2005-09-16 ☆『馬賊撃ち』の謎
メタルギアソリッド3のヒロイン、EVAの銃はモーゼルである。
近代史において、中国大陸で日本軍を悩ませたのが馬賊であった。その馬賊が馬上から撃つ際に使った射撃法を馬賊撃ちと言う。
実は、子供の頃、毎週読んでいた少年マガジンに連載していた横山 光輝氏作『狼の星座』でこれを知った。(1975年より連載)
左手で手綱を持ち、右手を振り下ろしながら標的を狙う。主人公がその撃ち方を習う過程は、子ども心に正直かっこいい、と思ったものであった。
なぜ振り下ろすかと言うと、騎乗したままあの大きな銃の反動を逃がすためである。その辺り、『狼の星座』の中で詳しく説明してあったが、何せ、もうずいぶん前のことで記憶が定かでは無い。
さて、メタルギア作中でEVAは馬賊撃ちをやってくれるのだが、なんと、これが、水平方向の流し撃ちなのだ。
はて?と思って検索してみる。
結局、モーゼルと言う銃は、ライフル専門の会社が作ったサブマシンガンを兼ねる小銃、と言う事だ。そんなに便利なものがあるのかと思いきや、何の事は無い、どっちつかずなのである。
で、銃の構造上、連射をする際に水平方向への流し撃ちをしないと、ただでさえぶれの多い銃が更に命中率を下げるようだ。単発の時には振り下ろしながら撃つ。
ガンマニアでは無いので、詳しいことは分からないが、まとめてみると、そのようなことらしい。
ここで、おかしなことに気付く。
馬賊が馬に乗って走りながら水平方向へ流し撃ちをしたらどうなるか。
前方の敵を狙ったら、馬の頭に当たるのではないか?手綱は邪魔にならないのか?駆け抜けながら、側方の敵を狙うなら問題あるまいが、馬上と言う条件下においては、少し無理がある気がする。
詳しく知ろうとするなら、近代中国史に武器史を併用しながら調べるしかないだろう。
今、その根性がないのが残念だ。
兎に角、EVAはバイクに乗って現れる。馬をバイクに乗り換えて馬賊撃ちをすると言うシュチエーションは、確かにかっこよい。映画仕立てのムービーも悪くない。
だが、あの、007ばりの音楽はなんともノリにいまいち感がある。時代設定が少し古いのと007を意識したストーリーなので、それもありか、とも思うが、やっぱり、なんだかにゃーである。
『太陽にほえろ』と『少年探偵コナン』のテーマをしばらく口ずさんだ後、『メタルギアソリッド』のテーマを歌おうとすると、何故か歌えなくなるのだ。何度か試みると出来ないことも無いが、何故かスローテンポになる。
こういうのは、どこか、早口言葉に似ている。
早口言葉と言えば、最近新しいものを発見した。
先日の選挙で、田中真紀子が来福した。偶然、駅で田中女史を見かけたと言う娘に
「生・田中真紀子を見たのか」と、いおうとして「なまたま………ん?」
言えなかった。
生田中真紀子(文字で見ると「いくたなか」とも読めるな)
なんか、ちょっと、愉快。