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Close Quarters Battle
Close Quarters Battle

 これまで開発されてきた多脚兵器の多くは、無誘導のロケットやミサイル、そして比較的小口径な砲を主兵装としている。
 それも大半が二〇ミリ以下に抑えられており、三〇ミリを超える主砲を搭載している機体は殆ど存在しない。

 当然と言えば当然であるのだが、それ以上の火砲を搭載しても、一般的な四本の足だけでは、というより、平均八カ所から十六ヶ所は存在している関節部が、射撃時の衝撃を支えきれないのである。

 もちろん、甲殻類の様な関節を持つ型であれば、束ねられた無数のカーボンナノチューブの全てで、均等に衝撃を受け止める形であるため比較的そうした衝撃にも強くはあるのだが、動力面での制約が大きすぎ装甲歩兵ならまだしも多脚兵器への応用までには至っていない。

 結果、現在の多脚兵器は、戦車に比べて砲戦力は弱いし装甲も薄く、どこまでいっても陸軍の主力とはなれなかったのである。

 が、少なくとも装甲歩兵に対しては十分優位に立てるし、戦車には侵入不可能な地域への展開も容易であるため、技術が成熟するにつれ世界中に広まっていった。

 また、二〇ミリや三〇ミリのガトリング砲を搭載した防空型の多脚兵器はステルス攻撃機についてはどうしようもないが、爆弾やミサイルについては迎撃が可能であり、ある意味陸上戦闘の守護者としての地位を確立している。


※ CQB(クロース・クォーター・バトル、Close Quarters Battle)比較的に敵との間合いが短く、歩兵が主体となって行われる戦闘をいう。近接戦闘とも言う。一般的には格闘戦を意味するわけではない。

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