再生の原風景 渡良瀬
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【政治】高性能レーダー 京都に配備方針 米軍、北ミサイル追尾日米両政府は、発射された弾道ミサイルを遠方から精緻に追尾できる米軍の高性能レーダー「X(エックス)バンドレーダー」を京都府京丹後市の航空自衛隊経ケ岬分屯基地に配備する方針を固めた。北朝鮮による米領グアム、ハワイへの弾道ミサイル攻撃を想定すると、近畿地方や周辺の上空を通過する可能性が高く、その中心に近い京都が配備先として最適と判断した。複数の日米関係筋が明らかにした。 グアムは米軍にとって太平洋地域の戦略的要所で、ハワイは米太平洋軍司令部がある重要拠点。安倍晋三首相とオバマ米大統領は二十二日の会談で、Xバンドレーダーを日本国内に配備する方針を確認した。年内配備の方向で地元調整に着手する。 Xバンドレーダーは米軍のミサイル防衛用早期警戒レーダー。探知距離は最長で四千キロ超とされる。目標物の形状を明確に識別する能力を持ち、米軍が運用する。弾道ミサイルを捕捉して飛行経路を絞り込み、その情報に基づき米軍が地上と海上から迎撃ミサイルを発射する。情報は自衛隊にも瞬時に伝えられ、弾道ミサイルが日本を標的にしていると判断されれば、自衛隊も迎撃する。 ただ、その線引きにはあいまいさが残り、米国を狙った弾道ミサイルを自衛隊が迎撃して集団的自衛権の行使につながる可能性は否めない。 経ケ岬分屯基地は、日本海に面する丹後半島の北端に位置し、北朝鮮までの間に島などの障害物がほとんどない。空自は現在、地上固定式のレーダーを配備し二十四時間態勢で警戒している。 Xバンドレーダーは日本国内では空自車力分屯基地(青森県つがる市)に次いで今回が二基目。地上配備型の移動式タイプの導入が見込まれ、ミサイル追尾能力は大幅に向上するとみられる。 日本政府が配備に協力する背景には「同盟国としての役割を果たし、日米関係を一層強固にする」(防衛省幹部)との狙いがあるため。沖縄県・尖閣諸島周辺で領海侵入などの挑発を繰り返す中国をけん制する意味合いもありそうだ。 北朝鮮は昨年十二月、事実上の長距離弾道ミサイルを北西部東倉里から発射。防衛省は一月、米本土西海岸に到達可能な「射程一万キロ以上に及ぶ可能性がある」とする分析結果を発表している。 PR情報
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