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柳井 正「本気を出すとはどういうことか」【2】

プレジデント 2月5日(火)12時0分配信

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柳井 正「本気を出すとはどういうことか」【2】

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柳井 正「本気を出すとはどういうことか」【2】
写真・図版:プレジデントオンライン

 Q 柳井さんが読んだ生涯最高の「ビジネス書」を教えてください(38歳・女・IT)

 今はもう経営書を毎日読むことはなくなりましたが、昔は1日1冊近くの経営書を読んでいました。

 23歳で父親から小郡商事という会社を任され、必死で走ってきて、ふと立ち止まって考えると社員は100人近くになっていました。本格的に経営を勉強しなくてはいけないと感じたのが、読み始めたきっかけです。

 読破した何千冊という経営書の中で、まさに僕の「最高の経営の教科書」と呼べるのは、アメリカの通信会社ITTの最高経営者として584半期連続増益を果たしたハロルド・ジェニーン氏の『プロフェッショナルマネジャー』(アルヴィン・モスコー共著・プレジデント社刊)です。1985年頃、山口県宇部市の書店で買いました。今日、僕が経営者としてやっていくことができているのは、この本のおかげなんです。多分、この本を山口で買っていたのは、僕ひとりじゃないでしょうか(笑)。

 この本の凄いところは、まず、評論家や経営学者、ときには経営者さえも求めがちな「経営のセオリー」を全否定することから始まっている点なんです。

 そして――経営とは本を読むのとはまったく逆で、終わりから始めてそこへ到達するためにできる限りのことをすること――つまり経営とは、目標設定をして、何をすべきかを逆算し、その目標を達成するためにすべてを賭けることなんだと教えてくれたのです。

 衝撃でした。

 僕はそれまで、経営というのは何かをゼロから始めて1つ1つ形にしていくことだと考えていたからです。しかし、どんな努力も目的地が決まっていなければ「経営」ではない。

 どんなに頑張って歩いても、方角が定まっていなければムダな努力かもしれないと、著者のジェニーン氏は教えてくれたのです。

 ですから『プロフェッショナルマネジャー』は、僕にとって最高の経営の教科書であるだけでなく、生涯ナンバーワンの書籍でもあるのです。

 プレジデント社から『プロフェッショナルマネジャー』をやさしく簡潔に要約した『超訳・速習・図解 プロフェッショナルマネジャー・ノート』(プレジデント書籍編集部編)の解説を引き受けたのも、ジェニーン氏の経営哲学が日本に広まれば、それこそ日本の経営風土が変わり、もう一度成長できると思ったからなのです。

 特に若い人にこそ、この本から「経営とは何か」を学んでほしい。

 この本で、ジェニーン氏の哲学に触れれば、今すぐ自分がやるべきこと、そしてまた、自分の仕事の持つ意味が明確になります。

 ※すべて雑誌掲載当時

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ファーストリテイリング会長兼社長 柳井 正
1949年、山口県宇部市生まれ。早稲田大学卒業後、ジャスコに入社。その後、実家の小郡商事に入社。84年広島市にユニクロ1号店開店。91年社名をファーストリテイリングに変更。2002年代表取締役会長就任。05年より現職となる。
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ファーストリテイリング会長兼社長 柳井 正 構成=プレジデント編集部 撮影=大沢尚芳、小原孝博

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最終更新:2月5日(火)12時0分

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