「息子がはねられた横断歩道で、二度と死亡事故を起こさないで」―。昨年１２月、愛媛大４年竹内敏史さん（２２）を交通事故で亡くした大阪市在住の父康人さん（５６）ら遺族や友人らが、事故現場となった愛媛県松山市大手町２丁目のＪＲ松山駅前交差点横断歩道の歩車分離化を求める署名活動を進めている。県警は２８日、以前から対策を検討していたとする分離化の８日の実施を決定、遺族らの再発防止の願いがかなう形となった。
　県警交通規制課などによると、事故が起きた横断歩道は交差点の中心から距離があるため、左折した車のドライバーが油断しやすい。近くに地下道への出入り口もあり歩行者や自転車がドライバーから隠れがち。そのため横断歩道だけで年に数件の事故が起きていた。