笹子トンネル:8日午後に全面開通 崩落から2カ月余り
毎日新聞 2013年02月07日 20時04分(最終更新 02月07日 22時20分)
天井板の崩落事故で上り線が通行止めとなっていた山梨県の中央自動車道・笹子(ささご)トンネルについて、中日本高速道路は7日、復旧工事の完了に伴い8日午後4時ごろに全面開通すると発表した。昨年12月2日の事故から2カ月余りぶり。
事故後は上下線とも通行止めになったが、12月29日に天井板を撤去した下り線を対面通行にして仮復旧した。中日本は今年1月11日から上り線の天井板など計1万1000枚の撤去を始めると共に、トンネル壁面のコンクリートの剥落対策や強度の確認試験を実施。国土交通省が安全は確保されたと判断した。
中日本は1月9日に2月下旬開通予定と発表。しかし、観光など地元経済への影響を懸念する山梨県から早期開通の強い要請があり、太田昭宏国交相も1月26日の現地視察の際「中日本の社長に早期復旧を指示した。なるべく早期の復旧を強く望む」と表明していた。【樋岡徹也】