新幹線:新型車両「N700A」デビュー 新大阪で出発式
毎日新聞 2013年02月08日 10時34分(最終更新 02月08日 10時42分)
東海道新幹線としては約6年ぶりの新型車両「N700A」が8日デビューした。JR新大阪駅では出発式があり、東京行きのぞみ208号が午前7時、大勢の鉄道ファンが見守る中でホームから滑り出した。
新型車両はJR東海が開発。外観はこれまでの「N700」とほぼ同じだが、地震などによる停電発生時に作動するブレーキシステムを搭載し、制動距離を10%短縮した。加減速をコンピューターに委ねて遅れを速やかに回復する「定速走行装置」も導入。台車の振動を検知して故障を未然に防ぐシステムも採用するなど、安全面に力を入れた。
出発式でJR東海の河原崎宏之関西支社長は「N700Aには最新技術を採用した。多くのお客様に愛されるよう、今後は(乗客サービスなどの)ソフト面の磨きもかけたい」と述べた。
3月のダイヤ改正後は山陽新幹線でも運行する。【川口裕之】