闇の人畜牧場 人畜学園編
藪谷研究所
「坊ちゃん、こんな可愛い娘たちをホントに良いのかね?」
白衣に身を包んだ藪谷博士が、傍らの勇次に静かに語りかけた。眼鏡の奥で鈍く光る
眼光が何時にも増して狂気じみている。
「えぇ、博士の腕を存分に奮ってもらいたいんですよ。俺達の輝ける復讐の為にね。」
勇次は、そう言ってにやりと笑った。博士が平静を装いながらも思いもかけぬ素晴らし
い実験材料を与えられて、内心では狂喜乱舞しているのが手に取るように分かる。今、
彼らの目の前には二台並べて置かれた固い診察ベッドの上に二人の美少女が、真っ
白な裸体を横たえて死んだように眠っているのだ。幼さを残しながら、可憐に盛り上が
った乳房、儚げに生える淡い股間の翳りは、紛れもなく10代半ばの少女であることを
告げていた。そして腹から太股へと滑らかに波うちながら続いている白磁のように白く
美しい肌が天井からのライトに照らされて眩いばかりに輝いている様は、まるで夢の国
の眠れる妖精のようである。
「くくくっ・・坊ちゃんのお父さんには、ずいぶんお世話になっとるでなぁ、それに、こんな
若い女を改造するのは、ずいぶんと久し振りの事だで・・うひひ・・」
博士は勇次の存在など忘れたように、夢中で二人の美少女の肌を較べるように撫で回
している。
「うひひ・・・このオッパイの小さくて可愛いこと、今にわしがめんどりに相応しい立派なオ
ッパイにしてやるからのう!それにこの桃のような幼い尻も西瓜くらいのでかい尻にせん
といかんな!くくくっ・・」
狂気めいた笑みを浮かべながら、うわごとのようにしゃべり続ける博士に、恐る恐る勇次
は声を掛けた。
「あ、あの、豊乳と豊臀の改造処理は、今回は省略してくださいませんか?」
そう言った途端、博士の左頬がぴくっと動き、見る見る不機嫌な顔つきに変わっていく。
「なんじゃと!貴様、今何と言ったか?貴様はこの娘たちをめんどりに改造して欲しいんじ
ゃろが!でかい乳と尻をふりふりさせながら卵を産むのがめんどりってもんじゃ!」
もの凄い剣幕で怒り始めた博士に、勇次はたじたじである。
「いえ、あの少女の体つきのままのめんどりの方が・・」
と言いかけて、勇次は慌てて言葉を濁した。ある筋の愛好家には、その方が高く売りつけ
られると言いたかったのだが、博士は何故か、お金の話をすると猛烈に怒り狂うことを思い
出したからだ。
「あ、あの実は、博士にはもう一人、改造をお願いしたい女がいるんですよ。歳は28の
美人女教師なんです。こんな少女より、ずっと博士の腕が振るえること、間違いなしです。
こちらは博士の思う存分に改造してくださってかまいませんけど・・」
「なにぃ?28の美人女教師だと?うほほ・・」
博士の機嫌が急に良くなって勇次はホッと溜息を漏らす。
「わしの研究成果を存分に発揮するには30前後の女どもが一番良い素材なのじゃ!勇次
君、きみはなかなか見所のある人間じゃぞ!くくくっ・・」
「そ、それで・・この二人の少女の改造は控えめにってことでよろしいでしょうか?・・・」
「うん、うん、坊ちゃんのお父さんには、ずいぶんお世話になっとるでなぁ!うひひ・・
これから早速、改造にとりかかるで、坊ちゃんは帰ってください!」
「えっ?帰るんですか?できれば、ちょっとだけ見学したいんですけど・・。」
勇次は、呆気にとられたまま、博士の左頬がぴくっと動いたのを見て、慌てて研究所から
逃げ出した。
(やれやれ・・・どっと疲れたぜ!でも相当な変人だが腕は確かだからな。)
とりあえず計画が予定通りに進んで安堵の吐息をついた勇次は口笛を吹きながら、クルマ
のエンジンをスタートさせると仲間の待つ隠れ家へと向かうのだった。
勇次は資産家の父親を持ち、何不自由もない、いわゆるどら息子である。本来は高校生で
あるが不良グループのリーダーとして、恐喝、レイプなんてものは日常茶飯事で、とうとう今
では退学処分となり父親の持っているマンションの一室を、秘密の隠れ家として不良仲間
を集めては連日連夜ドラッグと乱交パーティーに耽っているのだ。こうして無気力で自堕落な
生活に、どっぷり浸かってしまった勇次であるが、自分を退学へと追いやった者たちへの復
讐を考えているときだけは生き生きと目が輝く。それが逆恨みであることは自分でもわかって
いた。父親譲りの異常な血を押さえられないと言う方が正しいかもしれない。
勇次の父親である大堂宗介は、不動産を始め多くの事業を手がけて巨額の資産を所有し政
財界にも顔の効く実力者である。だがその一方、異常な性的嗜好の持ち主で、ありとあらゆ
る異常快楽の世界を体験するためなら、惜しげもなく金を注ぎ込む男なのだ。そしてある時、
薮谷博士と言う悪魔的天才マッド・ドクターと出逢ってからの彼は、ある怖ろしい妄想に取り
憑かれ、その実現の為に、生涯を捧げるまでになったのである。
それは女たちを家畜に改造し「人畜」として飼育することであった。今では「人畜牧場」も実現
し、そこでめんどりや牝牛に改造された女たちから毎日毎日産み出される「人卵」や「人乳」の
闇の販売ルートも出来上がっているばかりか、「人畜」そのものを競り売りする「人畜競り市」
が開かれるまでになっているのだ。いずれは息子を「人畜事業」の後継者にしたい父親に連
れられて藪谷博士の研究所に初めて遊びに行ったのは勇次が中学生の時であった。この時
から勇次の中の異常な血が目覚め始めたのである。
宗介により学園をめぐる闇の計画が密かに進行していることを勇次はまだ知らなかった。
不良たちの棲み家
マンションのドアを開けた途端にハードロックの喧噪が耳に飛び込んできた。
(ふふふ・・やってるな!)
勇次は此処へ来る途中に寄ったコンビニのビニール袋を両手に提げて居間へと歩いた。ビ
ニール袋の中には缶ビールやら煙草やら食べ物などが、ぎっしり入っているのだ。器用に足
を使って居間のドアを開くと、ハードロックの音は一層大きく耳を聾する。煙草の煙が部屋中
に充満して、ゆっくりと渦を巻いていた。
「おうっ!勇次、待ってたぜ!」
不良仲間の健一が、グラスを持った手を差し上げて、にっと笑う。
「どうやら、勇ちゃんの顔見ると、博士の方は上手くいったみたいね!」
口元に煙草をくわえて微笑む下着姿の美香が妙に大人びて艶っぽかった。今、この隠れ家
には、お馴染みのメンバーが顔を揃えている。勇次、健一、彰、和也は中学時代からの腐れ
縁だ。そして、それぞれの女である美香、可奈子、真希、麗子の8人が、勇次をリーダーとし
て創られた「ブラッククロス」の中心メンバーなのである。「ブラッククロス」は学園内で気の合
った不良たちが、自然と集まって出来上がった不良グループと言う訳だが、いつの間にか勇
次をリーダーとする、教師でさえ怖がって見て見ぬ振りするような不良集団と化していったの
だった。「ブラッククロス」の名称は学園がキリスト教系であることから、半分しゃれのつもりで
勇次が名付けたものである。
「優香と瞳をめんどりにして卵産ませるなんて、考えただけでもワクワクちゃう!なにしろ、あ
の二人には散々煮え湯を飲まされたんだもの。」
ソファの上で、健一にもたれかかるよう横座りしている真希が、吸い殻を灰皿替わりにしてい
るビールの空き缶に放り込んだ。
「まったくだぜ、大人しく俺たちの言いなりにさえなってたら、あのまま優等生として立派に卒
業出来てたろうによぉ!」
健一は、そう言いながら真希の乳房を鷲づかみにする。
「あん!」
思わず甘い嬌声をあげて体を仰け反らせる真希の、腰から尻にかけての肉付きの良い若々
しいラインが白く眩しい。
「ふふふ・・計画通りに事が進めば、あの小生意気な優美子先生も明日の今頃は、改造手
術台の上で泣いて許しを請うているだろうさ!ここで、あの3人に産卵ショーやらせて自分
達のしたことを目一杯後悔させてやろうぜ!」
勇次がそう言うと、どっと不良達の歓喜の笑いが湧きあがった。
「それじゃ、前祝いに今夜は思いっきり楽しみましょうよ!私達、うんとサービスしちゃうわ
よぉ〜!」
少女達同志で顔を見合わせて悪戯っぽく微笑むと、大人顔負けの艶っぽい仕草で若々し
い尻肉に喰い込んでいるビキニパンティーを脱ぎ捨てるのだった。
「おいおい、こりゃ今夜はただで済みそうもねぇなぁ!朝まで俺達、もたないかもな!」
彰がおどけて勇次に笑いかける。
「心配無用!こんなこともあろうかと、いい物を準備してあるぜ!」
冷蔵庫のドアを開く勇次も御機嫌である。中から勇次が取りだしたボールの中には、真っ
白に輝く卵が山盛り入っていた。
「ふふふ・・・みんな心して頂戴しろよ!なにしろ、綾子と恵美が2時間前に産み落とした
ばかりの新鮮な「人卵」だからなぁ!」
勇次の顔に狂気の笑みが浮かぶ、綾子は勇次の母であり、恵美は妹なのだ。父により
母親と妹が、めんどりに改造された時、勇次の驚きがやがて妖しい嗜虐の愉悦へと変わ
りゆくのに、さして時間はかからなかったのである。
「うひゃ〜〜!!これが噂の「人卵」かよ〜!ホントに、勇次の美人ママと可愛い恵美ち
ゃんが産んだのかぁ?」
健一が卵の一個を手に取り、まじまじと眺めている。
「すごーーい!本物の鶏の卵に、そっくりだわぁー!ねぇねぇ、これって男の人が食べる
と精力盛り盛りになるってホントなの?」
美香の掌の上で、てらてらと淫靡な輝きを放つ真っ白な卵。
「あぁ、そうさ!見かけは普通の卵とたいして違わないんだけどよ、なんでもバイアグラな
んて問題にならないくらい凄い成分が含まれてるんだとさ!オヤジが言ってたけど綾子と
恵美の産卵写真付きで売り込めば一個1万円でも飛ぶように売れるんだとよ!」
「えーーっ!これ一個が一万円もすんのかぁ!すげぇや!」
呆気にとられて話を聞いている仲間達の顔を見回して、にやりと笑うと勇次は「人卵」や
「人畜牧場」について得意げに語り出すのであった。
藪谷博士の人畜改造技術は素晴らしいものであった。長年の研究実験で開発した特殊
飼料を与えることで、めんどりにされた女の卵巣から男性機能を増進させるホルモンを分
泌させる事も出来るようになったのである。そればかりか産卵周期や産卵数の調整、果
ては産卵時に苦痛を感じさせるようにする事も快感を感じさせるようにする事さえもできる
のだ。
このような藪谷博士の技術によって、人畜事業の中では様々な用途に応じて幾つかの種
類のめんどりが存在していた。通常本物の鶏は一日一個の卵を産卵するが、人畜牧場に
送られ採卵専用に飼育されるめんどりは朝昼晩の3回、一度に3〜4個を産むように改造
されている。これらの卵は一個¥1000程度で大量販売されているのである。この採卵専
用のめんどりが、最も悲惨な運命にあり、狭い鶏小屋の中で味も何も無い飼料だけを食べ
させられて来る日も来る日も、ひたすら卵を産み続けねばならないのだ。勇次達が次に狙っ
ている由美子先生も、やがて採卵専用めんどりとして悲惨な道を辿る事になるのである。
その他には観賞用と採卵を兼ねためんどりも存在する。人畜競り市で最も人気のあるのが
この種のめんどりで、美貌の人妻から女医、女弁護士等々ハイソサェティの女達から主に
選ばれる。時には女優、ニュースキャスター、アイドル歌手さえ目玉商品として出品される
事もあるのだ。また少女のめんどりは稀少品として特に高値で取り引きされる。競り落とさ
れためんどりはアンダーワールドの見せ物として衆目に晒され、その産む卵は産卵写真付
き高級卵として高値で出回っているのだ。
「まだまだ、めんどりだけでも話したい事は一杯あるけどよ、今日はこのくらいにしとくわ!
近々、綾子と恵美も競りにかける予定だから、この卵は本当に貴重品なんだぜ!」
勇次は、そう言ってテーブルの角で殻を割ると天井を仰いで口の中へと流し込んだ。どろり
とした白身と赤みがかった黄身が勇次の舌の上で絡まりながら、ねちゃねちゃと咀嚼され
る。
(これは綾子の産んだ卵だな・・・)
若き悪魔の舌は、鋭敏にも母親と妹を味あい分けていた。