前回まで2回に渡ってご紹介した、阪堺電車で今池駅へとやってきました。大阪唯一の路面電車として運行している阪堺電車ですが、この区間では地上よりも一段高いところを走っており、今池駅は高架の上にある格好になっていて、周囲にはビルしか見えません。電車には多くの人が乗っていたのですが、この駅で降りたのは私たちだけ。
今池駅にやってきたのには理由があります。この駅があるのは、西成区萩之茶屋。その住所でピンと来る方もいらっしゃるでしょう。日本最大のドヤ街「あいりん地区」です。
これまで何度か、訪れてみたいと思ったことがあったのですが、なかなか決断ができず、今回、取材コーディネーターをしてくれた友人が「まかせておけ」と言ってくれたので、やってくることができました。全国から労働者が集まるドヤ街とは一体...。
高架の今池駅を出ると、地上へと下りる階段があるのですが、ホームから一歩外に出た瞬間、それまで全く窺い知ることのできなかった、あいりん地区の空気を吸うことになりました。
「あいりん地区」とは、萩之茶屋1丁目から3丁目とその周辺を指す行政が付けた名称で、あいりんには「愛隣」という字を当てていますが、行政や報道では、平仮名で使われることが多いです。かつては釜ヶ崎という地名だったため、多くの人が今もそう呼んでいます。
私がこの地区のことを知ったのは、テレビのニュース番組でした。ここには「ドヤ」と呼ばれる簡易宿泊施設があり、全国から日雇い労働を希望する人々が集まっているのです。これまで、小説やエッセイなどでその様子を感じ取ってきたつもりだったのですが、やはり自分の目で見て空気を感じてみたいということで、やってきたのです。
大阪が抱えている現実のひとつを見ていきます。
大阪に住んだことのある友人たちに話を聞いても、あいりん地区に足を踏み入れた人はおらず、「あんなところでカメラを構えたら、ボコボコにされるぞ」と言われていたので、かなり私は萎縮してしまっていました。
訪れたのは平日の昼間だったのですが、今池駅から下る階段には、座り込む男性の姿が。そして下ったところにあるアーケード街では、多くの男性が行き交い、店ではホルモン焼きやおでんなどが売られていて、男たちは酒を片手に語らっていました。
感じたことをそのまま書きます。
そのアーケード全体に漂うのは、まさしく男の汗の匂い。まるで街全体が、その匂いで覆われているかのようでした。汗は男の勲章です。ここはそんな男たちの街なのです。
道路にはあふれんばかりの放置自転車と、路上駐車。その合間を、犬を連れリアカーをひく初老の男性の姿。歩道には仰向けで寝ている人もいて、巡回する警察官の姿が常に視界に複数入ってきます。
目から入ってくる街の姿は、まさに本や写真で見たとおりなのですが、やはり実際に肌で感じる空気は全然違います。
私は名古屋を延べ500キロ、徒歩で散策し尽したのですが、名古屋にもホームレスが集まっている公園などはあるものの、街全体が日雇い労働者によって成り立っているという場所はありませんし、そもそも、カメラを向けるのをためらった街というのはありません。
ふと見ると、お弁当・お食事処・立ち呑み・居酒屋というオールマイティな案内が書かれたお店がありました。その店名はなんと「笑笑(わらわら)」。あのモンテローザの笑笑と同じフォントなのですが、関係はあるのでしょうか。ここ最近できた感じではなく、暖簾にはかなりの年季が入っていました。
※現在は「喜楽」に店名が変わっています。
先ほどのアーケードでも、お弁当は350円、靴は100円、ライターは10円と、商売相手が日雇い労働者なだけに、その値段設定はかなり抑えられていたのですが、それは商店だけではありませんでした。
街なかにある自動販売機のジュースは50円、ペットボトルは100円です。もちろん、ちゃんとしたメーカーのジュースです。なぜ、このような価格設定が可能なのでしょうか。しかし場所によっては、50円と70円、そして正規の120円の自販機が並んでいたりと、価格はバラバラ。
同じジュースが複数の価格で売られている...。買う自販機によって、その人のステータスを区別しているということでしょうか...。
となると、ドヤと呼ばれる簡易宿泊施設の価格も気になります。多くのところが、1泊850円から1,000円といった価格設定で、なかには無線LANのフリースポット完備のところもあります。
かつては、日雇い労働者専用だったこういった施設も、インターネットが浸透した近年では、安い宿を求めてやってくる外国人観光客が宿泊することも多いとのこと。確かに、他のホテルと比べたら破格ですから、外国人にとっては嬉しい存在なのでしょう。
そんな観光客とは違い、日雇い労働者は事実上住居として使用しているわけで、1泊850円=1ヶ月の家賃25,500円程度ということになります。
内風呂のあるホテルも多いのですが、なかにはそうでもないところがあるのか、ホテル周辺には銭湯があったり、コインランドリーも見受けられます。
そして、あいりん地区には西成警察署があるのですが、警察署周辺でも路上駐車は放置状態で、取締りは行われていないような感じです。しかしそんななかにも、時間貸しの有料駐車場がありました。ふと覗くとそこには、有料駐車場に放置された自動車に対して、料金を催告する手書きの張り紙が...。ものものしいです。
ドヤに宿泊して、弁当を買って、ジュースを買っても、1日1,250円あればこの街では暮らしていくことができます。全国から労働者の集まる活気ある街、といえば聞こえが良いのですが、地方の役所のなかには、ホームレスが相談しにきた際に、大阪・あいりん地区までの電車代を渡して、移住を勧めるケースもあるとのこと。
それは現代の駆け込み寺なのか、姥捨山なのか...。
あいりん地区は、あいりん労働公共職業安定所、大阪社会医療センター付属病院が北端となっていて、道路一本挟んだ向こう側には、新今宮駅があり、周辺にはスパワールドや新世界、通天閣に動物園のある天王寺公園が広がります。
道路一本を渡っただけで、日本最大のドヤ街から、大阪有数のアミューズメントエリアに一転です。その落差にあ然とするとともに、かつて観光で訪れたことのある、新世界のすぐ近くがドヤ街であったことに、驚きを隠すことはできませんでした。
道路一本によって仕切られているわけですから、その道路の両端で全く風景が違います。あいりん地区側には「よい環境ひとりひとりの心から」「みんなの心がけできれいで明るい街に」といった啓発看板や、「この場所に小便をしないでください」といった立て看板に、「大きさは普通の2.5倍・ジャンボおにぎり」といった広告がある一方で、新世界側は「美と健康の24時間快適空間・スパワールド世界の大温泉」「新・世界の中心で愛を叫ぶ!ジャンジャン横丁」と、いかにも観光地な大阪なのです。
これまで、テレビのドキュメンタリーや本、写真、そしてじゃりン子チエでしか知ることのできなかった旧釜ヶ崎、あいりん地区。
子どもの頃は、じゃりン子チエの設定がイマイチ理解できなかったものですが、この歳になって、自分の目で見てようやく、その設定を理解することができました。
あいりん地区にも今、高齢化の波が訪れているといいます。昨今、日本の全国各地にはネットカフェ難民という人々が増えており、名古屋も含め数万人いるとされています。
大阪には昔から、日雇い労働者たちが住むこの街があり、簡易宿泊施設があることで、わずかな収入でもその日の宿を確保することができたわけです。この街の存在が正しいことなのか、是正しなければいけないことなのかは、簡単に言えることではありません。是正するのであれば、この街に蓋をしてしまうのではなく、日本の雇用が抱える根本的な問題を是正する必要があるでしょう。
観光地と道路一本を隔てたところにあるということは、それだけ利便性も高く、繁華街のなかにあるということです。今、あいりん地区にも少しずつ再開発の波が迫っていると聞きます。確かに、この街の存在は大阪府・市にとって負の部分であり、財政に負担がかかっているという側面があります。だからといって、再開発の名の下に排除するだけでは、何の解決にもならないどころか、さらなる不幸を生むことになります。
私も、フリーで仕事をしている以上、「安定」という文字とは無縁の生活をしています。決して他人事だとは思っていません。人生...頑張るしかないですね。
犬を連れリアカーをひくオヤジさん。オヤジさんを乗せた車椅子を押すオヤジさん。道端に寝転ぶオヤジさん...。
駅を降りた瞬間は、萎縮してしまった私ですが、あいりん地区から去る際には、ちょっと涙ぐんでしまいました。その涙の意味は自分でもわかりません。
ただ、今そこにある現実を目の前にして、当たり前のことなのですけど、それを現実として受け止めることしかできない自分の、無力さ、非力さに、とてつもない虚脱感を感じたこと...、一生忘れません。
こんにちは、TOPPYさん、いつもブログ楽しみに拝見させていただいております。
今回の会いりん地区のレポート結構生々しいものがありますね。
ところで、この時はその近くにあるT田新地には行かれなかったのでしょうか(本当は行っておかれたのにレポートされておられないだけだったりして・・・)?
あそこもまた、別の意味でカメラを向けるのには勇気がいる、場所ですよ。
私は以前一度だけ、夕方頃に連れに連れて行ってもらいましたが(注:見学だけで上がって遊んではいません、誘惑にはかられましたが・・・)、町家に灯りがついて、なかなか風情がありました。「鯛よし百番」という料亭も、古い歴史のありそうなお店でした。
私の場合、そこから阿倍野のほうへ抜けて行ったのですがやはり道路1本はさんで高層マンションが立ち並んでいて、ギャップを感じました。
いずれはあの辺にも再開発の波は押し寄せてくるのでしょうか。
(2008/07/10 10:39 AM)
| 09.07.06 | 樋口正孝 |
私は東京の山谷と大阪の釜ケ崎の両方に行き、(人生経験の一つとして)ドヤに泊まったことがあります。横浜の寿町も散策したことがあります。日本にもこんなところがあるのかと、激しいカルチャーショックを受けました。同時に、この世の矛盾もひしひしと感じてしまい、そこを去るときは、何とも言えない悲しみと無力感で胸がいっぱいになりました。
そういう街がなくなるには、やはり雇用の整備や各企業の努力も必要なのかもしれませんが、一人や二人が立ち上がったところで決して改善できる問題でもなく、さらに無力感を覚えてしまいます。しかし、ボランティアで炊き出しに参加したり、大病院のエリート医師を辞めて、あえてドヤ街で医者をやっている方も現にいるわけで、かすかでも彼らの心の支えになることはできるような気がします。そういう人がいるというだけでも、この世はまだまだ捨てたものではないという気がします。
(2008/07/10 10:56 PM)
| 09.07.06 | woodymind |
自分も6,7年前に友人達と行って泊まろうと計画したことがあります。でも大半の友人達の反対をくらって頓挫しました。
高校生の時に中学生にたかられているホームレスを助けた時、嬉しかったのか、悔しかったのか、無言で涙ぐんでたのが気になって以来、ドヤちっくなところにずっと行ってみたかったんです。自分自身で哀愁や虚無感を感じたいだけだったのかもしれませんけどね。
(2008/07/12 12:27 PM)
| 09.07.06 | はっとし_ぜろ |
>樋口正孝さま こんにちは
いつもご覧いただきありがとうございます。
飛田新地については、残念ながら今回は訪れていないです。いわゆる旧赤線エリアは名古屋にもありますが、飛田の「鯛よし百番」のように文化財になっている建物も多く、昼間であれば、それほどカメラを向けることに躊躇することは無いような気もしますが…。ただ、飛田には実際には行っていませんので、何ともいえないですね。
立地は本当にいい場所ですから、ひょっとすると再開発という動きもあるでしょうね…。
>woodymindさま こんにちは
その行動力、すごいですね。尊敬します。私はさすがに泊まりはしませんでしたが、自分の目で見て、私も本当にカルチャーショックを受けました。特に、名古屋にはこういった街が存在しないので、その存在の理由と意義について深く考えさせられました。
確かに、ドヤ街には人々を支えるために集まっている人もいますものね。本当に頭が下がります。そう考えると、名古屋は冷たい街と言えるかもしれませんね。
>はっとし_ぜろさま こんにちは
私の場合も、この街に行って写真を撮るというだけで、反対した友人は多くいました。
ホームレスの方を助けた経験をお持ちなのですね。私の場合も、今回もそうでしたけど、ホームレスの方に接した時や、海外で物乞いの人にであった時など、同じような虚無感を感じます。どうしてそういう気持ちになるとか、もう少し考えてみたいと思います。
ドヤ街という存在が名古屋には無い理由も、考察する必要がありますね。
(2008/07/15 2:29 PM)
| 09.07.06 | トッピー@管理人 |
こんにちは。お久しぶりです。
去年の冬、新今宮駅に立ち寄りました。乗り換え
だったのですが、見るとはなしに外をのぞいたら
あいりん職安の建物が目に入りました。
そのときの思いはなんとも言えないものがあり
ましたね。
わたしは、地域労働組合の組合員でもあります。
ですから、あいりんの実態というのは知ったつも
りではいたんですが、実際肌で接するのとは違い
ますから、今回の記事は参考になりました。
ありがとうございました。
(2008/07/19 5:20 PM)
| 09.07.06 | 高山椎菜 |
管理人さんお久しぶりです、かなり前に登場したと思います。
以前は、大阪での仕事がメインでしたが、今は、地元・名古屋ので仕事をしています。
>ドヤ街という存在が名古屋には無い理由も、考察する必要がありますね。
その昔、笹島は名古屋のドヤ街だったそうです。
しかし、ご存知のように、のちに笹島付近も大規模な再開発によって街の大部分が変わってしまってますが・・・。
ただ、それを支える、NPOが1970年代からあり、私の知人もこの活動に関わっているのですが、今でも名古屋で野宿生活者と野宿に至るおそれのある人々の自立支援活動しています。まだまだ名古屋も捨てたもんじゃないと思います。
○NPO法人ささしま共生会
http://www6.ocn.ne.jp/~sasasima/
(2008/07/20 12:51 PM)
| 09.07.06 | MOMO犬 |
>高山椎菜さま こんばんは
お久しぶりです。
そうですね。本や映像や写真などで見るのと、実際に肌で接するのは違いましたね。貴重な経験ができたと思っています。だからといって、自分が何かすぐに行動を起こしたりできるわけじゃないですけど、心に深く刻まれたと思います。
>MOMO犬さま こんばんは お久しぶりです
笹島のドヤ街については、過去のものとして話を聞いたことしかありませんでした。今ではもうほとんど面影がありませんよね…。炊き出しについては、少し離れますが中川区地内で見たことがあります。ずっと支援活動をしておられる方もいらっしゃるのですね。
ただ、名古屋はやっぱり、ドヤ街についてもそうですし、屋台街とかも一掃した過去がありますから、それらの面影が無いのは、行政の冷たさの表れといえるのかもしれませんね。
(2008/07/21 3:06 AM)
| 09.07.06 | トッピー@管理人 |
どうもお久しぶりです。
僕も大阪時代には、あいりん地区(釜ヶ崎)に何度も足を運んだ事があります。確かに一種独特の、危険を帯びた雰囲気が漂っているのは事実です。
その時に同僚や先輩達から、西成区の現状や、そこにまつわる複雑で特殊な地域であると言う、色んな話を聞いて知ったのですが、今、彼等の言っていた内容が如実に紹介されている、と言えるサイトがあります。
「大阪民国ダメポツアー」と「大阪DEEP案内」がそれです。
地元大阪市在住の方による、大阪の現状を見事に鋭く紹介したこのサイト、異論はあるでしょうけど、是非いただければ幸いです。
先輩達も言っていましたが、「釜ヶ崎は大阪のクズやで。普通の人間やったら、そんな所から脱出し、自立しようと努力するはずや。せやけどココの連中は依存してばかりやねん。そりゃそうや、昼間から安酒呷ったりやな…(以下・とても文章に表すのが憚られる内容の連続)」
ですから管理人さんの意見には、元大阪在住者としては、若干の違和感を覚えるのです。
特に名古屋の行政が、彼等ホームレスに対して冷たいのでは、との意見もありますが、では東京の山谷地区に対する東京都の姿勢はどうなのか?という事にもつながってきますし、それでは大阪市が名古屋よりも彼等に手厚く暖かい姿勢なのか?と言われれば、決してそうとは言えません。天王寺公園のカラオケ屋台や、大阪城公園と長居公園等から、彼等を行政執行の名目で強制的に排除したり、と言った例が過去に見られるのです。
又、大阪近郊の淀川や武庫川等の河畔には、彼らが青テントを屋根代わりにして建てている掘っ立て小屋(青テント小屋)が立ち並んでいますが、この状態は決して健全な都市の状況とは言えないのですが。
(大阪民国ダメポツアー)
http://www.osaka-minkoku.info/osaka/osaka.htm
(大阪DEEP案内は、前記のHPからリンクして頂けます)
(2008/07/23 2:04 AM)
| 09.07.06 | ジョー&リッキー |
>ジョー&リッキーさま こんにちは
大阪民国ダメポツアーと大阪DEEP案内については、以前からよく見ていましたし、今回訪れる際にも参考にしたところがあります。
釜ヶ崎についてはいろいろと思われるところがあるのもわかりますし、大阪府・大阪市にとって負担な存在であることもわかります。
だからといって、その文化ともいえる存在を全否定していいとは私は思いません。この街で、足の不自由なおじさんを乗せた車イスを押すおじさんに、「おまえらは大阪のクズや、自立しようと努力せい」と、面と向かって言えるのかという話です。
ホームレスと、ドヤに住む日雇い労働者を一緒に考えるのもおかしな話です。名古屋にはドヤ街はありませんが、ホームレスはたくさんいます。
ホームレスに対する行政執行と、ドヤ街そのものを排除し潰すことの意味合いは、全く異なります。ごちゃまぜに論じることに私は同意しかねます。
(2008/07/23 10:34 AM)
| 09.07.06 | トッピー@管理人 |
最近はドヤ街は安い宿として外国人観光客に人気のようです。釜ヶ崎も東京・山谷も同じような動きらしくそれは興味深いですね。
(2008/08/10 3:36 PM)
| 09.07.06 | waiwai |
>waiwaiさま こんばんは
そうみたいですね。
外国人観光客取り込みのために、外国語サイトを作ったり、無線LAN完備にするといった動きもありますしね。
(2008/08/16 12:54 AM)
| 09.07.06 | トッピー@管理人 |
私も先日、車で通りましたが、
それだけでも、かなり勇気のいることでした・・・。
飛田新地料理組合は、実際に歩きましたが、
病気になっても怖いので、店には一切入りませんでした・・・。
(2008/11/30 1:47 PM)
| 09.07.06 | とくながたかのり |
>とくながたかのりさま こんにちは
名古屋ではここ最近、急激に景気の冷え込みを感じ、失業者が日増しに増えている状態ですが、大阪はいかがでしょうか。本当に景気に敏感な街ですよね。
大阪における飛田新地って、名古屋におけるどこに当たるのだろうかと、ちょっと気になってます。
(2008/12/02 5:05 PM)
| 09.07.06 | トッピー@管理人 |
大阪出身で、現在西三河地域に居住している者です。
愛知県の方と縁があり、よくこのサイトを参考にさせていただいております。
文化の違いなどが多少なりともあり、勉強になります。
地元大阪が話題になっていたので、コメントさせていただきました。
私の母校はキリスト教主義の私学でしたので、「隣人愛」から来るのか生徒対象の炊き出しボランティアなどを募集していました。
しかしながら、私はジョー&リッキーさんの先輩と同じような感情もあり、参加したことはなかったです。
私の実家も、管理人さんと同じ「安定」などない商売人でした。運もあり、また私を育ててくれた祖父・父も努力をしたのでしょう、贅沢をさせていただいています。
全国から手を差し伸べていただける釜が崎の人を見ると、複雑な気持ちになったのも正直なところです。
(昼間から飲んだくれがいる、というのも1つの事実ですから)
今、自分は行政機構の端くれとして働いています。
「市民の方のため」と働きながら、正直、複雑な気持ちになることはあります。
「大阪」(府・市を問わず)、抱えているものは大きいのかもしれませんね・・。
個人的感想を述べても仕方がないので、
>大阪における飛田新地って、名古屋におけるどこに当たるのだろうかと
私もエリアには入ったことがないのですが、かなり特殊なようですね。
写真を向けることができないのは、「広域に非合法なお仕事をされている方の勢力範囲だから」というのが通説です。
歴史はかなりあるみたいですね。逆に、若者はいかないでしょう。滋賀の雄○、神戸の福○・・この辺でやめておきます、失礼しました。
| 11.09.24 | yujirunner |
>yujirunnerさま はじめまして こんにちは
サイトをご覧いただき、また、
コメントをいただき、ありがとうございます。
ここ最近、原発の作業員がどこからやってくるのかという報道で、
このあいりん地区がクローズアップされるようになり、
自ら選んだ現実なのか、手を差し伸べるべき対象なのか、
頑張ればそこから這い上がれる社会なのか、という、
これまで感じてきたこととは別に、
命を削ってお金を稼ぐ、
そんなお金からのピンハネ…など、
あいりん地区とは何なのか、さらに、
ひいては、働くこととは、お金を稼ぐこととは何なのか、
様々な思いが頭をめぐります。
| 11.10.01 | トッピー@管理人 |
管理人さん、返信コメントありがとうございます。
取り急ぎ。
あいりん地区が様々なことを考えさせてくれる場ということについて、異論はありません。ある意味「社会の縮図」だと思います。
現代の日本人全員が通う学校で教育に当たる者として、本当にいろいろ考えさせられます。
| 11.10.03 | yujirunner |
カメラをむけたらボコボコだなんて、失礼ですね。
その言いぐさに少し腹が立ちました。
大阪府西成区出身です、といってもあいりんではなく、その近くの元々古くからの大阪下町ですが。萩之茶屋よりは天下茶屋よりといったところでしょうか。
あいりんの人たちも、昔は本当に「日雇い労働者」という職業だったんです。怖い人たちではありませんでした。
怖い地域とのイメージがついたのは最近です。それもメディアが変な取り上げ方をしてからです。
実際、怖い人たちが移住してきて、昔からの西成区民は困惑しています……
あいりん地区だけが西成区ではありません。どうかそのことも覚えていてください。
| 12.02.05 | 花園 |
>花園さま コメントありがとうございます。
仰られていることは、この記事を書いた目的のひとつです。
実際、この地区を、
センセーショナルに面白おかしく取り上げているメディアは
マスコミに限らず、ウェブサイトでもたくさんあります。
しかし、実際に訪れ、私たちはカメラを向けましたが、
何一つボコボコにされることもありませんでしたし、
そこにあったのは、助け合いでした。
本当のあいりん地区の姿、
あいりん地区という存在があることの意味。
実際に訪れたことで、本当に考えさせられました。
| 12.02.05 | トッピー@管理人 |
今度行かなければならなくてとっても怖いです。
どうすればいいですか?
| 12.08.12 | ビビリくん |
>ビビリくんさま コメントありがとうございます
どうすればと言われましても…
なるようにしかならないと思います。
| 12.08.15 | トッピー@管理人 |
そこに足を入れたのは8年も前だろうか
安宿を求めて、知らずして宿泊してしまった。
朝の炊き出しに列を作る人々
そんな地域があるのだとという体験・・・
そんな場所にとまぅたの?と人からは唖然とされて
初めてその場所のことを知る。
初めてマニラに来たときも
1人でセブ島を回ってきたといったら
出会った日本人が口を揃えて
その無謀振りを批難した
何が危険で、何が危ないのだろうか?
貧困、生活が苦しいと凶暴になる?
ここフィリピンではクリスマスが近づくと
泥棒が増えると言われている
強奪も拳銃と手榴弾を持ち合わせているから
注意が必要だといわれる。
飼い犬も車にひかれれば
隣人の酒のつまみとなってしまう
生きるというその中にあっては
その厳しさは、この比でではない
みんな必死に生きている
ストリートチルドレンは何処にでもいる
ゴミ箱をあさっているのは犬や猫ではなく子供たちだ
メイドの賃金は1ヶ月で今でも6,000円
だからといって犯罪が起きるわけではない。
知らないから恐怖がわく
その中で生きるとき
人も自分も知ることもできる
| 12.10.22 | ジョリビー |
>ジョリビーさま コメントありがとうございます
今の日本に足りないのは、
生きることへの必死さなのかもしれませんね。
頑張ってるけど結果が出ないというのは
当たり前のことで、
結果が出ないのは頑張ってないというくらいの気概で、
自分はこれからも必死に生きていこうと思いました。
この地区を見る、知ることで、
自分の生き様を改めて考えるきっかけになりましたね。
| 12.10.28 | トッピー@管理人 |