FWケネディの復帰遅れにより開幕戦の1トップを任された矢野は「周りとのコンビネーションを高めていかないといけない」と反省モードだった。新潟から移籍しての初戦だったが、プロ11年目だけに「あまり意識はしなかった」と平然。これまで経験したことのなかった1トップだけにポストプレーに課題は残っているが、「動き続けていくことが大事」と、運動量をベースに改善していくことを掲げた。
1トップ2シャドーという新たな攻撃の形は機能の兆しを見せた。前半36分、田口のパスを受けた藤本がドリブルで仕掛け、ペナルティーエリア内の玉田にスルーパス。玉田のシュートのこぼれ球を藤本がもう一度拾い、中央に走り込んだ闘莉王に合わせた低空クロスで相手DFのオウンゴールを誘った。藤本は「結果オーライでしたけど、あの位置にいることが大事。常に脅威を与えるような仕事をしたい」と手応えを感じていた。