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【サッカー】

浦和 アウェー開幕戦初勝利

2013年3月3日 紙面から

広島−浦和 後半、チーム2点目のゴールを決め喜ぶ原口(手前右)ら浦和イレブン=Eスタで

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◇J1第1節 第1日 浦和2−1広島

 20歳のJリーグが開幕−。J1が2日、各地で開幕し、浦和が昨季王者の広島に2−1と快勝した。浦和はアウェー開幕戦初勝利。横浜Mは湘南に4−2の大勝で、こちらも4年ぶり開幕戦勝利となった。Jリーグは「地域密着」の理念を掲げ、1993年5月に10チームでスタート。クラブは全国に拡大し、今季は昨季と同じくJ1は18、J2は22の計40クラブで争われる。来年から3部リーグに当たるJ3(仮称)発足も決まるなど、次の20年を見据えたシーズンとなる。 

 MF柏木、DF槙野、DF森脇。浦和の「広島組3人衆」が、敵地の古巣戦で開幕先発そろい踏み。第一幕はレフティーの柏木がこじ開けた。前半37分、速攻から原口がゴール前で仕掛けたドリブルに即応。左側に回り込むようなランニングで絶好パスを呼び込むと、苦手の右足を軽く振った。

 「走ることで駆け引きに勝った。右足だったのでドキドキだったけど非常に良いゴールだった」

 GK西川の右手をかすめ、左隅に突き刺さった先制弾。柏木の押した点火スイッチが「広島組」を躍動させ、「槙野は鼻息の荒いバファローになっていた」(森脇)。槙野は昨季の開幕・広島戦で大ブーイングを浴びて動転、われを見失ってミスを連発したが、1年の月日を経て「無視される方がつらい。今回はブーイングが頑張れという声援に聞こえた」と動じず、果敢な攻撃参加で応戦してみせた。

 最終ラインで昨季得点王のFW佐藤と激しいバトルを演じたのは、「広島から移籍していろんな思いがあった」という森脇だった。佐藤に何度も削られて芝をなめさせられると、冷静な守備の男もヒートアップ。人生初の大ブーイングを浴びて「森脇君はあたふたしていた」(槙野)。後半10分すぎには全身けいれんに襲われながら、広島攻撃陣を気迫でシャットアウト。「空回りした部分はあったけど、気持ちは出せた」と安堵(あんど)の笑みを浮かべた。

 開幕戦の勝利は2007年以来、6年ぶり。アウェーの開幕戦に限ればクラブ創設初。広島からやって来た実力者3人が、浦和の「歴史的初陣」をたぐり寄せた。 (松岡祐司)

 

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