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地方
来月10日閉館 「時空館」再利用 応募ゼロ 大阪
2013.2.27 02:18
■市、今後の方針「白紙」
3月10日に閉館する大阪市立海洋博物館「なにわの海の時空館」(住之江区)の施設を再利用する民間業者の公募が応募者ゼロのまま打ち切られたことが26日、市港湾局への取材で分かった。施設撤去費用が少なくとも8億5千万円かかると試算されたことなどから、市は施設の再利用を模索していた。今後の方針について「現時点では白紙」としている。
公募を始める際に焦点となったのが、約10億円かけて復元したメーン展示物の菱垣廻船(かいせん)(全長約30メートル、幅約7・5メートル、帆柱約27・5メートル)への対応。館内に残したままでは再利用の方法が制限される一方、菱垣廻船の解体費用は約3500万円に上り、また、解体せずに持ち出す場合には施設を一時的に一部解体するため約5億5千万円の費用がかかる。
こうしたことから、市は業者が菱垣廻船を撤去するのを認める条件を示していたが、応募はなかった。
同館は総工費約176億円をかけて平成12年7月に開館したが、入館者の低迷で赤字経営が続き、閉館が決まった。
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