一日一善のおじさん 笹川良一
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田町から三田あたりを歩いていて見かけた。 笹川良一と母の像。 昔、あちこちにもっとたくさん、鬱っとうしいほどあったような気がしたが、最近は見かけなくなった。 ぼくらが子どものころ、このおじさんはよくＣＭに出ていた。 山本直純さんと高見山、たしかチンパンジーもいたような記憶がある。なぜこの三者がセットなのかはよく分からないが、 ♪ 戸締り用心、火の用心！ 一日一回よいことを、げんげん元気な月曜日 ♪ といいう歌は、脳裏にしっかりとインプットされているはずだ。 このおじさん、ぼくは会ったことがある。 会ったというか、ま近で見たというところか。 年の割に背筋がピシッと伸びて、意外にでかいのだ。 当時、たしか御トシ９０歳超のはず。 元気な７０歳にしか見えなかった。 純白のスーツにド派手なネクタイ。つま先から頭のてっぺんまで、不気味なオーラを出しまくっていた。 このおじさん、Ａ級戦犯である。 本人はそれを誇りにしていたようだ。まさに大物の証し。 しかし法定に立つこともなく、釈放。 時の政府にすり寄って、競艇の公営ギャンブル化に成功、受け皿の日本船舶振興会を使って巨額の補助金を撒いた。 そして、職域団体や様々な法人の会長、理事長となった。 たしか年賀状はこんな文面だった。 ○○○（数字、途方もない数）の団体、○○○○万人（ほぼ日本の全人口）の会員を代表し、新年のご挨拶を申し上げます その下地には、大きな日の丸が描かれている。 そしてあの母を背負う銅像をあちこちに建てた。 肥大する自我、自己顕示欲のままに、とどめる人もなく、行われたのだろう。 「大物右翼」とか「日本の首領（ドン）」などと言われるが、元は相場師である。戦前の株式相場で活躍し、若くして巨万の富を得た。 その富を元手に、政治活動を行ったのだ。用はパトロンなのだろう。 児玉誉士夫のように、裏社会に君臨していた訳ではない。あくまで「表」の人なのだと思う。 船舶振興会もおじさんの死後、日本財団と名称を変え、作家の曽野綾子さんが理事長となり、現在は三男が継いでいる。 まあ、普通の団体になったんでしょうね。 では、あのおじさんは一体何だったんだろう。 ひと言でいえば、戦後のどさくさが産んだ化け物のひとり、なんでしょう。 さて今回の不況も、化け物が出るような、どさくさになるのでしょうか？
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埼玉では銅像を見ることはありませんでしたが、Ｂ＆Ｇの名前の付いた体育館は結構ありました。
Ａ級戦犯の一人とは知りませんでした。
私は戦争については良く解らず「戦争の体験」を語るだけですが、あの時代の苦労・空襲の恐怖は二度と味わいたくないですね。
2008/12/13(土) 午後 8:14
僕もこの人の内情は知っていますよ。
あのＣＭで一躍有名になったけど、本当の姿は・・・
今回の不況はまだ続くでしょうね、さて、誰が出てくるでしょうね。
2008/12/13(土) 午後 8:29
四半世紀も前のことですが･･･全日本学生応援団連盟記念祭で三田の笹川記念会館を使ったことがあります。
笹川会長の逸話は多く語り継がれていて、我々の感覚としては「とんでもないオッサンや･･･」でした。
こういう個性的な人って、今の時代にはありえない存在なんでしょうねぇ･･･救世主になるような化け物が表れてくれたりしないかなぁ？
2008/12/13(土) 午後 8:32 [ ★不良中年ｋｉｔ参上！ ]
うんうん。笹川かいちょーって化け物ですよね。
以前住んでた競艇場がご近所の方々に使っていただくためにと公民館＆道場を造ってくれましたが、そこにも笹川センセの勲章たくさんつけた大きなパネルが飾ってありました。今はもうないですけどね。
あのパネルどうしたんだろ？
2008/12/14(日) 午前 0:53 [ karo ]
浄蓮さま
戦争のご体験、できましたらブログにてお書きください。
貴重なご体験をぜひ、後世に伝えていただければと思います。
2008/12/14(日) 午後 4:56
kitさん
応援団だったんですか？
硬派だったんですね。
2008/12/14(日) 午後 4:58
bandai queenさん
笹川センセイのパネル？
等身大ですか？
そりゃあ凄い。
2008/12/14(日) 午後 5:03
断片的にいくつか書いてあります。
よろしかったら御覧ください。
http://blogs.yahoo.co.jp/mphfp651/6339570.html
http://blogs.yahoo.co.jp/mphfp651/6173268.html
http://www2.tba.t-com.ne.jp/myoushin-ji/rouninoheya/rokuharamithu.htm
http://www2.tba.t-com.ne.jp/myoushin-ji/rouninoheya/rokuharamithu5.htm
2008/12/14(日) 午後 6:44
ん〜〜この方の話は有名ですよね。色々といわれる事の多い人です。私の知識でもここに犬乃介さんが書いてくださった感じで知っていますが。
個人的に「化け物的人物」は嫌いではないのですが・・そこにお金が絡む「化け物」は苦手だな〜。
2008/12/15(月) 午後 4:22
お年寄りがお年寄りをおんぶして危ないと、お笑いネタになっていましたね。
完全に知らないところで活動してい誰かがいるのだろうか？なんて考えちゃいます。
カタチを残すことに固執する代表格でもあるのでしょうね…
2008/12/17(水) 午後 6:11
こういう優しさを出来る人って…今いないですね。
実行できたこの方は、やはりすごい人なんですね。
2008/12/18(木) 午後 6:34
浄蓮様
昭和２０年８月１４日深夜から１５日未明の熊谷空襲、拝見しました。
この件、寡聞にて存じませんでした。
大東亜戦争最後の空襲ですね。
８月１４日はもうポツダム宣言も受諾されていて、空襲する理由がないんですよね。
大方、未経験者の訓練とか、終わってしまう前に実戦を経験させようとか、もしかすると模擬原爆（パンプキン爆弾）も投下されたかも知れません。
まあ、当時のアメリカ人は日本人を同じ人間とは思っていませんからね。
ひどい話しです。
こういうことは追求されるべきですね。
2008/12/20(土) 午後 0:25
りょうはなママさん
戦後の化け物として最も興味あるのが、児玉誉士夫です。
田中角栄も、広義では化け物のひとりなんでしょうね。
ぼくは田中角栄は、後世もっと評価されるべきだろうと思います。
アメリカが恐れた男です。
2008/12/20(土) 午後 0:41
あおいさん
人は功なり名を上げてしまうと自我が肥大してしまう。
結局それが極端になると、個人崇拝に繋がる。
その最も先鋭化された例が、毛沢東の文化大革命ですが、北の将軍様の崇拝ぶりも根はそこにあります。
あの信長ですら、晩年は個人崇拝に陥っています。
��小平が偉かったのは、個人崇拝を一切否定したことですね。
2008/12/20(土) 午後 0:48
TOWAさん
＞こういう優しさを出来る人って…今いないですね
そうですね。
TOWAさんのような、純粋なこころで見ると、そうなんでしょうね。
2008/12/20(土) 午後 0:50