突き出すようにして階段を降りようとせず、深雪が大きな声を出して雅隆に声をかけてきた。 「雅隆、私どうしてもサークルに行かなくちゃいけなくなったから、後頼むわよ!」 雅隆は深雪の言っている意味がすぐには理解できなかった。だが、状況がどんどん自分の都合の良い方に転がってきていることを知ると頭の中でこれから何をすべきなのか、すさまじい速度で計算が始まった。 「さっき言ってたスカートは2階のソファーに置いておくからね。でも膝上5cmぐらいのしかないわよ」 「うん! わかった!」 深雪は出かける準備をするために3階にのぼって行った。その気配に雅隆は一旦閉じた雅の脚をまた左右に押し広げた。 「深雪姉さんは出かけるんだって…その後はゆっくり楽しめるね」 雅隆は全裸で身動きの取れない姉の耳元で恋人に囁くような口調で楽しそうに言った。 「ダメよ…雅隆君…私達は姉弟なのよ……」 「でも気持ち良いんでしょ? ホラ、こんなになってるじゃない」 一旦閉じた姉の脚を再び広げ、すべてを剥き出しにする。そして潤った蜜壺を指先でこねまわした。 「んくうぅぅっ……だ、ダメぇ……」 頭をのけぞらせる。クチュクチュという濡れた音に合わせて細く白い喉が小刻みに震えた。 階段を駆け下りてくる音が聞こえてきた。雅隆は雅を嬲るのをいったん止め、ジャージとトランクスを引きずりあげた。深雪が部屋をのぞいた時に下半身裸の姿を見られたらこの後の楽しみが失われてしまう。 雅隆は雅の身体から離れると三脚に取り付けられたままのビデオカメラの電源を入れた。そしてビデオカメラのボタン類を触りながら雅の姿をファインダーに収まるように位置を合わせた。雅の姿をビデオに撮影したいと思ったわけではなかった。深雪に自分の冷静な姿を見せるための芝居だった。雅を調教するための準備をしている姿を見せて、雅の身体に固執していないフリをする。そうすれば深雪も安心して外出するだろうという計算だった。 テレビのスイッチを入れ、雅の映像をテレビに映し出す。そして余ったロープを床に放り投げてからパソコンの前に座った。インターネットの調教サイトをブラウザに表示する。これだけの作業を終えたときに深雪が雅隆の部屋に入ってきた。 「なるべく早く帰ってくるからね」 姉の縛られた姿を見てからテレビに映っている別アングルの姉の姿に視線を移した。そして最後にパソコンの前に座っている雅隆を見る。 「何やってるの?」 「え? あ、あぁ…姉さんを調教するのにどういう風にしたら良いのか調べていたんだ」 深雪に本心がバレないように言動に注意しながら返事をする。雅隆の心臓は痛いぐらいに脈打っていた。 「じゃあ、出かけてくるわね。ちょっと時間かかりそうだけど夕飯は食べるからね」 玄関の方に行きかけたが、またすぐに雅隆の部屋に戻った深雪は雅隆の顔を睨みながら「いい、雅隆! しちゃダメだからね!」と命令口調で言った。 「え? あ、ああ…わかってるよ」 弟に念を押してから姉に声をかける。 「お姉ちゃん、雅隆にかわいがってもらうのよ。ちゃんと言うことを聞いて立派な奴隷にしてもらいなさいね」 そう言うと深雪はさっさと玄関から出て行ってしまった。 「チェッ! カギぐらいかけて出かけろよな。いつもああなんだから…」 雅隆は玄関まで行くとドアのカギをかけてから2階に駆け上がった。リビングの窓越しに外を見る。家から40mほど先の歩道を歩きながら遠ざかっていく深雪の姿が見えた。深雪が見えなくなるのを確認してから階段を飛び降りるようにして駆け下りた。 「やっと二人きりになれたね。マゾの姉さんがもっと気持ちよくなるようにしてあげるからね」 雅隆は雅の前に立つと少し正気に戻りつつある姉の顔をのぞきこんだ。 「少し気持ち良いのがひいちゃったかな?」 「ね、ねぇ…出かけるんじゃ…なかったの?」 「そんなに恥ずかしい格好で外に連れて行って欲しいんだ?」 「そ、そういうわけじゃぁ……」 雅隆がいなかったほんの少しの時間だったが、蕩けた思考はわずかながら回復していた。 (このままでは実の弟に貫かれてしまう…なんとかしないと…) 「出かけるのは後でいいよ。今は姉さんをたっぷりとイカせることに専念しようと思ってるから」 雅隆の様子から判断すると深雪はしばらく帰ってこないのだろう。一昨日までだったら二人で家にいることなどなんともなかった。だが今は違っていた。全裸で拘束された状態で肉裂を弄られ熱い蜜を滴らせ、快感に悶えていた直後だった。そして途中までとはいえ、蜜壷に雅隆の肉竿をくわえ込んでしまったのである。雅隆と二人だけの時間が恐ろしかった。それは雅隆がこれから自分にするであろう行為だけではなかった。これから行われるであろう背徳の行為を甘んじて受け入れてしまうであろう自分。弟に翻弄され快感に屈してしまうであろう淫らな姉の姿が映像として脳裏に浮かび上がってくる。 雅隆から貞操を守る方法は1つしかなかった。なんとか説得して外出することである。だが二人きりになれた雅隆が目の前に転がっている全裸の姉を見て承知するとは思えなかった。 しかも外出するとなると雅隆は下着を着けることを許さずに、露出度の高い服を着させるだろう。想像するだけで恥ずかしさで顔が赤らんでくる。弟に貫かれることと恥ずかしい姿で外出すること。どちらも選ぶことはできなかった。だが、弟はどちらかを、いや両方を自分に強要してくるだろうこともわかっていた。しかしその順序は雅隆の頭の中では既に決まっているようだった。 「お、お願い……もう、許して…」 弟に懇願するしかなかった。恥ずかしい姿での外出と弟との交わり。冷静な思考からできるはずがなかった。 「深雪姉さんが帰ってくるにはしばらくかかりそうだし。さっきは途中までだったからちゃんと奥まで入れて、もっと気持ち良くしてあげるよ」 雅の許しを請う言葉など雅隆はまったく聞くつもりもないらしかった。雅隆は肉竿で少し緩んだ小さな孔に再度先端を押し付ける。 「だめ……雅隆くん…それだけは……」 ほんの少しだけ冷静になりつつある雅は切れ切れの声で雅隆を考え直させようとするが、雅隆にはそんな言葉は届いてはいなかった。 「いくよ、姉さん…」 さっきよりはいくぶん楽だったが同じぐらいの衝撃が股間を襲った。無理矢理に押し広げられる感触とともに熱くて太いものが潜り込んできた。 「き、姉弟なのよ、私たち...んああぁぁぁあ〜っ!」 雅隆はさっきまで埋め込んだところまで一気に突っ込んだ。すでに肉竿の半分までが姉の性器に突き刺さっていた。もうあと少しだった。あと腰を少し前に突き出せば憧れていた姉を征服することができる。これなくして姉が奴隷になることなどありえないと雅隆は思っていた。 初めて男性を受け入れるときは痛くて身体が上にずり上がってしまうという話を友人たちに聞かされていた雅だったが、それが間違いであるということをこのとき身をもって思い知らされていた。しかもその相手が弟だという背徳の行為の最中にも関わらずである。身体の中心を押し広げてくる肉の杭は燃えるような熱さだった。そして遙に挿入された細いディルドゥの非ではないほどの圧倒的な存在感だった。 大好きな姉の無毛の肉裂がパックリと開き、そこに鋼鉄のように硬くなった自分の分身がめり込んでいる様子は今まで雅隆が想像していたもの以上だった。想像のときは姉の股間にはちゃんと大人の女性の飾り毛が生えていた。だがツルツルの局部は雅隆を想像以上に興奮させていた。 「気持ち良いよ姉さん。半分ぐらいしか入ってないのにこんなに気持ちいいなんて」 気持ちよさとある種の陶酔感と高揚感で快感がさらに高まっていく。雅の処女膜が破られるのも時間の問題だった。 雅は弟に最奥まで押し込まれ、貫かれるその瞬間を死刑が執行される罪人のような気分で味わっていた。貫かれる恐怖と感じてしまう恐怖。その両方が雅の心を覆っていた。 遙に細いディルドゥで最奥まで貫かれバージンを失った気分だった雅だが、やはり血の通った男性自身で貫かれるというのはまた違った意味合いがあるということに気づかされた。 (私....これでバージンを失うのね....) その相手が実の弟であるという事実が胸を押しつぶした。だが、雅隆からは一向に貫いてこようとする気配が感じ取れなかった。もしかしたら姉を陵辱することに罪悪感を感じて躊躇しているのではないかと思った。だとしたらチャンスは今しかなかった。雅隆をなんとか思いとどまらせようと閉じていた目を開けた瞬間だった。雅隆が突然動き出した。しかも雅の予想とは逆の方向に。 雅隆は肉竿を一気に入り口近くまで引き抜いた。 「あひぃぃ〜〜〜っ!」 股間を一気に引き抜かれるような衝撃が雅を襲った。最奥に向かって突き進んでくると思っていた雅は不意をつかれ恥ずかしい声を上げてしまった。心では自分の反応を恥じても引き抜かれる摩擦はあきらかに雅を快楽へ導いていく。そして理性が蕩けていく。 快感に背中を反らせた姿が雅隆には自分の分身を姉が追い求めてきたように見えた。突き出すように持ち上げられた無毛の股間には自分の分身の先端がもぐりこんでいる。雅隆は姉の腰をしっかりとかかえこむと、一気に腰を前に突き出した。 「んあああぁぁぁ〜〜〜っ!」 大量に吐き出した蜜が飛び散った。 姉と弟が完全につながった瞬間だった。弟の肉竿が姉のツルツルの蜜壷に根元までもぐりこんでいた。ピンク色の薄い肉襞は弟の肉竿にしがみつくようにして快感をもさぼろうとしているようだった。 |
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