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それが――
すべてのはじまりだった。
ある日突然、
見ず知らずのメールが届くことがある。
悪戯メールや存在意味を持たないスパムメール。
ただ、消去されるだけのメール。
気にとめる事さえ無いそれらのメールたち。
そんなメールの中で、
生徒たちの間で話題になっているメールがあった。
「送信者不明」
「メールは7日間に渡り届く」
という、未来を暗示するメール。
その不思議メールには、
近い未来受信者に起きる出来事が予言されている。
それだけなら単なる悪戯メールにすぎない。
だが、そのメールが話題となりえた決定的な要素、
それは、
メールに書かれたいたことが、
実際に起こるということだった。
そのメールで「チャンスを手に入れ成功した」
とか、
「おいしい経験をした」
とか、
巷では噂されていた。
しかし、この噂にはまだ続きがあった。
メールの予言が外れたとき、
それは、
メール受信者の死を意味する。
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