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できごと
【関西の議論】在日韓国人差別か、政治的信条か…婚約破棄めぐる訴訟の行方は
大阪のベテラン弁護士らによると、婚約の破棄に伴う慰謝料は経緯や当事者の年齢、婚約していた期間など状況によってさまざまだが、50~200万円程度の事例が多いという。今回、女性側が求めている550万円は、いわゆる“相場”と比べて高額だが、女性側は「悪質性が高いため」と主張している。
過去には、大阪地裁が昭和58年、韓国籍の女性と婚約した日本人の男性が国籍をめぐる理由から結婚式の直前になって破棄したことについて、民族差別が影響していることを認めて男性に約270万円の支払いを命じた判決がある。
また、大阪地裁は同年、女性が被差別部落の出身であることを理由に婚約を破棄した男性に対し、550万円の支払いを命じる判決を出している。
たかが婚約、されど婚約。ベテラン弁護士は「婚約破棄の紛争は、法律と感情が交錯するだけに、解決が難しい。今回のようなケースはなおさらだ」と話している。
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