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【大リーグ】

田中、2試合連続安打 初盗塁も

2013年3月3日 紙面から

 【フェニックス(米アリゾナ州)穐村賢】賢介が乗ってきた!! ジャイアンツの田中賢介内野手(31)=前日本ハム=は1日(日本時間2日)、当地でのアスレチックスとのオープン戦に8番遊撃で先発し、1打数1安打2四球と全打席で出塁。2得点に加え、初盗塁も記録するなど存在感を示した。初の遊撃守備では2失策と課題も残したが、前日(2月28日)のマリナーズ戦で5試合目11打席目にして移籍後初安打を記録、肩の力が抜けて、賢介が本来の輝きを放ち始めた。

 3回に巡ってきた第1打席。真ん中内寄りの初球を引っ張ると、ライナー性の打球が右前で跳ねた。前日の移籍後初ヒットに続く2打席連続安打に、田中は「ストイラクゾーンも合ってきた。自分の感覚も悪くないし、ある程度いけるかなというところまではきてる」と好感触を口にした。

 その後の2打席でも落ち着いて2四球を選び、全打席で出塁。4回の出塁時には初盗塁で二塁も陥れるなど躍動し、「どんどん好きに走っていいって言われていたので。アピールできたと思う」と充実感を漂わせた。

 守備では課題を突きつけられた。試合で守ったのは約10年ぶりという遊撃で2失策を記録した。最初の守備機会となった3回2死満塁の場面では、二遊間寄りのゴロを大きくはじいて、2点を献上するタイムリーエラー。4回には「大事にいきすぎた」と一塁へ悪送球してしまった。「(二塁とは)景色が全然違う。一塁へ送球する距離もね。明暗がはっきり分かれた一日でしたね」と肩を落とした。

 内野の複数ポジションを守れる選手として、田中に期待を掛けるボウチー監督は「遊撃でも練習しているが、まだ日が浅い。時間をかければ慣れるはず」とかばったが、マイナー契約の招待選手で開幕メジャーを目指す身にとって甘えは許されない。結果を出し続け、積み重ねていく中で、首脳陣の信頼を勝ち取る必要がある。

 「練習と同じような動きができないといけない。もっと練習しないと駄目ですね。しっかり反省して次に生かしたい」。開幕まで1カ月を切った。田中の“生き残り”をかけたチーム内競争が本格化する。

 

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