- 〜潰されたユニクロ町田店のスタッフを訪ねる旅〜 あらすじ
「あれ? あそこってユニクロじゃなかった?」
久しぶりに近所のユニクロへ行くと、そこには初めて見るお店が入っていた──。
そんな経験がある人は少なくないだろう。ハキハキと笑顔を絶やさず楽しげなスタッフばかりのお店だったのに、どうして…。
答えは自明。企業として採算や効率を上げるために、人情といった感情論の一切を排除し、絶えずスクラップ&ビルドをしなくてはならないから。こと「世界一のアパレル企業」を目指す、ユニクロこと柳井正率いるファーストリテイリングとしては、しごく当たり前の話。
その企業方針を批判するつもりは毛頭ない。企業は利益追求のためにしているのだと納得もいく。
でもやっぱり人として、「ここのお店は来月に閉めます、みなさんあっちの大型店に来てくださいね〜」で済ませてしまっては淋しいよ。
スクラップされたお店では、「何も産まれなかったのか」「何も残らなかったのか」と問うたら、やっぱり「NO!」と言いたくなる。
ユニクロが世界一のアパレル企業になることは、日本人としてもちろん喜ばしいことだ。
ただ、その一方で黎明期にあたる2000年前後のユニクロの「現場」で汗をかいた市井の人びとを忘れてはならないとも思う。
一流大学を卒業し、意気揚々とユニクロことファーストリテイリング(以下、ユニクロ)に入社した著者。頭の中は、自分のグローバルなスーパービジネスマン像で埋まっていた。
しかし、現実は甘くなかった。店舗勤務にて、早々に挫折を味わい一年足らずで退職してしまう。
その後、入社後の半年間を過ごしたユニクロ町田店もスクラップされてしまった。著者の挫折を象徴するかのように…。
スクラップされたユニクロ町田店。そこでは、何も産まれなかったのか…。
著者はその答えを探す旅に出る──
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MyNewaJapan主宰
渡邉正裕氏に推薦していただいております!
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- もくじ(&更新履歴)
3月5日、連載開始しました!
第2回「裏店長と呼ばれた杉山さん@栃木県下都賀郡野木町〜前半」
第3回「裏店長と呼ばれた杉山さん@栃木県下都賀郡野木町〜後半①」
第4回「裏店長と呼ばれた杉山さん@栃木県下都賀郡野木町〜後半②そして三軒茶屋へ」
第5回「 町田店の最古参スタッフ浜田さん@東京都世田谷区三軒茶屋〜前半」
第6回「町田店の最古参スタッフ浜田さん@東京都世田谷区三軒茶屋〜後半」
第7回「76年生まれの元アルバイトスタッフ石本くん@東京都町田市原町田〜前半」
第8回「76年生まれの元アルバイトスタッフ石本くん@東京都町田市原町田〜後半」
第9回「『アソシエイト社員だった』佐々木さん@東京都町田市原町田〜前半」
第10回「『アソシエイト社員だった』佐々木さん@東京町田市原町田〜後半」
第11回「アルバイトから社員になったヤマダくん@東京都新宿区西新宿〜前半」
第12回「アルバイトから社員になったヤマダくん@東京都新宿区西新宿〜後半」
第13回「ユニクロ町田店の常連客だった竹内くん@東京都千代田区神保町」【9月3日更新】
第14回「元ギャルのユニクロ店員だった関根さん@静岡県島田市〜前半」
第15回「元ギャルのユニクロ店員だった関根さん@静岡県島田市〜後半」
第16回「やたらに腰が低かった中村さん@東京都新宿区〜前半」
第17回「やたらに腰が低かった中村さん@東京都新宿区〜後半 」
第18回「『レジ締めの女』橋口さん@東京都足立区北千住〜前半」
第19回「『レジ締めの女』橋口さん@東京都足立区北千住〜後半」
- 著者プロフィール
大宮 冬洋(おおみや・とうよう)